公開日 2020/12/11 09:30
ライブ音楽配信「MUSIC/SLASH」の高音質を支える技術とは? 新プロジェクト「SPB」への想いも聞いた
【PR】徹底した高音質へのこだわりをキーマンが語る
SOUND POWER BASEがめざす「音のチカラ」の結集
既報のとおり、今秋「SOUND POWER BASE」(SPB)という“音のプロジェクト”が立ち上がった(公式サイト)。このプロジェクトは、株式会社電通をはじめとした複数社で、配信プラットフォーマーやメディア、パートナー企業とともに、「音」に関する新たな商品・サービスの開発に挑戦していく企画である。
一般ユーザー、オーディオファンといった個人もこのプロジェクトに参加することができ、今後「オンラインサロン」や「リモートライブ」などの実施も検討しているという。
PHILE WEBは、このプロジェクトのコンセプトに賛同。「SOUND POWER BASE」の活動を紹介していくとともに、今後の企画もサポートしていく。「SOUND POWER BASE」は“音のプロジェクト”を標榜しており、その可能性は無限だ。
なおPHILE WEBとSOUND POWER BASEでは、その基本コンセプトを紹介しながら、「私ならこうする」「こんなサービスがあれば参加したい」などの意見を募集している。ぜひこちらのアンケートに答えて、QUOカードPay(2,000円分)をゲットしよう。
さて、その「SOUND POWER BASE」のイベント第一弾が発表された。それは山下達郎や坂本龍一などの高音質リモートライブで話題となっている、「MUSIC/SLASH」とのコラボレーションである。
12月24日、大阪フェスティバルホールで高音質ストリーミングのクリスマススペシャルライブが行われる。複数アーティストが出演し、大編成ビッグバンドによるダンサブルで特別なライブとなる予定だ。(12月18日、本ライブは延期が発表されました→「延期のお知らせ」はこちら。)
今回はそのクリスマスライブ開催に合わせて、エムスラの高音質ストリーミング配信を支えているバックヤードのエンジニアの秘密に迫る。(編集部)
MUSIC/SLASH、その徹底した高音質への秘密をキーマンが語る
オンラインでの音楽ライブ配信が注目を集めるなか、音のチカラを信じて、音質向上を最優先に取り組むユニークなサービスがある。それが業界最高水準の音質を誇る動画配信サービス「MUSIC/SLASH」(ミュージック/スラッシュ=以下、略エムスラ)だ。
この夏、山下達郎のライブストリーミング『TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING』で高音質配信を実施したことも、オーディオファンの記憶に新しい(試聴レポートはこちら)。
なぜ、エムスラのオンラインライブは音質に優れているのだろうか? エムスラの高音質を支えるキーマンに、オーディオ評論家の岩井 喬氏がインタビューを行った。
ご協力いただいたのは、エムスラでビジネス・アーキテクチャーを務める株式会社SPOON代表の谷田光晴氏、テクニカル・ディレクターを務める株式会社SPOONの佐藤信三氏、そして、エムスラの配信用音源のミックスを数多く手がけているヒビノ株式会社の千葉周一氏。実際にライブ会場からリアルタイム配信する時に使用されているシステムの仕組みと共に、高音質配信を実現するこだわりを伺った。
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岩井:本日はお忙しい中、ありがとうございます。今日はライブをリアルタイム配信するためのソリューションを改善するため、実際のソリューションを想定したシステムを組んで検証していると伺いましたが、何を検証しているのですか?
谷田:これまでAES/EBUケーブルで繋いでいる部分を、MADI(Multichannel Audio Digital Interface)に置き換えたらクオリティがどう変わるかの確認を行っています(場所によっては、引き回しの距離など問題があるため)。主に千葉さんがオペレーションするミキシング・コンソールと、配信用の機材をつなぐ部分になるのですが、少しでもクオリティが上がる、改善の余地がありそうな部分に関しては常にテストを行っています。
佐藤:とてもマニアックで地味なことなんですけどね。私たちにとってはこれが日常です(笑)。
岩井:エムスラの立ち上げ当初から、こうして日々改善を繰り返してきたわけですね。ちなみにエムスラの配信用音源のミックスには、ずっと千葉さんが関わってきたのですか?
谷田:そうです。元々、千葉さんは山下達郎さんのチームでモニターを担当したり、こだわりの強いアーティストのミキシングを任されるオペレーターとして評判の方なんです。それでエムスラを立ち上げて、誰にミックスしてもらおうかと考えた時、最初に思い浮かんだのが千葉さんだった。それからずっとお願いしています。
既報のとおり、今秋「SOUND POWER BASE」(SPB)という“音のプロジェクト”が立ち上がった(公式サイト)。このプロジェクトは、株式会社電通をはじめとした複数社で、配信プラットフォーマーやメディア、パートナー企業とともに、「音」に関する新たな商品・サービスの開発に挑戦していく企画である。
一般ユーザー、オーディオファンといった個人もこのプロジェクトに参加することができ、今後「オンラインサロン」や「リモートライブ」などの実施も検討しているという。
PHILE WEBは、このプロジェクトのコンセプトに賛同。「SOUND POWER BASE」の活動を紹介していくとともに、今後の企画もサポートしていく。「SOUND POWER BASE」は“音のプロジェクト”を標榜しており、その可能性は無限だ。
なおPHILE WEBとSOUND POWER BASEでは、その基本コンセプトを紹介しながら、「私ならこうする」「こんなサービスがあれば参加したい」などの意見を募集している。ぜひこちらのアンケートに答えて、QUOカードPay(2,000円分)をゲットしよう。
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12月24日、大阪フェスティバルホールで高音質ストリーミングのクリスマススペシャルライブが行われる。複数アーティストが出演し、大編成ビッグバンドによるダンサブルで特別なライブとなる予定だ。(12月18日、本ライブは延期が発表されました→「延期のお知らせ」はこちら。)
今回はそのクリスマスライブ開催に合わせて、エムスラの高音質ストリーミング配信を支えているバックヤードのエンジニアの秘密に迫る。(編集部)
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なぜ、エムスラのオンラインライブは音質に優れているのだろうか? エムスラの高音質を支えるキーマンに、オーディオ評論家の岩井 喬氏がインタビューを行った。
岩井:本日はお忙しい中、ありがとうございます。今日はライブをリアルタイム配信するためのソリューションを改善するため、実際のソリューションを想定したシステムを組んで検証していると伺いましたが、何を検証しているのですか?
谷田:これまでAES/EBUケーブルで繋いでいる部分を、MADI(Multichannel Audio Digital Interface)に置き換えたらクオリティがどう変わるかの確認を行っています(場所によっては、引き回しの距離など問題があるため)。主に千葉さんがオペレーションするミキシング・コンソールと、配信用の機材をつなぐ部分になるのですが、少しでもクオリティが上がる、改善の余地がありそうな部分に関しては常にテストを行っています。
佐藤:とてもマニアックで地味なことなんですけどね。私たちにとってはこれが日常です(笑)。
岩井:エムスラの立ち上げ当初から、こうして日々改善を繰り返してきたわけですね。ちなみにエムスラの配信用音源のミックスには、ずっと千葉さんが関わってきたのですか?
谷田:そうです。元々、千葉さんは山下達郎さんのチームでモニターを担当したり、こだわりの強いアーティストのミキシングを任されるオペレーターとして評判の方なんです。それでエムスラを立ち上げて、誰にミックスしてもらおうかと考えた時、最初に思い浮かんだのが千葉さんだった。それからずっとお願いしています。
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