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扇風機の「AC」と「DC」、何が違う? サクッと解説

公開日 2021/07/28 06:40 海上忍
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家庭用コンセントに挿して使う扇風機といえばAC(交流)モーターですが、最近は事情が変わっています。人気を集めているのはDC(直流)モーターを搭載した扇風機、通称「DCモーター扇風機」です。

「AC」と「DC」の違いは?

DCモーター扇風機が人気の理由は3つ。「静粛性」と「細かい風量設定」、そして「省エネ性能」です。DCモーター扇風機は超低速回転が可能なため、そよ風のように柔らかく自然な風を送り出すことができ、ACモーター扇風機に比べ静かで電気代も安上がりです。反対に本体価格は高めですが、人気が出るのもうなずけます。

そしてもうひとつ、DCモーター扇風機にはACモーター扇風機にない特長があります。それは「逆回転できる」こと。DCモーターは構造上、通常の方向への送風(正転時)にくわえ、反対の方向への送風(逆転時)も可能なのです。

それは理屈の話で、実際に逆転機能を設けるかどうかは製品の設計次第ですが、スイッチを装備した製品も存在します。反対の方向へ送風できることで、利便性大幅アップになるケースがあるからです。

逆転できる扇風機の一例、DOSHISHA「FLU-231D」

たとえば、ふだんは外の空気を部屋の中へ送り出すように送風させているところ、調理などで空気が汚れた場合には逆転スイッチをオンにするだけで、汚れた部屋の空気を外へ向かって排出することが可能になります。扇風機というよりはサーキュレーターに適した特性ですが、DCモーター扇風機ならではの機能であることは確かでしょう。

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