• ブランド
    特設サイト
公開日 2008/02/27 16:33

【岩井喬のA&Vフェスタ レポート(3)】DTS/LARS&IVAN/アルテック/ラステーム

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ライターの岩井喬氏が「A&Vフェスタ2008」会場で見つけた注目の製品・展示を振り返る。今回はDTS JAPAN、LARS&IVAN、ALTEC LANSING、ラステーム・システムズの展示をご紹介しよう。

■DTS JAPAN


「DTS Surround Sensation」のデモコーナー
専用の試聴ルームも設けられていたが、展示エリアでの同社の出展では「DTS Surround Sensation」のデモが実施されていた。「DTS Surround Sensation」とは2つのスピーカー、もしくはヘッドホンで立体的な3次元サウンドが楽しめるシステムだ。デモの内容は通常のステレオソースをそのまま流したものと「DTS Surround Sensation」処理をかけたものを交互に確認できるようになっており、ヘッドホンでそのサウンドを聴くことができた。基本的なアルゴリズムの他に“ダイアログ・クラリティ”、“サウンドステージ・エクスパンション”、“ベース・エンハンスメント”という独自アルゴリズムも付加されているのだという。

これによって、サラウンド的にヘッドホンの外側まで広がるサウンドイメージを感じられるのに、センターチャンネルのボーカルの明瞭度は損なわれず、音像定位もぼやけることがなく、豊かな低音感も得られるのだ。本格的とまでいかないヘッドホン環境でもその効果は十分確認することができた。

■LARS&IVAN


コンパクトスピーカー「BoBo」

iPodドックも搭載した「PA40Ti」
まだ日本に紹介されたばかりの同ブランドはiPodを中心としたポータブルオーディオ環境の製品を中心に展開。今回展示されていたのは、アクリルフレームとアルミによる半球体キャビネットを持つ独特なコンパクトスピーカー「BoBo」と、立方体の高音質なコンパクトスピーカーを目指したという「CUBE-S」、四角形ではないアンプを追求したという、iPodドックも搭載した「PA40Ti」。

「CUBE-S」はそのキャビネット形状を生かすためにユニットも同軸タイプを採用したというスタイル重視の設計とのこと。また「PA40Ti」はドライバー段に12AX7を採用した管球とのハイブリッドアンプ構成となっており、フォノ入力、ヘッドホン出力も備えるというオールラウンダーな作り。デザイン先行というスタイルでありながらも、その中でいかに高音質なものが作れるか、困難な課題に立ち向かう同社のスタンスが色濃く感じられるラインナップといえよう。

■ALTEC LANSING


「inMotion SoundBlade」

「inMotion」シリーズ
JBLとともにアメリカのオーディオ産業を支えた偉大なるスピーカーブランドが展開するラインナップ。現在プロ用ラインも含めたスピーカーユニット販売は終了し、パーソナル・デジタル・オーディオ機器を中心に開発を続けているのだという。その中でも際立つ存在がiPod用ドックを世界で始めて搭載し、ドックシステム市場でも先陣を切って新機能を搭載し続けているという「inMotion」シリーズ。

今回展示されていた最新の機種「inMotion SoundBlade」はブルートゥース機能を搭載し、同機能を積んだ機器の音声(携帯電話を含む)をワイヤレスで受信し再生できるという。電源供給についてもバッテリー駆動が可能なため、完全にスタンドアローンかつワイヤレスなサウンドシステムとして機能する。よりコンパクトな「iM500」はワンタッチでスタンドも兼ねるドック部が展開されるなど、使い勝手も良い。これから拡充を図るというヘッドホン・ラインナップも含めて注目していきたいブランドだ。

■ラステーム・システムズ


小型ヘッドホンアンプ「RHA-1」
業務用機器開発が中心の同社からは小型デジタルアンプや、フルデジタル・サンプリング・コンバータ「RSRC-100」(¥73,500・税込)など、同社の得意とするデジタル技術を搭載した機器の出展を行っていた。中でも高音質なアナログ・ライン入力を装備した小型ヘッドホンアンプ「RHA-1」(¥18,900・税込)と、「RHA-1」と同じ筐体で光デジタル入力を装備したヘッドホンアンプ「RHA-2D」(¥24,675・税込)は試聴できるようになっており、ヘッドホンによるサウンドを確認する来場者も多数見受けられた。鮮度が高く、解像度も良いサウンドは色付けも少なく、業務用の音質傾向を持つ。ともに32〜300Ωまでのインピーダンスを持つヘッドホンに対応する。


(岩井喬)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX