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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第189回】警官から声優まで御用達!これぞ“The 業務用”イヤホン、アシダ音響「PR-17」を試す

公開日 2017/05/12 11:19 高橋 敦
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片耳モノラル?ラジオ聴取用にはむしろ最適!?

さて今さらっと「片耳に着けている」と書いたが、このイヤホン、見ての通りモノラル仕様。警察無線にしても収録関連にしてもステレオである必要性はないというか、むしろ両耳を塞いで他の音が聞き取りにくくなってしまっては困るくらいだろう。なので片耳モノラル仕様だし遮音性なんてものもない。

また音質についてもスペックの時点で「20〜4,000Hz」という、オーディオ用では近年ありえない再生帯域の狭さ。これも人の声をクリアに聴き取れればそれでOK!という用途に向けたものなので当然。

すると、それって一般ユーザーにとっての使い道は?という話になるかと思うが、僕としては「外出時のラジオ聴取用」を考えている。その用途でのこのモデルの利点として考えられるのは、
・片耳だけなので身軽。
・遮音性がないので周りの音も聞こえるし、ラジオ聴きながら飲み食いしても自分の咀嚼音が頭に響いたりしない。
・片耳だけだからコンパクトだし安いし頑丈だしラジオ用として音楽用に追加して持ち歩きまくって酷使しやすい。

といったところ。以降はそういう用途を前提にこのモデルをチェックしていってみようと思う。まずは写真と共にポイントを……

耳に入れる&当たる側はこんな形。人間工学的なカーブを描い……たりなどはしない無骨なカタチ。すてき!

それでいて実は耳に入れる部分はシリコンでソフト。すてき!取り外しできるがサイズ違いが付属して装着感を云々とかではなく、単に汚れたら交換できるように


黒には「8」、灰には「150」の刻印。こちらはインピーダンスのΩの値だ。色とΩはそれぞれ選べて逆に「黒で150Ω」とかもあり

シンプルな編み上げケーブル。プラグもストレート型とL型のバリエーションがあり、それも色とは別に選べる。ストレート型は金メッキでL型はニッケルメッキ

ではここで写真と共に触れた点も含めてこちらのモデルのラインナップを整理しておこう。

まず本体のカラーバリエーションは黒と灰色。次にインピーダンス違いのバリエーションがある。8Ω、80Ω、150Ω、200Ω、112Ωだ。組み合わせる機器、無線機なのかスタジオ機器なのかポケットラジオなのかスマホなのか、等の出力に合わせてよい感じの音量を得られるものを選べば良い。今回は8Ωと150Ωを試してみる。

そしてケーブルにも黒と灰色のカラーバリエーション。さらに、ストレートとL型のプラグ形状バリエーションもある。

というわけで組み合わせパターンとしてはかなりあるのだが、すべての組み合わせのモデルが個別に用意されているわけではない。実はこのモデル、オーディオ的な言葉で言うところの「リケーブル」に対応。本体とケーブルはバラ売りされており、ユーザー側で例えば「黒150Ωの本体に黒Lプラグのケーブル」のように自由に組み合わせられるのだ!

最初に「一式1,500円」という表現をしたのもそのためで、本体が1,000円くらい、ケーブルが500円くらいというのがその内訳。

次ページリケーブル部分は2pinタイプ、しかもあれと似ている…!

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