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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第176回】Astell&Kern×JH Audioコラボの“末っ娘”「Michelle」をじっくりレビュー!

公開日 2017/01/27 10:10 高橋 敦
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大幅改善された装着感と使い勝手

装着感と使い勝手は大幅に向上している。これまでのJHのイヤホンはそこの癖が強かったので、それもMichelleの注目点だ。

最大の要素はシェル、ハウジングだ。3Dプリント技術の活用とノズルを約10度傾けたことがポイントとのことだが、とにかく従来のJHとは段違いレベルに装着感が向上している。耳への収まりがかなり良く、そのため遮音性も高い。

JHのイヤホンは前述のようにノズルが長くて耳のかなり奥まで入る。その点はこのモデルも同様なので、それが苦手な方には相変わらず合わないかもしれない。しかしそこは問題ないという方なら快適に装着できる場合が多いだろう。

また軽量さもポイント。シリーズ上位モデルは金属シェルを採用しており、重い。対してこちらは樹脂なので軽い。なお、それらシェル周りの改善はコラボではなくJH単独ブランドの新シリーズ「PERFORMANCE SERIES」にも採用されているので、そちらにも注目してみてほしい(関連ニュース)。

さらに使い勝手を良くしてくれているのはケーブルだ。銀メッキ銅線を圧縮して平らにし、ケブラーに巻き付けてあるのだそうだが、それが細くてしなやかで絡みにくい。長めなのでそのままだと若干邪魔になることはあるが、細いのでコードアジャスターに巻きつけての長さ調整もやりやすい。コードアジャスターは付属しないが、そういった使いこなしがオススメだ。そしてAKコラボなのでもちろん、2.5mm 4極バランスケーブルも付属する。

見るからに細くしなやかなケーブル。実際扱いやすい

こちらは2.5mm 4極バランス

なお、専用端子を採用する上位モデルと違い、こちらのリケーブル端子はよくある2ピン。2ピンでハウジング埋め込み型でないため手荒な扱いには強くない。しかし埋め込みだと他社リケーブルとの互換性に難が生じやすいので、端子周りのこのプレーンさは扱いやすくもある。

次ページそれではMichelleのサウンドを確かめよう

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