その違いはまず解像度に表現された。建物の細かなデザインは肉眼で見たのとほとんど差がないぐらいリアルに表現され、あちこちの軒下で見られた氷柱はその一つひとつが克明に再現された。解像度の高さから生み出された豊かな階調表現は、雪の表面に見られる微妙なグラデーションも見事なまでに再現することを可能にしている。ここまでの再現力はまさにハイビジョンだからこそ可能になったのだと言える。若干、輪郭が強調気味という傾向があるが、家庭用として考えればこの程度の強調はむしろ好まれるはずだ。とにかく静止した風景画をモニターでじっと見ていると思わず引き込まれそうになるほど臨場感のある映像を見せてくれるし、ハイビジョン映像の特徴である16:9のワイド映像はまるで実風景を窓越しに見ているような感覚すらおぼえてしまう。それほど映像にリアル感があったのだ。
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撮影した映像を視聴 |
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VICTORの業務用CRTディスプレイ「DT-V1701C」を使い画質を評価する会田氏 |
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