公開日 2006/07/14 17:57
マッキントッシュ、ステレオ管球プリアンプ「C220」を発売
(株)エレクトリが取り扱うブランド、McIntosh(マッキントッシュ)より管球プリアンプ「C220」が発売される。価格は525,000円(税込)。往年のマッキントッシュ真空管プリの思想を活かしつつ、現代のテクノロジーを注ぎ込み、注目のパフォーマンスを実現している。
本機は増幅段に真空管を採用し、全信号の増幅を真空管で行う。自動ターンオン遅延回路により、真空管が暖まって出力できると判断するまで出力をミュートし、他の機器によるノイズを排除、真空管も保護する。
アンバランス入力は全8系統を持たせ、プログラム可能としている。バランス入力は2系統。7系統の標準ソースは4つのALTソースに割り当てることができるほか、または完全にオフにすることもできる。
内蔵されるフォノアンプ回路には12AX7を採用する。低ノイズ、低歪の入力段を持ち、高いオープンループゲインと卓越したネガティブフィードバック技術により、高精度なRIAA特性と、広いダイナミックレンジ、低ノイズ・低歪を実現している。入力感度は4.5mV、最大80mVの入力にも対応する。またフォノ用真空管は、フォノ入力を使用するようプログラムされたときのみオンとなる。
ボリュームは、マイクロプロセッサーによるロジックボリュームを採用。各レベルにおける左右のトラッキング精度を維持するため、16ビットのシリーズデータワードでドライブされたデュアルボリュームを開発した。抵抗値は内部マルチプレクサーで0.5dBのステップにデコードする。トータルのボリュームレンジは110dBとしたほか、ステップエラーとチャンネルマッチングは0.1dB以下。また歪およびノイズは0.001%以下、ダイナミックレンジは120dBを実現した。後段にポストアッテネータステージを備え、出力アンプのゲインを急速に一定値に削減することで、結果としてノイズフロアが-95dB以上も急速に低下し、事実上ノイズを完全に遮断する。
またボリューム調整中に、アナログ出力信号にアーチファクトが入りこまないよう、ゼロクロスディテクタが内蔵されており、レベル調整は信号のゼロクロス状態において行われる。本機が採用するVRV(Variable Rate Volume)方式は、0.5dB単位の精度を保ちながら、アナログボリュームコントロールのフィーリングをデジタルボリュームで再現する。ボリュームレンジに渡り、プリアンプゲインを変化させることにより、ボリューム/回転の比率を制御用マイクロプロセッサーソフトで調整している。
ラインアンプの制御セクションは、各チャンネルに12AX7Aアンプを搭載する。全ての電圧ゲインは真空管によって供給されている。また低ノイズ及び最小の歪みを達成するように、増幅ステージを最適化している。低域と高域のトーンコントロール回路は、並列位相反転回路に相当する構成で組まれており、トーン制御ポテンショメーターは、この並列位相反転回路のフィードバックまたはラインアンプの入力セクションにある。これにより、チューニング済み回路の周波数において、12dBのブースト/カットを供給する。ポテンショメーターのセンターポジションでは、ステージの全ゲインは15dBとしている。また、シグナルパスからの全トーンコントロール回路をパスする「TONE BYPASS」スイッチも搭載する。
出力アンプはインテグレート回路ユニティゲインバッファアンプとなる。バランス出力は16VRMSを出力し、0.08%THD以下としている。
本機の蛍光ガラスフロントパネルの中央には、12桁アルファニューメリック真空蛍光ディスプレイを装備する。下部にはプッシュボタンとヘッドフォンジャックを装備する。フロントパネルの照明にはカスタムデザインのファイバー光拡散器とLEDを採用する。
最先端技術搭載のRコアトランスは、電磁気干渉及びメカニカルノイズを最低レベルに抑え、スピーカーやトランスからの直接ノイズを極限まで少なくする。またデジタルロジックインテグレート回路によって駆動されている電磁スイッチは、高信頼性、歪みが最も少ない信号スイッチングを実現している。
【問い合わせ先】
(株)エレクトリ
TEL/03-3530-6276
(Phile-web編集部)
本機は増幅段に真空管を採用し、全信号の増幅を真空管で行う。自動ターンオン遅延回路により、真空管が暖まって出力できると判断するまで出力をミュートし、他の機器によるノイズを排除、真空管も保護する。
アンバランス入力は全8系統を持たせ、プログラム可能としている。バランス入力は2系統。7系統の標準ソースは4つのALTソースに割り当てることができるほか、または完全にオフにすることもできる。
内蔵されるフォノアンプ回路には12AX7を採用する。低ノイズ、低歪の入力段を持ち、高いオープンループゲインと卓越したネガティブフィードバック技術により、高精度なRIAA特性と、広いダイナミックレンジ、低ノイズ・低歪を実現している。入力感度は4.5mV、最大80mVの入力にも対応する。またフォノ用真空管は、フォノ入力を使用するようプログラムされたときのみオンとなる。
ボリュームは、マイクロプロセッサーによるロジックボリュームを採用。各レベルにおける左右のトラッキング精度を維持するため、16ビットのシリーズデータワードでドライブされたデュアルボリュームを開発した。抵抗値は内部マルチプレクサーで0.5dBのステップにデコードする。トータルのボリュームレンジは110dBとしたほか、ステップエラーとチャンネルマッチングは0.1dB以下。また歪およびノイズは0.001%以下、ダイナミックレンジは120dBを実現した。後段にポストアッテネータステージを備え、出力アンプのゲインを急速に一定値に削減することで、結果としてノイズフロアが-95dB以上も急速に低下し、事実上ノイズを完全に遮断する。
またボリューム調整中に、アナログ出力信号にアーチファクトが入りこまないよう、ゼロクロスディテクタが内蔵されており、レベル調整は信号のゼロクロス状態において行われる。本機が採用するVRV(Variable Rate Volume)方式は、0.5dB単位の精度を保ちながら、アナログボリュームコントロールのフィーリングをデジタルボリュームで再現する。ボリュームレンジに渡り、プリアンプゲインを変化させることにより、ボリューム/回転の比率を制御用マイクロプロセッサーソフトで調整している。
ラインアンプの制御セクションは、各チャンネルに12AX7Aアンプを搭載する。全ての電圧ゲインは真空管によって供給されている。また低ノイズ及び最小の歪みを達成するように、増幅ステージを最適化している。低域と高域のトーンコントロール回路は、並列位相反転回路に相当する構成で組まれており、トーン制御ポテンショメーターは、この並列位相反転回路のフィードバックまたはラインアンプの入力セクションにある。これにより、チューニング済み回路の周波数において、12dBのブースト/カットを供給する。ポテンショメーターのセンターポジションでは、ステージの全ゲインは15dBとしている。また、シグナルパスからの全トーンコントロール回路をパスする「TONE BYPASS」スイッチも搭載する。
出力アンプはインテグレート回路ユニティゲインバッファアンプとなる。バランス出力は16VRMSを出力し、0.08%THD以下としている。
本機の蛍光ガラスフロントパネルの中央には、12桁アルファニューメリック真空蛍光ディスプレイを装備する。下部にはプッシュボタンとヘッドフォンジャックを装備する。フロントパネルの照明にはカスタムデザインのファイバー光拡散器とLEDを採用する。
最先端技術搭載のRコアトランスは、電磁気干渉及びメカニカルノイズを最低レベルに抑え、スピーカーやトランスからの直接ノイズを極限まで少なくする。またデジタルロジックインテグレート回路によって駆動されている電磁スイッチは、高信頼性、歪みが最も少ない信号スイッチングを実現している。
【問い合わせ先】
(株)エレクトリ
TEL/03-3530-6276
(Phile-web編集部)
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トピック
- ブランドMCINTOSH
- 型番C220
- 発売日2006年6月
- 価格¥525,000(税込)
【SPEC】●周波数特性:+0/-0.50dB(20Hz〜20,000Hz) ●定格出力:バランス/メイン 5V、アンバランス/メイン 2.5V ●全高調波歪率:最大0.08%(定格出力時20Hz〜20,000Hz) ●SN:フォノ部80dB、ハイレベル部93dB ●消費電力:75W ●真空管:12AX7A×2(フォノ)、12AX7A×2(ハイレベル) ●外形寸法:445W×150H×410Dmm ●質量:9.74kg