• ブランド
    特設サイト
公開日 2020/12/16 06:40

Amazon担当者が語る、新Amazon Echo開発秘話と「Alexaの便利な使い方」

<山本敦のAV進化論 第196回>
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
AmazonのAIアシスタント「Alexa」を搭載するスマートスピーカー、Amazon Echoシリーズの新製品が、サウンドとデザインを大きく変えて秋に登場した。その進化が目指すところを、アマゾンジャパンの担当者である大木 聡氏と北野沙織氏に聞くことができた。

Amazon Echoシリーズ、Alexaのデバイスとサービスを担当するアマゾンジャパンの大木 聡氏(右)と北野沙織氏(左)にお話をうかがった

オーディオとして音質が充実した新Amazon Echoシリーズ

今回Alexa搭載スマートスピーカーの2020年モデルとなる新しいAmazon Echoシリーズを試してみて、何よりもまず、力強く鳴りっぷりのよい音に驚いた。上位モデルのAmazon Echo、入門機のAmazon Echo Dotはともに、Alexaを使うための音声操作のインプットデバイスから「本格的なオーディオ」として変貌を遂げていた。

2020年のAmazon Echoシリーズ

新しいEchoシリーズはデザインを球体として、正面向きにスピーカーユニットを配置した。上位のEchoは3インチのウーファー1基と2つのトゥイーター、Echo Dotは1.6インチのフルレンジユニットを1基搭載している。

上位モデルのスマートスピーカー「Amazon Echo」には3インチのウーファー1基と2つのトゥイーターを搭載。オーディオとしての音質が深みを増した

新しいEchoシリーズがデザインを球体にした理由は、「設置に必要なスペースをひとつ前の世代のモデルから変えずに音質を高めるためだった」と、以前に米AmazonでAmazon EchoシリーズのVice Presidentを勤めるMiriam Daniel(ミリアム・ダニエル)氏が新製品発表会の際に開催したオンライングループインタビューで回答している。

また、Amazon Echoシリーズがデザイン面で重視しているポイントについては「部屋のどこに置いてもインテリアと自然にマッチすること」であると大木氏が述べている。持ち運びも容易なサイズなので宅内の様々な場所に置くことができて、外観の違和感を感じさせることなく、心地よいサウンドを聴かせてくれる。

インテリアに馴染む球体デザインとしたAmazon Echo

ベッドルームにもマッチするAmazon Echo Dot with clock

連携する音楽系サービスも多彩

米Amazonには、Echoシリーズをはじめとするオーディオデバイスのアコースティックチューニングを選任として担当するチームがいる。2019年末にEchoシリーズのフラグシップ「Amazon Echo Studio」が発表された時には、記者説明会に同社担当者が参加し、スピーカーシステムの音づくりについて思想を語っている。

2019年12月にアマゾンジャパンが国内で開催した発表会では米Amazonの幹部が「Echo Studio」のサウンドの魅力を語り尽くした

新しいEchoシリーズもデバイスの置き場に依存することなく、スピーカーごとにベストなパフォーマンスを発揮できるように音響パフォーマンスを最適化している、と北野氏が話す。Echo Studioと仕組みは少し異なるものの、新しいAmazon Echoにも、置かれた場所の音響特性をスピーカーが認識して、最適な音質に自動チューニングする機能がある。

Alexaによる音声操作で聴きたい曲を検索・再生できる音楽配信サービスは、筆者が本稿を執筆している2020年11月末の時点で、Amazon Musicのほか、Apple MusicにSpotify、AWA、dヒッツ、うたパス、TuneInラジオにAppleやAmazon Musicのポッドキャストと種類も豊富に揃っている。

Spotifyは有料のプレミアムプランだけでなく、今年から無料プランのユーザーもAlexa連携が使えるようになっている。またスキルを投入すれば、IPサイマルラジオサービスのradiko.jpなど楽しめるコンテンツが広がる。

Alexaと連携する新しいAmazonの音楽系コンテンツとして、SEKAI NO OWARI=End of the Worldの新譜発売と連動する形で公開された、アーティストのメッセージが楽しめるスキルを紹介したい。

こちらはスピーカーに「アレクサ、カメレオンを起こして」と話しかけると、アーティストによるアルバム紹介やトークなどの音声コンテンツが楽しめるというもの。北野氏は「多くのアーティストから、ファンとのコミュニケーションを深めるための手段として、AlexaとAmazon Echoシリーズによって出来ることに関心を示していただいている」として、今後もアーティストとAmazonのハードウェアと音楽配信サービスの連携をさらに深めていくことの可能性について言及した。

SEKAI NO OWARI=End of the Worldとのコラボレーションにより生まれたスキル「カメレオンを起こして」

次ページ独自ICチップ「AZ1」搭載で、スマートデバイスとのより自然な会話も可能に

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 文化庁、BDレコーダーに掛かる私的録音録画補償金額を認可。1台当たり税抜182円が上乗せへ
2 テクニクス、新完全ワイヤレスイヤホン投入を予告。ティザー映像を公開
3 アップル初売りが新年1/2からスタート。対象iPhone購入で最大3万円のギフトカードをプレゼント
4 なぜ? 実は「大きいほど人気」なPolk Audioのスピーカー、全3シリーズの“大型モデル”比較試聴でわかった魅力
5 CD再生は “クロック” でさらに化ける!プロ機譲りの実力機、MUTEC「MC-3+」の音質グレードアップ技
6 評論家イチオシ!LUMIN「P1 mini」レビュー。「驚くほどの音質の良さが体験できた」
7 名盤『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』の新たな船出。リミックスという選択に挑んだエンジニアの声を訊く
8 VGP2025・優秀賞獲得モデルから厳選!審査員5名が “絶対推し” のデノン/マランツ/B&W/DALI
9 アキュフェーズのフラグシップアンプ「E-800S」が堂々初登場3位<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング11月>
10 Qobuz開始の波及効果大。ネットワークオーディオ関連の需要拡大<販売店の声・売れ筋ランキング11月>
12/27 12:04 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
アナログ Vol.86 2024 WINTER
季刊・アナログ
最新号
Vol.86
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX