[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第179回】高橋敦が指南! エントリークラスBluetoothイヤホンを買うときのポイント
さて、Bluetoothイヤホンで使い勝手の話となると、バッテリーの問題を避けては語れない。「充電なんてほとんど気にしないでいいくらい長時間連続で動く」というのが理想だが、それは無理となると次には、「充電はちょいちょい必要でも充電器とかが工夫されていて充電しやすい」みたいなところを望みたくなる。それもだめなら最低でも、「バッテリー残量が分かりやすく、いつ充電すればいいか把握しやすい」というところは死守してほしい。
その最低ライン「バッテリー残量がわかりやすい」というポイントだが、具体的には、スマートフォンと接続してある場合に「スマートフォン側のホーム画面に常時、もしくはさっと自然に確認できる通知画面などにバッテリー残量が表示される」という連携のできるモデルが使いやすいだろう。
電源オンオフの時にイヤホンから「バッテリーは残り25%です」みたいな音声アナウンスを出してくれるモデルもあるが、僕としてはあれは聴き逃しやすい。イヤホンの電源をオンにする前に耳に装着し、電源をオフにしてから耳から外すという順番はどうも不自然に思えるのだが…
まあ音声アナウンスを聞き逃すのは僕の問題として、スマホの画面の目立つ場所に表示されていればより確実にいつもで、バッテリー残量を自然と把握できる。この連携機能は働く組み合わせと働かない組み合わせがあったりするようなので、事前に出来る限りチェックして確認しておいた方が良いだろう。
ということで、いくつかのポイントを解説してみた。エントリークラスのBluetoothイヤホンはいまや「すべからく安かろう悪かろう」なジャンルでは無くなってくれた。「この安さでこのクオリティとは…」と驚かされる製品も珍しくない。それは同時に、「何を買ってもどれも安物で大差ない」という状況ではなくなり、「しっかり選べば良いものに出会えるけど、うっかり選んじゃうと…」ということだ。
イヤホンファンの方々におかれては今後、友人がいる場合には友人から、「スマホ買い替えたらイヤホン端子なくなっちゃったんだけど、Bluetoothイヤホンってどれがいいの?」などの助言を求められる機会も増えることだろう。そんな時には、特に今回の後半で述べた使い勝手についてのポイントも押さえた上で、良い製品を紹介してあげてほしい。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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