公開日 2014/05/20 16:55
クリプトン、HQM STOREでチューリップのベスト盤をハイレゾ配信
アナログマスターを192kHz/24bitデジタルリマスタリング
(株)クリプトンは同社のハイレゾ配信サイト「HQM STORE」にて、チューリップのベストアルバム「チューリップ・ガーデン」を5月20日よる配信する。詳細は以下の通り。
<今回配信されるタイトル>
■チューリップ『チューリップ・ガーデン』(1)
【収録曲】魔法の黄色い靴/ハーモニー/一人の部屋/田舎へ引越そう/心の旅/夢中さ君に/夏色のおもいで/しっぽの丸い子犬/銀の指輪/セプテンバー/青春の陰/一本の傘
【価格】3,500円(税抜)
【販売サイト】http://www.hqm-store.com/store/item.php?album_no=SMHQA-0007
■チューリップ『チューリップ・ガーデン』(2)
【収録曲】ぼくがつくった愛のうた(いとしのEmily)/私のアイドル/サボテンの花/なくした言葉/悲しきレイン・トレイン/さようならのプレゼント/娘が嫁ぐ朝/風見鶏/風のメロディ/ともだちのあなただから/ブルー・スカイ/恋人への手紙
【販売サイト】http://www.hqm-store.com/store/item.php?album_no=SMHQA-0008
【価格】3,500円(税抜)
【配信スペック】いずれも192kHz/24bit/FLAC
本作は1977年に発売されたチューリップ初のオリジナルベストアルバムで、デビュー曲から12枚目の「ブルー・スカイ」までのAB面を交互に並べている。当時のチューリップはシングルとアルバムを別物と考えていたため、アルバム未発表曲の名曲を多く持っており、それらが一挙に集められた作品という背景を持つ。全24曲のベスト盤を12曲で1タイトルとして、2タイトルで配信する。
前回の森山良子 初期6作品ハイレゾ配信に引き続き、今回のチューリップもオリジナルのアナログマスターテープからダイレクトにデジタルリマスタリングを行ったハイレゾ音源のラインナップ「HQM STUDIO MASTER」ラインとして配信される。
また、前回同様(関連ニュース)、今作もオリジナルマスターテープからのデジタルマスタリングは、中央林間のJVCマスタリングセンターの杉本ルームで行われ、杉本一家氏が担当した。デジタルマスタリングのシステムは前回のものが踏襲された。また、音質を決定する重要な箇所にはクリプトンの電源ケーブル「PC-HR1000」や電源ボックス「PB-HR1000」、オーディオボード「AB-HR5」などのアクセサリーが引き続き使用された。
クリプトンへの音源の提供については、森山良子作品に続き、チューリップの各作品の原盤権を保有するシンコーミュージックが行った。前回の発表会では、シンコーミュージックにはまだ多数のマスターテープが保管されており、順次ハイレゾ配信を実現させていきたいという話も出たが、今回はその第2弾が実現したかたちだ。
チューリップのハイレゾ配信開始に際し、発表会も開催された。発表会には、音源の提供を行った(株)シンコーミュージック・エンタテイメントの代表取締役社長である草野夏矢氏、取締役 著作権部長の吉田聡志氏も登場した。今回収録された作品において、チューリップのプロデュースを担当した新田和長氏がゲストとして登壇し、当時のレコーディングの状況や今回のハイレゾ音源の印象なども語ってくれた。
■チューリップは日本のミュージックシーンにおける“実験集団”だった
新田氏は東芝音楽工業(後の東芝EMI)へ1969年に入社。「レコードでいうとザ・ビートルズの『Abbey Road』の年です。当時の日本は歌謡曲が主流でしたが、そこにリバプールサウンドを基調としたグループサウンズ、アメリカのフォークに影響を受けたミュージシャンが登場してきたという時代でした」と新田氏は当時を振り返る。そんな中、チューリップは1972年にデビューした。荒井由実の「ひこうき雲」がニューミュージックの看板を引っさげて登場した1年前のことだ。
当時のレコーディングの状況についても回想。チューリップがデビューした1972年は、すでに16chのマルチレコーダーが導入されて1年経つかという時期だった。しかし、ベテランのエンジニアたちは16chなどのマルチchレコーダーに懐疑的だったとのこと。16ch録音用のテープは幅が2インチあり、それまでのステレオ2chのテープ幅に比べて8倍太かったが、こうしたベテラン・エンジニアたちは「テープが8倍太いと、8倍売れるのか」と、若き新田氏はいびられたのだという。
<今回配信されるタイトル>
■チューリップ『チューリップ・ガーデン』(1)
【収録曲】魔法の黄色い靴/ハーモニー/一人の部屋/田舎へ引越そう/心の旅/夢中さ君に/夏色のおもいで/しっぽの丸い子犬/銀の指輪/セプテンバー/青春の陰/一本の傘
【価格】3,500円(税抜)
【販売サイト】http://www.hqm-store.com/store/item.php?album_no=SMHQA-0007
■チューリップ『チューリップ・ガーデン』(2)
【収録曲】ぼくがつくった愛のうた(いとしのEmily)/私のアイドル/サボテンの花/なくした言葉/悲しきレイン・トレイン/さようならのプレゼント/娘が嫁ぐ朝/風見鶏/風のメロディ/ともだちのあなただから/ブルー・スカイ/恋人への手紙
【販売サイト】http://www.hqm-store.com/store/item.php?album_no=SMHQA-0008
【価格】3,500円(税抜)
【配信スペック】いずれも192kHz/24bit/FLAC
本作は1977年に発売されたチューリップ初のオリジナルベストアルバムで、デビュー曲から12枚目の「ブルー・スカイ」までのAB面を交互に並べている。当時のチューリップはシングルとアルバムを別物と考えていたため、アルバム未発表曲の名曲を多く持っており、それらが一挙に集められた作品という背景を持つ。全24曲のベスト盤を12曲で1タイトルとして、2タイトルで配信する。
前回の森山良子 初期6作品ハイレゾ配信に引き続き、今回のチューリップもオリジナルのアナログマスターテープからダイレクトにデジタルリマスタリングを行ったハイレゾ音源のラインナップ「HQM STUDIO MASTER」ラインとして配信される。
また、前回同様(関連ニュース)、今作もオリジナルマスターテープからのデジタルマスタリングは、中央林間のJVCマスタリングセンターの杉本ルームで行われ、杉本一家氏が担当した。デジタルマスタリングのシステムは前回のものが踏襲された。また、音質を決定する重要な箇所にはクリプトンの電源ケーブル「PC-HR1000」や電源ボックス「PB-HR1000」、オーディオボード「AB-HR5」などのアクセサリーが引き続き使用された。
クリプトンへの音源の提供については、森山良子作品に続き、チューリップの各作品の原盤権を保有するシンコーミュージックが行った。前回の発表会では、シンコーミュージックにはまだ多数のマスターテープが保管されており、順次ハイレゾ配信を実現させていきたいという話も出たが、今回はその第2弾が実現したかたちだ。
チューリップのハイレゾ配信開始に際し、発表会も開催された。発表会には、音源の提供を行った(株)シンコーミュージック・エンタテイメントの代表取締役社長である草野夏矢氏、取締役 著作権部長の吉田聡志氏も登場した。今回収録された作品において、チューリップのプロデュースを担当した新田和長氏がゲストとして登壇し、当時のレコーディングの状況や今回のハイレゾ音源の印象なども語ってくれた。
■チューリップは日本のミュージックシーンにおける“実験集団”だった
新田氏は東芝音楽工業(後の東芝EMI)へ1969年に入社。「レコードでいうとザ・ビートルズの『Abbey Road』の年です。当時の日本は歌謡曲が主流でしたが、そこにリバプールサウンドを基調としたグループサウンズ、アメリカのフォークに影響を受けたミュージシャンが登場してきたという時代でした」と新田氏は当時を振り返る。そんな中、チューリップは1972年にデビューした。荒井由実の「ひこうき雲」がニューミュージックの看板を引っさげて登場した1年前のことだ。
当時のレコーディングの状況についても回想。チューリップがデビューした1972年は、すでに16chのマルチレコーダーが導入されて1年経つかという時期だった。しかし、ベテランのエンジニアたちは16chなどのマルチchレコーダーに懐疑的だったとのこと。16ch録音用のテープは幅が2インチあり、それまでのステレオ2chのテープ幅に比べて8倍太かったが、こうしたベテラン・エンジニアたちは「テープが8倍太いと、8倍売れるのか」と、若き新田氏はいびられたのだという。