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これぞ新時代のホームオーディオ!Shanling「EM5」が魅せる、新たなオーディオの楽しみ方
■フラットな帯域バランスの“しっかりとした音”
EM5はヘッドホンから本格的なスピーカー再生まで全方位的に対応するということもあり、今回は本格的なハイファイオーディオシステム、ヘッドホン、アンプ内蔵スピーカーによるニアフィールドという、3つの再生シーンでレビューすることにした。
EM5を実際に見ると、改めてコンパクトで先進的な筐体が目新しく感じる。デクストップやオーディオラックに設置すると映えそうな洗練されたデザインだ。
上部には少し未来的に感じる液晶ディスプレイに加えて、まるで1980年代の往年のアンプが採用していた音声信号の経路が記された「ブロックダイヤグラム」がプリントされており、オーディオマインドを刺激してくれる。きっと、かなりのオーディオマニアが同社の中にいるのかもしれない。
また、アンプを内蔵してここまで小型化された筐体は熱処理が大変そうだなと思ったのだが、効果的に熱を排気する「エアギャップ・デザイン」が採用されているとのことで、ここはポータブルプレーヤーで培った熱対策のノウハウが役に立っているのだろう。
まずはEM5のオーディオプレーヤーとしての音質を確認すべく、試聴室でB&Wのスピーカー「803 D3」と組み合わせた。
Amazon Musicから女性ボーカリスト、アデルの新譜アルバム「30」(44.1kHz/24bit)を再生。いつものようにスマホアプリを操作するのではなく、本体のタッチパネルディスプレイを操作してAmazon Musicのメニューにアクセスした。レスポンスも良く、まるでスマホを操作しているようなスムーズで直感的な操作感が新鮮だ。
気になる音質だが、予想以上のしっかりとした音に感心する。帯域バランスはフラットを基軸とした全帯域に密度がある音調。ボーカルはスピーカーセンターかつ前後の定位感も良質だ。
次にクラシックから、山田和樹・読売日本交響楽団「マーラー:交響曲第1番 ニ長調 ≪巨人≫/花の章」(96kHz/24bit)を再生すると、広大なサウンドステージが眼前に現れた。楽器配置の定位も安定していて、Amazon Musicのハイレゾフォーマットの良さがしっかりと聴きとれる。
また、Androidを搭載したことによる、ユーザビリティの高さも印象的だった。AndroidのSoCチップによる制約(48kHz系のサンプリングレートの音源が44.1KHz系に変換される)を回避する独自の「AGLO テクノロジー」を搭載しているため、Amazon Musicのハイレゾソースがそのまま再生できるのも特質点だ。
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