ネットオーディオ音質改善の強い味方
かゆいところに手が届く! iFI-Audioのネットオーディオ向けアクセサリー群を一気に試す
■アダプターに接続するだけで劇的なノイズ低減を行う
続いて電源関連。これは先日登場したiPurifier DC(製品DB)が大きな注目を集めている。
NASやルーターといったネットワーク機器からコンパクトなUSB-DACまで、ネットオーディオのあらゆる場所でスイッチング電源が使われている。スイッチング電源それ自体が悪いとは言わないまでも、実際に使われているものはオーディオ用途を想定していない場合が多く、結果的に有害なノイズの温床となってしまう。
そんな中で登場したiPurifier DCは、スイッチング電源のDCアダプターに接続することで劇的なノイズ低減を行う。これはいわばスイッチングDCアダプターをオーディオグレード化することを目指した製品で、アクティブ・ノイズ・キャンセレーション+技術を搭載し、可聴帯域のノイズを50dBから100dBも引き下げるという。接続はただ本機をDCアダプターと機器の間に挿入するだけでよい。さまざまなコネクター形状に対応すべく、複数の変換コネクターも付属している。
自宅で使っているQNAP TS-119に使ってみると、アナログ電源を使った時と遜色のない音が出てくるから驚きだ。ノイズフロアの低減は静寂感を高めてより繊細な表情を引き出すだけでなく、再生音の輪郭の明瞭化や力感の向上にまで改善を及ぼす。
iPurifier DCに続く電源改善製品として、5V/9V/12V/15Vの電圧バリエーションを持ち、よりピンポイントの使用に適したアダプター型のiPower(製品DB)も正式に発売した。こちらもアクティブ・ノイズ・キャンセレーション+などiPurifier DCと同様の機能を持っており、音質変化の傾向も同様だ。高い電圧を要求する機器には、付属アダプターにiPurifier DCを、電圧/電流共に適合するのであればiPowerというような使い方ができるだろう。
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