JBL、大型バーティカル・ホーン採用スピーカー「PROJECT ARRAY」シリーズを発売

ハーマンインターナショナル（株）が取り扱うJBLより、独自技術によるホーン＆コンプレッションドライバーを搭載したスピーカーシステム「PROJECT ARRAY」シリーズにラインナップする3機種が4月中旬より発売される。

■25cm径3ウェイ フロア型スピーカー「1000 ARRAY BG」/￥483,000（1本・税込）
■20cm径3ウェイ ブックシェルフ型スピーカー「800 ARRAY BG」/￥378,000（1本・税込）
■2×20cm径3ウェイ センタースピーカー「880 ARRAY BG」/￥420,000（1本・税込）

2chのピュア再生環境、サラウンド再生環境のどちらにも対応するラインナップが一堂に揃えられた。それぞれの特徴について見ていこう。

ユニークなデザインを一見してわかるように、ホーンモジュールはバッフルを用いずにウーファー用キャビネットの上部に直接マウントしている。モジュールには大口径バイラジアル・ホーンを収納。縦型HFホーン上部にUHFホーンを一体化したコンビネーション構造を採用している。HFホーンを敢えて露出させたことによるスリット効果により、ソースに含まれる空間情報の表現力を獲得させている。またホーンを縦型に設置したことで、横方向での空間占有率をコンパクトにしながら、十分な開口面積を確保した。再生帯域は広く取り、広大な音場再現とピンポイントの音像定位を実現している。

ホーンとホーンキャビネットには同社独自の高比重高剛性素材であるSonoGlassを採用。HFホーンとHFドライバー、UHFホーンとUHFドライバーをラウンド形状のコンパクトなモジュール型キャビネットに収め、最大の回析効果を発揮させている。

1000 ARRAYと800ARRAYシステムには独自のアクアプラス・コーティングを施した50mm径チタン・ダイアフラム採用の175Nd-3ドライバーを採用。ネオジウム・リングマグネットを用いた強力な磁気回路により、高い感度と優れた表現力を獲得している。

センタースピーカーの880 ARRAYには、さらに強力な大口径ドライバー435AL-1を搭載した。アクアプラスコーティングの75mm径アルミ・ダイアフラムと、さらに強化された大型ネオジウム・リングマグネットの採用により、ボイスレンジを豊かに再現する。

超高域用ドライバーには、同社の超精密コンプレッション・ドライバー045Ti-1を採用する。ボビンを用いずにボイスコイルを直接ダイアフラムに固定し、振動系質量を軽減した独自の駆動系とネオジウム・リングマグネットによる、強力な磁気回路により、40kHzを超える超高域まで優れたサウンドプレッシャーレベルを維持し、歪みのないクリーンな音場再生能力を備えている。

シリーズ各モデルには、同社独自のSFG（シンメトリカル・フィールド・ジオメトリー）構造とフラックス・スタビライザー・リングにより歪を低減した専用設計の強力なウーファーユニットを採用する。センターポールベント方式の磁気構造により、ボイスコイルの発熱による磁気減衰を抑え、優れたリニアリティーを獲得している。1000 ARRAYには、250mm径ユニット「Array 10」、800 ARRAYには200mm径ユニット「Array 8」、880 ARRAY にはセンターチャンネル用に最適化した「Array 8C」2機が採用されている。

キャビネットには、回析効果に優れる中高域ホーンモジュールをマウントするベースモジュールとして最適化したたラウンド形状キャビネットを採用。高い質量と剛性を持つMDF材によるキャビネットには、スラント構造のトップドームと台形内部構造を採用したことにより、内部定在波の発生や不要なカラーレーションを抑えている。フィニッシュは美しい木目と豪華な光沢を持つブラック・ウッド・グロスフィニッシュとしている。

【問い合わせ先】
ハーマンインターナショナル（株）
TEL/03-3836-5660

（Phile-web編集部）