公開日 2012/06/28 09:00
マランツ、USB-DAC搭載のハイエンドSACDプレーヤー「SA-11S3」
新メカや高品位パーツを搭載
ディーアンドエムホールディングスは、マランツのSACDプレーヤー「SA-11S3」を7月下旬に発売する。価格は504,000円(税込)。
マランツには7シリーズや9シリーズといったセパレート機があるが、11シリーズは一体型モデルとしてはフラグシップにあたる。なお11S3では、ステレオへダウンミックスはされるものの、SACDマルチチャンネルソースの再生も行えるようになった。
■マランツのオリジナルメカ「SACDM-2」を搭載
本機には、構造を一新したオリジナル・メカエンジン「SACDM-2」を搭載。特にSACD再生時の振動対策に重きをおいたメカで、高剛性なスチールシャーシとアルミダイキャストトレーにより、振動を効果的に抑制。また筐体全体の重量バランスを最適化するため、メカは筐体の中央にレイアウト。最大10mm厚のアルミ押し出し材を使ったベースブロックで2重構造のボトムシャーシに固定している。
■DACにはバーブラウン「DSD1792A」を採用
DACには、DSDのダイレクトD/A変換と192kHz/24ビットのPCM信号に対応したD/Aコンバーター、バーブラウン「DSD1792A」を採用。マランツの澤田氏は、このDACについて「今回はリスニングテストの結果、これまでと違う新しいDACを採用した。ご存じのようにDACには電流出力型と電圧出力型があるが、聴き比べた結果、音の力強さにおいて、電流出力型にメリットがあると改めてわかった」とコメント。「SA-7S1やSA-11S2で使っていたDACと比べ、7倍以上の許容出力電流を誇る」とその性能をアピールした。またこのDACは、100kHz以上を減衰させるDSDフィルターのON/OFFも行える。
さらに澤田氏は1792を選んだ理由について「決して最新のDACというわけではないが、より新しく32ビットに対応したバーブラウンの1795と比べても、音質優位性があると判断した」と、あくまで聴感で採用を決めたことを強調した。
■192/24対応のUSB-DAC機能も搭載
DAC関連では、192kHz/24ビット信号に対応するUSB-DAC機能を搭載。アシンクロナス伝送にも対応し、ジッターを押さえた伝送が可能となる。もちろん、同軸デジタルや光デジタル入力も最高192kHz/24ビットのPCM信号に対応している。なおUSB-DACを使用するには、マランツのウェブサイトから専用ドライバーをダウンロードし、PCにインストールする必要がある。
PCなど接続機器からのノイズ流入を排除するため、新たに高速なフォトカプラーを使用したアイソレーターを装備。デジタル入力回路とDAC回路を電気的に絶縁している。さらにデジタル入力基板とDAC基板のグラウンドも分離。グラウンド電位の変動やノイズの回り込みを排除したという。
■マランツのオリジナルDSPも進化
またマランツオリジナルDSPを搭載。SA-7S1にも使用したDSPを「PE777f3」へ進化。オリジナルアルゴリズムによる高性能24ビット 8倍オーバーサンプリング、デジタルフィルター、ノイズシェイパーを実装。DCフィルターのON/OFFも可能だ。従来は44.1kHzまでの対応だったが、新たに最大192kHzまで対応したのも特徴だ。2つのタイプのフィルター特性を備え、音楽や好みにより切り替えられる。「フィルター1はシンプルなもの。プリエコーやアフターエコーもほとんどない。フィルター2はプリエコーはないがアフターエコーがある非対称型で、アナログっぽい音がする」(澤田氏)。
■フルバランスのオーディオ回路を採用
DAC以降のアナログ段は、HDAMをメインに構成されたフルバランス・ディファレンシャル構成とした。同社独自の高速アンプモジュールHDAMやHDAM-SA2を使用し、すべてディスクリート回路で構成。各回路に最も適したHDAMを実装し、I/Vコンバーターや二段目のフィルターアンプにはHDAMを、三段目の電流帰還型出力バッファーアンプ荷はHDAMとHDAM-SA2を使っている。またI/V変換部から出力バッファーアンプまでのアナログ段はすべてフルバランス回路で構成されており、アンバランス出力、バランス出力は完全な同等グレードとなっているという。またバランス出力のHOT/COLDを反転させる機能も備えた。
■ヘッドホンアンプもフルディスクリート構成
ヘッドホンアンプ部にも注力し、HDAM、HDAM-SA2を使用したフルディスクリート高音質ヘッドホンアンプを採用した。ローノイズ、ハイスピードのHDAM+HDAM-SA2を使用。ヘッドホンアンプにはHDAMを、バッファーアンプにはHDAM-SA2を採用。入力バッファーアンプはオーディオ出力回路との相互干渉を効果的に低減する。さらに、リレーを使って出力回路から切り離すヘッドホン・オフモードも装備した。
■高品位パーツを多数搭載
そのほかのパーツやデバイスも高品位なものを多数搭載した。まずコンデンサーでは、アナログ回路、デジタル回路用それぞれの電源フィルターコンデンサーに、純銅端子を持つ新開発の高音質ブロックコンデンサーを採用した。
澤田氏は「1999年のSA-1で開発したケミコンを、従来ハイエンド機では使い続け、SA-7やSA-11にも搭載してきた。今回ニチコンに頑張って頂き、10何年使ってきたコンデンサーよりはるかにすばらしいものができた」と胸を張る。
またトランスも新トロイダル電源トランスを採用。マランツとしては初めて捲き線にOFCを使ったほか、容量も従来の30VAから50VAに高めた。
そのほか、RCAアナログ出力端子は、真鍮ではなく純銅削り出しの特注品を使用。「真鍮に比べて圧倒的にナチュラルな音がする」と澤田氏も太鼓判を押す。
リモコンも新デザインのものを採用。機能面ではそのほかオートスタンバイ機能を備えるほか、フェーズインバーターのデジタル切替などにも対応している。
出力端子はアナログアンバランス、アナログバランス、同軸デジタル、光デジタル、ヘッドホンが各1。入力端子は同軸デジタル、光デジタル、USB-A(フロント)、USB-B(リア)が各1となる。外形寸法は440W×127H×417Dmm、質量は16.5kg。
マランツには7シリーズや9シリーズといったセパレート機があるが、11シリーズは一体型モデルとしてはフラグシップにあたる。なお11S3では、ステレオへダウンミックスはされるものの、SACDマルチチャンネルソースの再生も行えるようになった。
■マランツのオリジナルメカ「SACDM-2」を搭載
本機には、構造を一新したオリジナル・メカエンジン「SACDM-2」を搭載。特にSACD再生時の振動対策に重きをおいたメカで、高剛性なスチールシャーシとアルミダイキャストトレーにより、振動を効果的に抑制。また筐体全体の重量バランスを最適化するため、メカは筐体の中央にレイアウト。最大10mm厚のアルミ押し出し材を使ったベースブロックで2重構造のボトムシャーシに固定している。
■DACにはバーブラウン「DSD1792A」を採用
DACには、DSDのダイレクトD/A変換と192kHz/24ビットのPCM信号に対応したD/Aコンバーター、バーブラウン「DSD1792A」を採用。マランツの澤田氏は、このDACについて「今回はリスニングテストの結果、これまでと違う新しいDACを採用した。ご存じのようにDACには電流出力型と電圧出力型があるが、聴き比べた結果、音の力強さにおいて、電流出力型にメリットがあると改めてわかった」とコメント。「SA-7S1やSA-11S2で使っていたDACと比べ、7倍以上の許容出力電流を誇る」とその性能をアピールした。またこのDACは、100kHz以上を減衰させるDSDフィルターのON/OFFも行える。
さらに澤田氏は1792を選んだ理由について「決して最新のDACというわけではないが、より新しく32ビットに対応したバーブラウンの1795と比べても、音質優位性があると判断した」と、あくまで聴感で採用を決めたことを強調した。
■192/24対応のUSB-DAC機能も搭載
DAC関連では、192kHz/24ビット信号に対応するUSB-DAC機能を搭載。アシンクロナス伝送にも対応し、ジッターを押さえた伝送が可能となる。もちろん、同軸デジタルや光デジタル入力も最高192kHz/24ビットのPCM信号に対応している。なおUSB-DACを使用するには、マランツのウェブサイトから専用ドライバーをダウンロードし、PCにインストールする必要がある。
PCなど接続機器からのノイズ流入を排除するため、新たに高速なフォトカプラーを使用したアイソレーターを装備。デジタル入力回路とDAC回路を電気的に絶縁している。さらにデジタル入力基板とDAC基板のグラウンドも分離。グラウンド電位の変動やノイズの回り込みを排除したという。
■マランツのオリジナルDSPも進化
またマランツオリジナルDSPを搭載。SA-7S1にも使用したDSPを「PE777f3」へ進化。オリジナルアルゴリズムによる高性能24ビット 8倍オーバーサンプリング、デジタルフィルター、ノイズシェイパーを実装。DCフィルターのON/OFFも可能だ。従来は44.1kHzまでの対応だったが、新たに最大192kHzまで対応したのも特徴だ。2つのタイプのフィルター特性を備え、音楽や好みにより切り替えられる。「フィルター1はシンプルなもの。プリエコーやアフターエコーもほとんどない。フィルター2はプリエコーはないがアフターエコーがある非対称型で、アナログっぽい音がする」(澤田氏)。
■フルバランスのオーディオ回路を採用
DAC以降のアナログ段は、HDAMをメインに構成されたフルバランス・ディファレンシャル構成とした。同社独自の高速アンプモジュールHDAMやHDAM-SA2を使用し、すべてディスクリート回路で構成。各回路に最も適したHDAMを実装し、I/Vコンバーターや二段目のフィルターアンプにはHDAMを、三段目の電流帰還型出力バッファーアンプ荷はHDAMとHDAM-SA2を使っている。またI/V変換部から出力バッファーアンプまでのアナログ段はすべてフルバランス回路で構成されており、アンバランス出力、バランス出力は完全な同等グレードとなっているという。またバランス出力のHOT/COLDを反転させる機能も備えた。
■ヘッドホンアンプもフルディスクリート構成
ヘッドホンアンプ部にも注力し、HDAM、HDAM-SA2を使用したフルディスクリート高音質ヘッドホンアンプを採用した。ローノイズ、ハイスピードのHDAM+HDAM-SA2を使用。ヘッドホンアンプにはHDAMを、バッファーアンプにはHDAM-SA2を採用。入力バッファーアンプはオーディオ出力回路との相互干渉を効果的に低減する。さらに、リレーを使って出力回路から切り離すヘッドホン・オフモードも装備した。
■高品位パーツを多数搭載
そのほかのパーツやデバイスも高品位なものを多数搭載した。まずコンデンサーでは、アナログ回路、デジタル回路用それぞれの電源フィルターコンデンサーに、純銅端子を持つ新開発の高音質ブロックコンデンサーを採用した。
澤田氏は「1999年のSA-1で開発したケミコンを、従来ハイエンド機では使い続け、SA-7やSA-11にも搭載してきた。今回ニチコンに頑張って頂き、10何年使ってきたコンデンサーよりはるかにすばらしいものができた」と胸を張る。
またトランスも新トロイダル電源トランスを採用。マランツとしては初めて捲き線にOFCを使ったほか、容量も従来の30VAから50VAに高めた。
そのほか、RCAアナログ出力端子は、真鍮ではなく純銅削り出しの特注品を使用。「真鍮に比べて圧倒的にナチュラルな音がする」と澤田氏も太鼓判を押す。
リモコンも新デザインのものを採用。機能面ではそのほかオートスタンバイ機能を備えるほか、フェーズインバーターのデジタル切替などにも対応している。
出力端子はアナログアンバランス、アナログバランス、同軸デジタル、光デジタル、ヘッドホンが各1。入力端子は同軸デジタル、光デジタル、USB-A(フロント)、USB-B(リア)が各1となる。外形寸法は440W×127H×417Dmm、質量は16.5kg。
関連リンク
- ジャンルSACDプレーヤー/トランスポート
- ブランドMARANTZ
- 型番SA-11S3
- 発売日2012年7月下旬
- 価格¥504,000(税込)