[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第189回】警官から声優まで御用達!これぞ“The 業務用”イヤホン、アシダ音響「PR-17」を試す
■リケーブル対応!しかもあの端子!?
ではそのリケーブル部分をチェック!
……ん?これ、何かの何かと似ているような?Fit……Ear?
このPR-17が採用しているリケーブル端子はこれでもか!というくらい頑丈そうな2pin。そして頑丈な2pinといえばイヤモニの世界ではFitEarの強みの一つとしておなじみだ。そしてこの両者のリケーブル端子、見た目的にはかなり似ている。
しかしこの二つ、近い系統の端子だが同じ規格の端子ではなく、互換性はない。FitEarの端子は、樹脂部分はイヤモニとしての実用性を高めるため独自に起こしたものだが、ピンの径や間隔は実績のある既存規格に準じているという。
その径と間隔という面でのポイントは、左右のピンの太さが少し異なっており、左右あるいは端子の裏表を「間違って挿せない」ことだ。そこを間違って挿してしまっていてイヤホンの左と右で信号の+とーが逆になって音がおかしくなってしまっていた、なんてトラブルが起き得ないというのは、プロユースにおいては特に大きな利点と言えるだろう。
一方PR-17のピンは左右同じ太さで、逆向きでも挿せる。…のだがそれで全然問題ない。むしろそれが良い。このイヤホンはモノラルなので左右のプラスマイナスを揃える必要はない。ならば表でも裏でも挿せてどっちでも問題なく音が出る方が便利だ。
FitEarとPR-17。この端子の選び方だけでも、どちらもプロ機としての周到さを感じさせてくる。