公開日 2024/08/27 10:20
【インタビュー】テレビ市場で躍進が目を見張るハイセンス。日本基準品質×世界規模コスト力のコスパで圧倒
VGP2024 SUMMER受賞:ハイセンスジャパン 家倉宏太郎氏
VGP2024 SUMMER
受賞インタビュー:ハイセンスジャパン
VGP2024 SUMMERでハイセンス“U8Nシリーズ”が映像音響部会「コスパ大賞」を受賞した。日本基準の品質と世界規模で量産する圧倒的なコスト力が生み出す高いコストパフォーマンスに対する認知が、テレビ市場でも着実に深まりつつある。「なんでもこれ1台」を実現したスマートテレビ「A4Nシリーズ」が企画賞を受賞するなど、その存在感をますます高めるハイセンス。同社マーケティング部部長・家倉宏太郎氏に話を聞く。
ハイセンスジャパン株式会社
マーケティング部部長
家倉宏太郎氏
プロフィール/1976年5月24日生まれ、東京都世田谷区出身。オーディオメーカーにてカースピーカー設計、ヘッドホン商品企画、量販営業、コーポレート&プロダクトマーケティングを経験し、2021年4月より現職へ移籍。趣味はゴルフ。
―― Mini LEDと量子ドット技術を採用する4K液晶テレビ“U8Nシリーズ”が、VGP2024 SUMMERでコスパ大賞を受賞されました。おめでとうございます。立ち上がりから大変好調とお聞きしています。
家倉 U8Nシリーズは、2023年に発売し、VGPを筆頭に数々のアワードを獲得した大ヒットモデル“U8Kシリーズ”の後継モデルとなります。立ち上がりの2ヶ月の実販をそのU8Kシリーズと比較すると、55V型で約4倍、65V型で約5倍の売上げとなり、さらにU8Kシリーズにはラインナップがなかった85V型も好調な立ち上がりを見せています。
テレビ市場のトレンドとして、有機ELが数量、金額ベースともにシュリンクする一方、Mini LEDが数量ベースで前年200%以上、直近7月においては300%近くまで大きく伸長しています。ハイセンスでは2022年からMini LED市場へ商品を投入していますが、この6月、販売台数においてブランド別でシェアトップを獲得することができました。その牽引役となっているのがこのU8Nシリーズです。
―― Mini LEDに対する追い風があるとはいえ、桁違いのスピード感とも言える成長力ですね。2011年の地デジ化に際して買い替えたテレビを、壊れないのでいまだ使い続けている方も少なくないそうです。進化したテレビを気軽に手にできるU8Nシリーズの高いコストパフォーマンスに、購買意欲をくすぐられた人も少なくなかったのではないでしょうか。
家倉 ハイセンスのテレビの強みは何と言っても、「日本基準の品質」と「世界規模の生産体制」を併せ持ったブランドであること。すなわち、日本の品質を備えた唯一の海外ブランド製品として、その高いコストパフォーマンスが認められたことで、市場での大きな支持を得ることができたと考えています。
U8Nシリーズでは、液晶テレビの最先端技術である「Mini LED」と高色域量子ドットを搭載することで、格段に高いコントラスト感を実現しています。各仕様もアップデートされ、ピーク輝度はU8Kシリーズとの比較で実に1.5倍となっています。
業界トップクラスとなる144Hzのリフレッシュレートのパネルを搭載し、滑らかな映像でゲームも思う存分に楽しめます。ゲームプレイに特化した様々な画質の設定ができる便利なゲーミングメニューも搭載しました。人気のネット動画もレスポンスの早い独自OS「VIDAA」を搭載し、ダイレクトボタンは業界最多となる12個になります。音量や入力の切り替えを音声で操作でき、ストレスなく存分にお楽しみいただけます。
使い勝手の面からは、AirPlay、Anyview Castに対応していますので、iOSとAndroidのスマートフォンからのスクリーンシェアが可能です。スマートフォンで撮影した写真や動画をみんなで大画面に映して楽しむことができ、大変ご好評をいただいています。
―― 先ほどおっしゃられたハイセンスだからこそ実現できる高いコストパフォーマンスに対する市場での理解、それに伴うブランドに寄せる信頼が年々深まりつつある手応えを感じていらっしゃるのではないでしょうか。
家倉 物凄く実感しますね。ひとつの指標として、指名買いもとても増えました。市場調査では、購入された方を対象にしたグループインタビューも実施していますが、ハイセンステレビの購入者は、購入前に丹念に下調べされている方が多いこともわかってきました。色々なモデルを比較・検討された上で、ハイセンスのテレビを選択されているんです。
また、いままではオンラインで高い販売実績がありましたが、今年はそれに加えて、オフライン(店頭)でも売上げを大きく伸ばしています。いままで、ハイセンスのテレビを実際に見ていただける場所が少なかったことから、今年は全国の家電量販店において、店頭展示の強化に大きく力を割き、そのための新しい部署も設けています。専用什器も用意し、今まさに物凄い勢いでハイセンスの売り場が拡充されています。
―― 店頭は商品を体験できる貴重な場でありながら、販売員の方が捕まらないといったケースも珍しくないなか、お客様とのコミュニケーションを革新し、購入体験を向上させることを目的とした「AI接客アドバイザー」の導入も注目を集めています。
家倉 生成AIを用いて商品知識や専門用語を個別に学習し、ハイセンス商品の特長やシリーズ別の比較、また、テレビに関する疑問に応えてくれるというものです。ご販売店からは「お客様の聞きたいことはそれこそ十人十色。AI接客アドバイザーを活用することで、お客様が聞きたかった質問にピンポイントで答えを提供してくれるので大変助かる」といった声を、また、お客様からは「販売員の方には聞きづらいことも、さくっと確認できるのでありがたい」といった声をいただき、大変好評です。
やはり、ハイセンスのテレビの価値をきちんとお伝えしていきたいですからね。また、テレビを単にサイズと価格だけで決めてしまうのではなく、きちんとその価値をご理解して選んでいただきたい。そうした意味から、「AI接客アドバイザー」は大変有効なツールと言えます。
これまでは店頭に用意されたQRコードをお客様がスマートフォンでスキャンすることで利用できましたが、2024年7月末からは、ホームページのWEBでもAIアドバイザーへの問い合わせが可能となりました。
―― スマート機能を搭載した2Kテレビ「A4Nシリーズ」が企画賞を受賞されました。コロナ禍のホームエンタメ回帰では、若年層のテレビへの“気づき”も見受けられる一方、手ごろな小型サイズにはフルHDモデルがないなど課題も浮き彫りとなりました。まさに“痒い所に手が届く”商品となりますね。
家倉 “A4Nシリーズ”は、地デジ放送、ネット動画、ゲーム、PCモニター、そしてスマートフォンのミラーリングまで、さまざまな用途をこれ1台あれば網羅することができるテレビとして企画されました。若い人に限らず、年齢や性別を問わない“超便利”テレビです。
一番のセールスポイントはやはり、お好みのネット動画のコンテンツを存分に楽しめる機能を充実させていること。上位機種の4Kテレビに備える充実した機能を、そのまま継承して搭載しています。
レスポンスの早い独自OS「VIDAA」、見たい動画配信をダイレクトに選べる12個の「VODダイレクトボタン」、音声でテレビの操作ができるVIDAA Voice、さらに、よく使うアプリにアクセスしやすいように、アイコンを並び替えるなどのカスタマイズも可能で、NetflixやDisney+からお勧めのコンテンツを表示するリコメンデーション機能も付いています。
サイズもフルHDモデルとなる40V型と32V型、HDモデルの24V型の3サイズを揃えています。小さなテレビでもよりよい画質で楽しんでいただきたい。大画面はもちろん、ここでもしっかりとユーザーのニーズに合わせたモノづくりを行っています。
―― 大型化・4K化が進むテレビ市場ですが、フルHDモデルに対するニーズに変化は見られますか。
家倉 フルHDモデルでも、VODニーズが必須となってきています。そこで、これまであった2つのラインを、A4Nシリーズのひとつにまとめ、VOD対応にすると同時に、32V型をフルHDとしました。
フルHDモデルの構成比は確かに落ちていますが、それでも台数ベースではまだ5割近くを占めており、最先端技術を搭載した商品をご提供していきたい。4K、そのなかでも伸長著しいMini LED、2Kの3本柱をしっかりとラインナップしていきます。
―― 御社がシェアを伸長する要因のひとつとして、テレビ商品の3年保証(2015年)やコールセンター365日受付け(2019年)など、サービス面のいち早い充実も見逃せませんね。
家倉 「3年保証」を他社に先駆けてスタートできたことは大変大きな意義があったと確信しています。海外ブランドに対し、「アフターサービスは大丈夫なの?」と消費者が不安を抱くのは当然のことで、そこは僕らも気にしていました。“3年間”というメーカー無償修理保証を提供できたことは、不安の声を払拭する大きな力となりました。
導入にあたっては、日本市場での販売開始から約4年にわたる返品データや修理データの分析を行い、3年間の無償保証が実施できるとの結論に至りました。製品の高い品質レベルがあればこそ実現できた施策であったことは言うまでもありません。
開始当初こそ、いろいろと揶揄する声も聞かれましたが、今は多くの方にご好評をいただき、購入の決め手になったという声もたくさんいただいています。そうした声に甘えることなく、品質もブランド認知もさらに高めて参ります。
サービス拠点の数も、2022年には296拠点でしたが、現在349拠点にまで拡大し、日本全国にくまなくサービス体制を充実させています。また、コールセンターも365日受付対応しています。社長の李が品質に厳しい日本でお客様に認めてもらうために「品質向上」を掲げると同時に、品質とは表裏一体となるサービス体制にも注力し、商品、店頭に加え、サービス面もしっかりと体制を構築しています。
―― これから2年先、3年先を見据えて、日本市場でどのようにプレゼンスを上げていこうとお考えですか。
家倉 ひとつはやはり大画面化ですね。65V型以上のサイズの構成比は2022年が12%だったのに対し、2024年7月では15%に達するなど、確実に伸長しています。商品ラインナップをさらに拡充していきたいですね。
―― 7月4日には超大画面となる100V型「100U7N」も発売されました。日本の住環境を考慮して、壁寄せスタンドも実現されています。
家倉 ライフスタイルにマッチした提案もどんどん行っていきたい。大画面化が加速するなかで、65、75、85、100V型といったところをしっかりとお求めやすい価格でラインを揃えて提供していくのが使命だと認識しています。100V型以上のものが出てくる可能性ももちろんあります。そしてもうひとつが、勝負をかけて挑んでいるMini LEDのラインナップをさらに拡充していくことです。
―― ブランド認知も着実に高まってきています。
家倉 それでも、国内ブランドに比べればまだまだ。そこは引き続きしっかりと計画的に取り組んでいきます。今年2月から横浜流星さんをブランドアンバサダーに起用しましたが、本当に多くの方々にハイセンスを知っていただくことができました。来年は大河ドラマの主演も務められますので楽しみです。
ハイセンスグループが力を入れているスポーツマーケティング(海外ではW杯など)では、国内では横浜DeNAベイスターズとスポンサーシップを締結しています。同じ神奈川県に本拠地を置き、「テレビはHisense」という大画面テレビ訴求と、主砲の牧秀悟選手とテレビの広告契約を結び、球団・選手と一緒になって活動を行っています。横浜スタジアムのコンコースモニター180台はハイセンステレビを導入しています。
横浜DeNAベイスターズのファンからは「ハイセンスの大画面テレビで試合が観たい」「ハイセンスのテレビを買ったよ」といったコメントも数多くいただくなど、浸透してきた手応えを感じています。
2Kと4Kエントリークラスでの安さが認められたハイセンスですが、4Kミドルクラスにも火がつき始め、着実にステップアップができています。現在、2KのA4Nシリーズ、4KエントリークラスのA6Kシリーズ、4KミドルクラスのU8Nシリーズが、それぞれ異なる層のお客様から高い支持を獲得し、三本の柱となっています。これからもさらなる躍進へ向け、日本市場にマッチした商品提案を心がけて参ります。今後のハイセンスにどうぞご期待ください。
受賞インタビュー:ハイセンスジャパン
VGP2024 SUMMERでハイセンス“U8Nシリーズ”が映像音響部会「コスパ大賞」を受賞した。日本基準の品質と世界規模で量産する圧倒的なコスト力が生み出す高いコストパフォーマンスに対する認知が、テレビ市場でも着実に深まりつつある。「なんでもこれ1台」を実現したスマートテレビ「A4Nシリーズ」が企画賞を受賞するなど、その存在感をますます高めるハイセンス。同社マーケティング部部長・家倉宏太郎氏に話を聞く。
ハイセンスジャパン株式会社
マーケティング部部長
家倉宏太郎氏
プロフィール/1976年5月24日生まれ、東京都世田谷区出身。オーディオメーカーにてカースピーカー設計、ヘッドホン商品企画、量販営業、コーポレート&プロダクトマーケティングを経験し、2021年4月より現職へ移籍。趣味はゴルフ。
■鋭い立ち上がり見せる「U8N」でMini LED市場も牽引
―― Mini LEDと量子ドット技術を採用する4K液晶テレビ“U8Nシリーズ”が、VGP2024 SUMMERでコスパ大賞を受賞されました。おめでとうございます。立ち上がりから大変好調とお聞きしています。
家倉 U8Nシリーズは、2023年に発売し、VGPを筆頭に数々のアワードを獲得した大ヒットモデル“U8Kシリーズ”の後継モデルとなります。立ち上がりの2ヶ月の実販をそのU8Kシリーズと比較すると、55V型で約4倍、65V型で約5倍の売上げとなり、さらにU8Kシリーズにはラインナップがなかった85V型も好調な立ち上がりを見せています。
テレビ市場のトレンドとして、有機ELが数量、金額ベースともにシュリンクする一方、Mini LEDが数量ベースで前年200%以上、直近7月においては300%近くまで大きく伸長しています。ハイセンスでは2022年からMini LED市場へ商品を投入していますが、この6月、販売台数においてブランド別でシェアトップを獲得することができました。その牽引役となっているのがこのU8Nシリーズです。
―― Mini LEDに対する追い風があるとはいえ、桁違いのスピード感とも言える成長力ですね。2011年の地デジ化に際して買い替えたテレビを、壊れないのでいまだ使い続けている方も少なくないそうです。進化したテレビを気軽に手にできるU8Nシリーズの高いコストパフォーマンスに、購買意欲をくすぐられた人も少なくなかったのではないでしょうか。
家倉 ハイセンスのテレビの強みは何と言っても、「日本基準の品質」と「世界規模の生産体制」を併せ持ったブランドであること。すなわち、日本の品質を備えた唯一の海外ブランド製品として、その高いコストパフォーマンスが認められたことで、市場での大きな支持を得ることができたと考えています。
U8Nシリーズでは、液晶テレビの最先端技術である「Mini LED」と高色域量子ドットを搭載することで、格段に高いコントラスト感を実現しています。各仕様もアップデートされ、ピーク輝度はU8Kシリーズとの比較で実に1.5倍となっています。
業界トップクラスとなる144Hzのリフレッシュレートのパネルを搭載し、滑らかな映像でゲームも思う存分に楽しめます。ゲームプレイに特化した様々な画質の設定ができる便利なゲーミングメニューも搭載しました。人気のネット動画もレスポンスの早い独自OS「VIDAA」を搭載し、ダイレクトボタンは業界最多となる12個になります。音量や入力の切り替えを音声で操作でき、ストレスなく存分にお楽しみいただけます。
使い勝手の面からは、AirPlay、Anyview Castに対応していますので、iOSとAndroidのスマートフォンからのスクリーンシェアが可能です。スマートフォンで撮影した写真や動画をみんなで大画面に映して楽しむことができ、大変ご好評をいただいています。
■家電量販店でハイセンスのテレビ展示が急拡大している
―― 先ほどおっしゃられたハイセンスだからこそ実現できる高いコストパフォーマンスに対する市場での理解、それに伴うブランドに寄せる信頼が年々深まりつつある手応えを感じていらっしゃるのではないでしょうか。
家倉 物凄く実感しますね。ひとつの指標として、指名買いもとても増えました。市場調査では、購入された方を対象にしたグループインタビューも実施していますが、ハイセンステレビの購入者は、購入前に丹念に下調べされている方が多いこともわかってきました。色々なモデルを比較・検討された上で、ハイセンスのテレビを選択されているんです。
また、いままではオンラインで高い販売実績がありましたが、今年はそれに加えて、オフライン(店頭)でも売上げを大きく伸ばしています。いままで、ハイセンスのテレビを実際に見ていただける場所が少なかったことから、今年は全国の家電量販店において、店頭展示の強化に大きく力を割き、そのための新しい部署も設けています。専用什器も用意し、今まさに物凄い勢いでハイセンスの売り場が拡充されています。
―― 店頭は商品を体験できる貴重な場でありながら、販売員の方が捕まらないといったケースも珍しくないなか、お客様とのコミュニケーションを革新し、購入体験を向上させることを目的とした「AI接客アドバイザー」の導入も注目を集めています。
家倉 生成AIを用いて商品知識や専門用語を個別に学習し、ハイセンス商品の特長やシリーズ別の比較、また、テレビに関する疑問に応えてくれるというものです。ご販売店からは「お客様の聞きたいことはそれこそ十人十色。AI接客アドバイザーを活用することで、お客様が聞きたかった質問にピンポイントで答えを提供してくれるので大変助かる」といった声を、また、お客様からは「販売員の方には聞きづらいことも、さくっと確認できるのでありがたい」といった声をいただき、大変好評です。
やはり、ハイセンスのテレビの価値をきちんとお伝えしていきたいですからね。また、テレビを単にサイズと価格だけで決めてしまうのではなく、きちんとその価値をご理解して選んでいただきたい。そうした意味から、「AI接客アドバイザー」は大変有効なツールと言えます。
これまでは店頭に用意されたQRコードをお客様がスマートフォンでスキャンすることで利用できましたが、2024年7月末からは、ホームページのWEBでもAIアドバイザーへの問い合わせが可能となりました。
■注力は4Kだけにとどまらない。フルHDもフルカバー
―― スマート機能を搭載した2Kテレビ「A4Nシリーズ」が企画賞を受賞されました。コロナ禍のホームエンタメ回帰では、若年層のテレビへの“気づき”も見受けられる一方、手ごろな小型サイズにはフルHDモデルがないなど課題も浮き彫りとなりました。まさに“痒い所に手が届く”商品となりますね。
家倉 “A4Nシリーズ”は、地デジ放送、ネット動画、ゲーム、PCモニター、そしてスマートフォンのミラーリングまで、さまざまな用途をこれ1台あれば網羅することができるテレビとして企画されました。若い人に限らず、年齢や性別を問わない“超便利”テレビです。
一番のセールスポイントはやはり、お好みのネット動画のコンテンツを存分に楽しめる機能を充実させていること。上位機種の4Kテレビに備える充実した機能を、そのまま継承して搭載しています。
レスポンスの早い独自OS「VIDAA」、見たい動画配信をダイレクトに選べる12個の「VODダイレクトボタン」、音声でテレビの操作ができるVIDAA Voice、さらに、よく使うアプリにアクセスしやすいように、アイコンを並び替えるなどのカスタマイズも可能で、NetflixやDisney+からお勧めのコンテンツを表示するリコメンデーション機能も付いています。
サイズもフルHDモデルとなる40V型と32V型、HDモデルの24V型の3サイズを揃えています。小さなテレビでもよりよい画質で楽しんでいただきたい。大画面はもちろん、ここでもしっかりとユーザーのニーズに合わせたモノづくりを行っています。
―― 大型化・4K化が進むテレビ市場ですが、フルHDモデルに対するニーズに変化は見られますか。
家倉 フルHDモデルでも、VODニーズが必須となってきています。そこで、これまであった2つのラインを、A4Nシリーズのひとつにまとめ、VOD対応にすると同時に、32V型をフルHDとしました。
フルHDモデルの構成比は確かに落ちていますが、それでも台数ベースではまだ5割近くを占めており、最先端技術を搭載した商品をご提供していきたい。4K、そのなかでも伸長著しいMini LED、2Kの3本柱をしっかりとラインナップしていきます。
■品質は表裏一体となるサービス拡充を伴ってこそ
―― 御社がシェアを伸長する要因のひとつとして、テレビ商品の3年保証(2015年)やコールセンター365日受付け(2019年)など、サービス面のいち早い充実も見逃せませんね。
家倉 「3年保証」を他社に先駆けてスタートできたことは大変大きな意義があったと確信しています。海外ブランドに対し、「アフターサービスは大丈夫なの?」と消費者が不安を抱くのは当然のことで、そこは僕らも気にしていました。“3年間”というメーカー無償修理保証を提供できたことは、不安の声を払拭する大きな力となりました。
導入にあたっては、日本市場での販売開始から約4年にわたる返品データや修理データの分析を行い、3年間の無償保証が実施できるとの結論に至りました。製品の高い品質レベルがあればこそ実現できた施策であったことは言うまでもありません。
開始当初こそ、いろいろと揶揄する声も聞かれましたが、今は多くの方にご好評をいただき、購入の決め手になったという声もたくさんいただいています。そうした声に甘えることなく、品質もブランド認知もさらに高めて参ります。
サービス拠点の数も、2022年には296拠点でしたが、現在349拠点にまで拡大し、日本全国にくまなくサービス体制を充実させています。また、コールセンターも365日受付対応しています。社長の李が品質に厳しい日本でお客様に認めてもらうために「品質向上」を掲げると同時に、品質とは表裏一体となるサービス体制にも注力し、商品、店頭に加え、サービス面もしっかりと体制を構築しています。
―― これから2年先、3年先を見据えて、日本市場でどのようにプレゼンスを上げていこうとお考えですか。
家倉 ひとつはやはり大画面化ですね。65V型以上のサイズの構成比は2022年が12%だったのに対し、2024年7月では15%に達するなど、確実に伸長しています。商品ラインナップをさらに拡充していきたいですね。
―― 7月4日には超大画面となる100V型「100U7N」も発売されました。日本の住環境を考慮して、壁寄せスタンドも実現されています。
家倉 ライフスタイルにマッチした提案もどんどん行っていきたい。大画面化が加速するなかで、65、75、85、100V型といったところをしっかりとお求めやすい価格でラインを揃えて提供していくのが使命だと認識しています。100V型以上のものが出てくる可能性ももちろんあります。そしてもうひとつが、勝負をかけて挑んでいるMini LEDのラインナップをさらに拡充していくことです。
―― ブランド認知も着実に高まってきています。
家倉 それでも、国内ブランドに比べればまだまだ。そこは引き続きしっかりと計画的に取り組んでいきます。今年2月から横浜流星さんをブランドアンバサダーに起用しましたが、本当に多くの方々にハイセンスを知っていただくことができました。来年は大河ドラマの主演も務められますので楽しみです。
ハイセンスグループが力を入れているスポーツマーケティング(海外ではW杯など)では、国内では横浜DeNAベイスターズとスポンサーシップを締結しています。同じ神奈川県に本拠地を置き、「テレビはHisense」という大画面テレビ訴求と、主砲の牧秀悟選手とテレビの広告契約を結び、球団・選手と一緒になって活動を行っています。横浜スタジアムのコンコースモニター180台はハイセンステレビを導入しています。
横浜DeNAベイスターズのファンからは「ハイセンスの大画面テレビで試合が観たい」「ハイセンスのテレビを買ったよ」といったコメントも数多くいただくなど、浸透してきた手応えを感じています。
2Kと4Kエントリークラスでの安さが認められたハイセンスですが、4Kミドルクラスにも火がつき始め、着実にステップアップができています。現在、2KのA4Nシリーズ、4KエントリークラスのA6Kシリーズ、4KミドルクラスのU8Nシリーズが、それぞれ異なる層のお客様から高い支持を獲得し、三本の柱となっています。これからもさらなる躍進へ向け、日本市場にマッチした商品提案を心がけて参ります。今後のハイセンスにどうぞご期待ください。
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