PRデュアル増幅回路にAKM最先端DACを加えた高い完成度
セパレートDACの“リアルサウンド”を手元で実現。HiBy上級DAP「R6 Pro II」レビュー
数多ある中国ブランドのハイレゾDAPのなかでも、近年、特に力をつけているのがHiByのラインナップだ。HiByは2011年に創設。20年を超えるポータブルオーディオ機器開発の経験を持つ技術陣を有しているという。
今回は、6月末にHiByの上級DAPとして国内登場した「R6 Pro II」について、その特徴とサウンドのレポートをお届けしたい。このR6 Pro IIは、2018年に誕生した「R6」シリーズの系譜であり、2019年に登場した前世代の「R6 Pro」から、筐体デザインや内部構成を含めて大幅にブラッシュアップされている。
R6 Pro IIの大きな特徴は、今年春に登場した兄弟機「R6 III」からSoCやA級/AB級動作切り替えアンプなどを継承しつつ、DAC段を一新した点にある。デジタル処理とアナログ処理を分離させた、AKMのセパレートDACソリューション、最新フラグシップチップ「AK4499EX」とデジタルデータコンバーターチップ「AK4191」を取り入れた構成となっている。
このセパレートDACソリューションは、ウエハーを通してデジタル部のノイズがアナログ部へ伝わることで起こり得る悪影響を取り払い、S/Nや歪みを従来以上に抑え込む手法だ。
デジタルフィルターやΔΣモジュレーターなど、デジタル処理はAK4191が担当。電流出力型構成とした2ch仕様のDACチップであるAK4499EXは、純粋なD/A変換、即ちアナログ処理に専念させている。電流生成に用いる抵抗素子のミスマッチを減らすDWA Routing Technologyを取り入れたことで、S/Nを一層高めた、現在最高水準のDACチップである。
AK4191は最高でPCM 1,536kHz/64bit、DSD 45.1MHzまで入力可能であり、R6 Pro IIもこのスペックをそのまま踏襲。AK4499EXについては左右で1基ずつ分離させたデュアルモノラル構成とし、L/R各々のHOT&COLD信号を取り出すバランス回路を構築している。
「オールイン オーディオ アーキテクチャー」と銘打たれたこの回路構成は、左右合計8本のシグナルラインに各々I/V変換回路が設けられ、LPF後に設けられたオーディオスイッチでバランス/アンバランスを切り替えるつくりだ。
電源部は30年以上の経験を持つエンジニアが設計にあたったとのことで、完全シールド処理を施した、超低内部抵抗・高磁力な高出力インダクターを採用。デジタルセクション、デコードセクション、プリアンプ、出力段の電源回路を独立させ、干渉を抑えている。
そして本機のもう一つのトピックが、A級/AB級デュアル増幅回路である。
今回は、6月末にHiByの上級DAPとして国内登場した「R6 Pro II」について、その特徴とサウンドのレポートをお届けしたい。このR6 Pro IIは、2018年に誕生した「R6」シリーズの系譜であり、2019年に登場した前世代の「R6 Pro」から、筐体デザインや内部構成を含めて大幅にブラッシュアップされている。
■AKMの「セパレートDACソリューション」を携帯機で引き出す設計
R6 Pro IIの大きな特徴は、今年春に登場した兄弟機「R6 III」からSoCやA級/AB級動作切り替えアンプなどを継承しつつ、DAC段を一新した点にある。デジタル処理とアナログ処理を分離させた、AKMのセパレートDACソリューション、最新フラグシップチップ「AK4499EX」とデジタルデータコンバーターチップ「AK4191」を取り入れた構成となっている。
このセパレートDACソリューションは、ウエハーを通してデジタル部のノイズがアナログ部へ伝わることで起こり得る悪影響を取り払い、S/Nや歪みを従来以上に抑え込む手法だ。
デジタルフィルターやΔΣモジュレーターなど、デジタル処理はAK4191が担当。電流出力型構成とした2ch仕様のDACチップであるAK4499EXは、純粋なD/A変換、即ちアナログ処理に専念させている。電流生成に用いる抵抗素子のミスマッチを減らすDWA Routing Technologyを取り入れたことで、S/Nを一層高めた、現在最高水準のDACチップである。
AK4191は最高でPCM 1,536kHz/64bit、DSD 45.1MHzまで入力可能であり、R6 Pro IIもこのスペックをそのまま踏襲。AK4499EXについては左右で1基ずつ分離させたデュアルモノラル構成とし、L/R各々のHOT&COLD信号を取り出すバランス回路を構築している。
「オールイン オーディオ アーキテクチャー」と銘打たれたこの回路構成は、左右合計8本のシグナルラインに各々I/V変換回路が設けられ、LPF後に設けられたオーディオスイッチでバランス/アンバランスを切り替えるつくりだ。
電源部は30年以上の経験を持つエンジニアが設計にあたったとのことで、完全シールド処理を施した、超低内部抵抗・高磁力な高出力インダクターを採用。デジタルセクション、デコードセクション、プリアンプ、出力段の電源回路を独立させ、干渉を抑えている。
そして本機のもう一つのトピックが、A級/AB級デュアル増幅回路である。