「NCF Boosterシリーズ」新製品の使いこなし検証
【AAEx2020受賞】フルテック「NCF Booster-Brace」と「NCF Booster-Signal-L」をアナログ周りで聴く
■特に有効といえる微弱なフォノ系信号周りで聴く
「NCF Booster-Signal-L」は従来のモデル「NCF Booster-Signal」のベースプレートを薄手仕様にしたもので、より低い場所にあるコネクターやケーブルにも使用できる。構造的には金属製のベースプレートに2本の金属棒がマウントされており、ここにNCFを主素材とするヘッドユニットを取りつける。NCFは樹脂系の素材なのでヘッドユニット自体はさほど重量があるわけではないが、中空構造を巧みにダンプしているようで、制振効果に加えて静電気除去効果も期待できる。
一方の「NCF Booster-Brace」は、NCF素材とアルミの複合構造で、電源ケーブルのプラグと、壁コンセントや電源ボックスとの間に配置させるだけでよい。
今回の試聴テストは、アナログディスク再生系で試す。プレーヤーはテクニクスのSL-1200Gを、カートリッジはフェーズメーションのPP-2000を、フォノイコライザーはアキュフェーズのC-37を、プリメインアンプは同E-480を、スピーカーにはモニターオーディオのPL200IIを用いた。ソフトは、大橋祐子トリオによる『TwoChords』のLPを聴いた。