[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第179回】高橋敦が指南! エントリークラスBluetoothイヤホンを買うときのポイント
まず、このモデルだけではなく他にも見られるようになってきていて、このところ「なるほど!」と思わされているポイント。ユニット、主にバッテリー収納部分の配置だ。
左右ワイヤード型のおおよその最小構成は以下のとおり。
●左イヤホン本体
●右イヤホン本体
●リモコン&マイク
●それらを接続するケーブル
バッテリーはそれらのうちのどこかあるいは各所に分散して収納するわけだが、「できるだけ大容量のバッテリーを」「装着感に影響する重量バランスも考慮して」「効率よく製造できる設計にする」ことは、おそらく簡単ではない。
例えば、右耳側に垂れ下がるリモコン&マイクユニットに大容量バッテリーを収納すれば、構造はシンプルになり作りやすそうだ。しかし、右耳側だけが重くなりアンバランスになることも容易に想像できるだろう。
そこでこのモデルを始め各社いくつかのモデルで採用が進んでいるのが、以下のような構成だ。
●左イヤホン本体
●右イヤホン本体
●リモコン&マイク
●それらを接続するケーブル
★ケーブル中央部分に置かれるバッテリーユニット
構成ユニットは増えてしまうが、重量のあるバッテリーユニットを他から分割してケーブル中央に置くことで全体の重心を整え、首にかけて使う際の安定感を高めてある。
さらに、独立した別ユニットにすることでバッテリーのサイズもこれまでより大きくしやすくなり、連続使用時間の向上も狙える。
この配置はちょっとした工夫に過ぎないが、小物の使い勝手はちょっとした工夫のあるなしで大きく変わったりするものだ。各社には引き続き、ちょっとした工夫、ブラッシュアップを続けていってほしい。