公開日 2001/03/26 15:57
メリディアンの新製品CDプレーヤー「588」―続報―
Meridian 588 CDプレーヤー |
概要は先週お伝えしたが、本日はこの「メリディアン588CDプレーヤー」の特徴についてをお伝えする。
■Meridian588主な特徴―――――――――――――――――――――――
●Meridian 508および800のテクノロジーを発展させたモデル
●ROMドライブの採用による極めて正確なデータ・リカバリー
●マルチ・バッファーステージによる超低ジッター
●192kHzの24ビットのDACを備えた高品質2チャンネル出力
●フルRS232コントロールおよびステータス
●アップデートすることができるソフトウェア・ベース設計
588には、メリディアン800シリーズ開発のために蓄積された技術を駆使した、DVD-ROMドライブが採用され、CDディスクの情報を正確に読み取る設計となっている。
データ・パスの経路には、より滑らかなデータ・フローと可能な限りジッターを低減させるための3つの大きなメモリ・バッファー回路がおかれている。DVD-ROMドライブが持つ本来の正確なデータのピックアップ能力に加えて、さらに特別強力なデジタル処理システムによってデータのチェックと修正が施され、CDとCD-Rの再生に対するデータの最適化がなされている。
さらに、高音質の達成のためにはデジタル回路とアナログ回路コンストラクションに対する適正な処理と融合が不可欠となっているが、588では、音質を最適化するために注意深く選択された6層基板と、7系統のセパレート電源供給、最新の表面実装技術とコンポーネント素子などの最先端技術を駆使。
588の動作をつかさどるオペレーティング・ソフトウェアは、CDナビゲーションやトラッキング性能および高音質を実現するメリディアンの広大な専門知識が反映されている。
また、588はCDのみならず、レコーダブルCD(CD-R)などでMP3ディスク化した長時間の音楽再生にもその優れた能力を最高に発揮する。
拡張機能として付属するRS232ポートは、PHASTシステムなどからのCDプレーヤーのフル・コントロールを可能とし、将来のソフトウェア・アップグレードに備えることも容易に可能にしている。
■CD-ROMドライブの優位性――――――――――――――――――――――
CD-ROMドライブは、コンピューターにおいてソフトウェア・ディスクからのデータを完全に回復する、優れたデジタルデータ読み取り能力を持っている。コンピュータ・プログラムのローディングにおいて、ROMドライブに、ほとんど失敗はない。
したがってCDからのデータ抽出は、エラーなしでいとも簡単に行われる潜在能力を持ち合わせている。 そうした基本性能に加え、588のドライブはデータの確実性を増すため、ディスクからしばしば2度以上データを読み込んでいる。
しかし一方で、コンピューターのCD-ROMドライブはそのままではデータがディスクからどれくらい滑らかに流れるかには注意を払っていない。高品質オーディオへの使用はそこが肝要となるので、最終オーディオ出力の高品位化は、デジタルデータが非常に滑らかにジッターなしで流れなければならない。そのため、メリディアンは非常に精巧なデジタル・オーディオ回路を特別に開発し、搭載することによってこれらの両立を図っている。
■音質―――――――――――――――――――――――――――――――
588は、ジッターを超低レベルにすることによって音質を最大限に引き出している。
振動モードなどのコントロールによって、ジッター低減を図ろうとする他のプレーヤーとは異なり、588は、CD-ROMによってデータとして正確に読み込まれたCDのデジタル情報を、3段構成のFIFOバッファメモリーに取り込み、最終出力セクション内に位置する正確なマスター・オシレーターによって再整列させて、DAコンバーターセクションに送り込むという高精度で安定した手法によってジッター低減を実現している。
正確でジッターレスのデジタルデータは、最新のステレオ192kHz 24ビット仕様のDACによってDA変換が行なわれ、アナログ最終段の高速ダイレクトカップル出力バッファーアンプを経由して、高品位なアナログ出力が取り出されるという仕組みとなっている。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
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