• ブランド
    特設サイト
公開日 2014/05/18 18:40

【独HighEnd】Aurender、USBトランスポート/DACプリメイン/モバイルDACの新製品を発表

独自の高音質化技術を満載
季刊ネットオーディオ編集部 浅田陽介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
現地時間の5月15日より、ドイツ・ミュンヘンにて開催されているMunich High End 2014。日本でも近年注目度が上がっているAurender(オーレンダー)のブースでは、今年のCESでも発表されたUSBトランスポート「X100」とそのペアとなるUSB-DAC内蔵プリメインアンプ「X750」、そして今回初登場となるモバイルDAC「V1000」が展示されている。

USBトランスポート「X100」、USB-DAC内蔵プリメインアンプ「X750」

X100とX750は、同社の新たなコンセプトを反映させたハーフサイズの筐体を持つモデル。

USBトランスポートとなるX100は内部にLinuxベースによるOSを搭載し、内部のメモリーに音楽データを溜め込んだ上で再生を行うSSD/HDD内蔵のトランスポート。基本的な部分は同社のハイエンドモデルW 20と同じ仕様だが、ユーザーがお気に入りのUSB-DACを使用できるよう、出力をUSBにのみ絞った点が最大の特徴だ。

W 20のコンセプトをもとに、出力をUSBのみとした「X100」

X100のリアパネル。中心にはLAN入力端子とストレージ用のUSB(Aタイプ)を2つ用意する

内蔵するストレージは6TBもしくは8TBのHDDを搭載。またOS用のストレージにはサウンドへの観点から120GBのSSDを採用している。再生可能ファイル形式もW 20と同様で、最大192kHz/24bitのPCM、DSD128に対応する。

本体操作での操作も行えるが、コントローラーとしてiOS向けに用意された専用アプリでも操作することが可能となっている。

USB DAC内蔵プリメインアンプの「X750」は、同社初となるアンプ搭載モデル。IcePowerを採用したクラスDのアンプセクションと、DACチップにESS9018を搭載した最大384kHz32bit、DSD128に対応するDAコンバーター部を装備している。まだ開発中とのことであるが、最終的に電源はリニア電源が採用される予定とのことだ。

同社初のアンプ関連製品となるX750

デジタル入力はUSB(Bタイプ)×1と、光TOS×1。スピーカー出力端子にはカルダス製の高品位パーツを採用している

オーレンダーがこれらのシステムを開発した背景には、とにかく手軽でシンプルなモデルを作りたかったこと、良い音に興味を持った人にお薦めしやすい現実的な価格を実現したかったこと、そしてメインシステムを持つユーザーに対してサブシステムとして魅力的なシステムを提案したかったという想いがあったようだ。

価格はX100(6TB)が3500ドル、X100(8TB)が3900ドル、X750は2500ドルを予定しており、8月頃の発売を目指しているとのことだ。

モバイルDAC「V1000」

V1000は、今回のショウで初披露となったモバイルDAC。アルミを採用した小さな筐体には、実に独創的な仕様を満載している。

今回のショウが初披露となった手のひらサイズのモバイルDAC「V1000」

まずは本体の動作。USBコントローラー部はバスパワーで駆動するが、ヘッドフォンアンプは幅広い対応力とサウンドを実現するためバッテリーでの動作を採用。DAC部にはこちらもESS9018を採用しており、サンプルレート/ビット数は最大384kHz/24bitのPCMとDSD128に対応する。

本体のサイドには再生、スキップなどの基本操作を行うことができるスイッチ類を搭載

ステータスを表示するインジケーターの周りにはボリュームノブを用意。こちらは再生ソフトウェアのヴォリュームを操作するものではなく、純粋にヘッドフォンアンプ部のヴォリュームのみを調整する仕様としている

USBコントローラーには、XMOSをベースに独自のカスタマイズを施したものを採用し、動作の安定性を確保している。

非常にユニークなのは、内部にSSDストレージを搭載している点。これはスタンドアローンで動作するものではなく、M-SATAに対応させることにより、PCから外部ストレージとして認識できるというもの。

USBオーディオでハイサンプリングの音源を再生する際はパソコン側に大きな負荷がかかることになるが、音源の読み込みを外部に委ねさせることで、その負担を軽減、サウンドを向上させることができるという。

このように本機では、USBケーブル内部の信号の流れとしては双方向に伝送されることになり、安定した動作を実現するためにUSB3.0を採用している。

USB 3.0のミニB端子を採用。安定した双方向通信を可能とした

AurenderのDirecterを勤めるHarry Lee氏。自身もハイエンドオーディオファンとして、研ぎ澄まされた感性を持つ人物である

また、音源を正しく再生できているかをチェックできる「ビットパーフェクトチェッカー」という機能も搭載している点も注目だ。

V1000の価格は1000ドルを予定。こちらも8月の発売へ向け、鋭意開発が進められているとのことだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX