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ハイレベルな純正レンズが目白押し!

パナソニック「LUMIX DC-S1R」レビュー。Sシリーズレンズで深まる「システム」としての魅力

公開日 2019/12/17 06:00 河田一規
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■「LUMIX S PRO 16-35mm F4」



「LUMIX S PRO 16-35mm F4」(190,000円/税抜)は、12月25日に発売が予定される最新レンズ。Sシリーズ初の広角ズームということで待ち望んでいた人も多いだろう。開放値がF4に抑えられていることもあって、重さはちょうど500gと比較的小型軽量に作られている。

レンズ交換式カメラの主流が一眼レフからミラーレスへと移行するにあたり、ミラーレス化のメリットのひとつとしてレンズの小型軽量化が謳われているが、実際は高画素化に耐えうる高い光学性能を持たせなければならないこともあって、一眼レフ用レンズよりもむしろ大きくなるケースも珍しくない。

その中で、本レンズの小型軽量さには正直ほっとする。ズームリングの回転トルクを含め、ハンドリングは快適で操作性は文句ない。

描写は画面中央から周辺部まで均質な像質で、解像性能は絞り開放からとても優秀。現代の広角レンズらしくクリアでヌケが良い、目の覚めるようなメリハリのある写りが特長だ。歪曲収差もほとんど感じられない。


解像の良さはもちろん、ヌケのいい気持ちの良い描写を得られる。焦点距離16mmで撮影。


コントラストの高いメリハリの現代的な描写だ。焦点距離30mmで撮影。


真っ暗な中、50秒露光で撮影。当然ながら三脚を使用したが、本レンズは比較的小型軽量なので、三脚はそれほど大きなものでなくても大丈夫だろう。焦点距離28mmで撮影。


光源が写り込むことが多い夜景撮影ではレンズの絶対性能が露見しやすいが、本レンズは本当に破綻がない。焦点距離33mmで撮影。


作例のような細かい被写体でも解像性能は揺るぎない。S1Rの画作りの巧みさもあるが、立体感のある立ち上がってくる描写だ。焦点距離16mmで撮影。


有効画素数4730万画素のS1Rでも、まだまだレンズの解像限界には余裕がある。将来的な高画素化にも対応した設計だろう。焦点距離16mmで撮影。

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