機内や動画編集にも
“携帯できる”からこそ広がる楽しみ!iFi audio「GO bar」使いこなし実践レポート
■イヤホン直差しよりずっと快適! 動画編集にも活用できる
昨今では、発表会など取材現場の動画を撮影し、動画レポートをアップすることも増えてきている。動画編集には通常Adobe Premiere Proを使用しているが、なかなかこの動画編集に関わる「音」にも以前から課題を感じていたところだ。PCそのままの音では長時間の作業はツライので、自宅ではUSB-DAC内蔵のアクティブスピーカーを組み合わせている。
取材先ではカフェやラウンジで原稿を書くことが多いが、動画編集はイヤホンをしないと周囲に迷惑。出先でなるべく手早く作業をしたいのに、音のクオリティが低いと作業への集中力も削がれてしまう。
こんなときにも「GO bar」が有用なことが非常によく分かった。「GO bar」をMacの外付けUSB-DACとして使用するためには、リンゴマークの「システム環境設定」→「サウンド」から出力を「iFi(by AMR)HD USB Audio」の切り替える必要がある。
外部ポタアンを使う最大のメリットは、“ボリュームを上げても音がストレスにならない” ことにある。特にMacから直接イヤホンを差す場合、妙な甲高さと低域のぼやけ感やもたつき感があり、聴いていると耳が疲れてしまう。小型の「GO bar」をはさみこむことでそのストレスは大きく改善されるし、収録された音のディテールまでよく分かる。
たとえばオーディオショウの取材で各部屋のブースの音をいくつか収録してみたが(なお収録はiPhone12 Pro+DJIのジンバルなので、音質的にそこまでのクオリティではない)、改めて聴き返してもそれぞれの部屋のサウンドの個性を感じられてなかなかに楽しい。
“小さくて軽い” が音質面で妥協のないクオリティを追求したことで、クリエイティブ作業においても非常に有用であることがよく分かった。
ちなみに同僚はこのGO barをPCゲーム用の外付けUSB-DACとして使用しているというが、「XSpaceとXBass+を重ね合わせると没入感が上がるんです!」と報告してくれた。遅延も少なく高解像度なので、細かな足音なども聴き取りやすくなるとのこと。
ミュンヘン・ショウでは“金の延べ棒”こと「GOld bar」も展示されていた。こちらも国内展開を予定しているということだが、ちょっと欲しい。でも重さは倍になるそうなので、ゴールドは自宅用で、持ち運びには標準モデルがいいか…。
小型だからこそ実現できるさまざまな使いこなし。ぜひ皆様も「こう使ったら面白かった!」「めちゃくちゃ便利だった!」という事例をシェアしてもらえると嬉しい。