公開日 2018/05/11 12:30
【HIGH END】fidata、オーディオ用ハブやCDドライブ試作機。Roonサーバーのコンセプトモデルも
fidata Music Appの新機能も先行公開
アイ・オー・データ機器は、独ミュンヘンで開催中の「HIGH END 2018 MUNICH」に同社のオーディオブランド fidataを出展。オーディオ用ネットワークハブや光ディスクドライブの試作機、Roon Serverのコンセプトモデルなどを展示した。
同ブースではfidataの新モデルのプロトタイプとして、オーディオ用ネットワークハブ「HFAH」、光ディスクドライブ「HFAD」、D/Dコンバーター「HFAE」を披露した。
いずれのモデルも同サイズ・デザインの筐体を採用。fidataのネットワークオーディオサーバー「HFAS1/HFAS1-X」を2回りほど小さくしたサイズだが、デザインのマッチングが図られている。筐体はフロントパネルがアルミ製、トップおよびサイドは2.3mm厚のスチール板を折り曲げ加工している。
オーディオ用ネットワークハブ「HFAH」は、5つのLANポートを搭載。ネットワークオーディオにおいてハブの存在が音質に影響を与えることは知られているところだが、本機は良質なスイッチング電源の搭載やノイズ対策を徹底することで、音質への悪影響の排除することを狙っている。
「HFAD」はUSB接続による光ディスクドライブ。HFAS1/HFAS1-Xと組み合わせてCDリッピングやCDトランスポート再生を行うことを想定している。ディスクドライブはパイオニア製を採用。ハイレゾ音源を収録したデータDVDなどの読み込みにも用いることができる。
D/Dコンバーター「HFAE」は “Audio Port Enhancer” と謳われている通り、HFAS1/HFAS1-Xの入力を拡張する役割を担う。入力はUSB、出力は光・同軸・AES・I2S(HDMI端子)を搭載。本機を使えば、USB入力を持たないD/AコンバーターもHFAS1/HFAS1-Xと組み合わせて利用することができる。
HDMI端子によるI2S入力については、同方式を採用しているPS Audioの製品との組み合わせを想定しているという。
いずれのモデルもプロトタイプであり現時点で価格や発売時期は未定だが、2019年前半の発売を目指して開発を進めているとのことだ。
コンセプトモデルとして出展されたfidataによるRoon Serverは、外観こそHFAS1/HFAS1-Xと同様だが、中身は全く異なるものだという。具体的にはRoon Serverの動作条件にもなっているIntelベースのアーキテクチャを採用しているとのこと。ただしあくまでコンセプトモデルであり、詳細な仕様などは明かされていなかった。
Roonはサーバー機能や再生機能の中核を成す「Core」、出力を担う「Output」、操作を行う「Control」などから構成されるが、Roon Serverはこの中の「Core」と「Output」を担うものとなる。
fidataのRoon Serverについては、現時点で発売を行うかも未定とのこと。コンセプトモデル開発の理由については、ひとつに欧州などでRoonへの関心が高いことがあるという。また、ハイレゾフォーマットの高次化に伴ってネットワークオーディオサーバーにさらに高い性能が求められるなかで、ハードウェア刷新の検討の一環としての意味合いもあるようだ。
HFAS1/HFAS1-Xで培ってきた技術が、Roon Serverにおいて音質面でどのような成果を見せるのかは気になるところ。Roon自体は日本語対応も進んでおらず日本での展開にはハードルがありそうだが、OpenHome主体のオーディオ用NAS/ネットワークトランスポート、アプリを手がけてきた同社がRoon Serverにあえて取り組むのは興味深い。今後の展開に期待したい。
同社ブースではfidata Music Appのデモも行われたが、今後実装予定の新機能として、HFAS1/HFAS1-XでCDリッピングを行う際に各種設定が行える専用画面を先行して公開していた。
従来はCDリッピングをスタートさせる以外の操作はできなかったが、新たに追加される専用画面では、CDリッピングを開始する前にアルバム名/アーティスト名/曲名などメタデータを変更したり、取り込み形式の選択したりできるようになる。本機能が実装されたバージョンのリリースは、今年7月を見込んでいるとのことだった。
同社ブースでは、HFAS1の出力先として、RE・LEAFのDAC内蔵ヘッドホンアンプ「E1R」も用意されていた。本機は世界初という帰還型の電流駆動ヘッドホンアンプで、ステンレスブロック切削による強固な筐体、最終段にコンデンサーを用いない「4重安定化電源」などを特徴としている。
同ブースではfidataの新モデルのプロトタイプとして、オーディオ用ネットワークハブ「HFAH」、光ディスクドライブ「HFAD」、D/Dコンバーター「HFAE」を披露した。
いずれのモデルも同サイズ・デザインの筐体を採用。fidataのネットワークオーディオサーバー「HFAS1/HFAS1-X」を2回りほど小さくしたサイズだが、デザインのマッチングが図られている。筐体はフロントパネルがアルミ製、トップおよびサイドは2.3mm厚のスチール板を折り曲げ加工している。
オーディオ用ネットワークハブ「HFAH」は、5つのLANポートを搭載。ネットワークオーディオにおいてハブの存在が音質に影響を与えることは知られているところだが、本機は良質なスイッチング電源の搭載やノイズ対策を徹底することで、音質への悪影響の排除することを狙っている。
「HFAD」はUSB接続による光ディスクドライブ。HFAS1/HFAS1-Xと組み合わせてCDリッピングやCDトランスポート再生を行うことを想定している。ディスクドライブはパイオニア製を採用。ハイレゾ音源を収録したデータDVDなどの読み込みにも用いることができる。
D/Dコンバーター「HFAE」は “Audio Port Enhancer” と謳われている通り、HFAS1/HFAS1-Xの入力を拡張する役割を担う。入力はUSB、出力は光・同軸・AES・I2S(HDMI端子)を搭載。本機を使えば、USB入力を持たないD/AコンバーターもHFAS1/HFAS1-Xと組み合わせて利用することができる。
HDMI端子によるI2S入力については、同方式を採用しているPS Audioの製品との組み合わせを想定しているという。
いずれのモデルもプロトタイプであり現時点で価格や発売時期は未定だが、2019年前半の発売を目指して開発を進めているとのことだ。
コンセプトモデルとして出展されたfidataによるRoon Serverは、外観こそHFAS1/HFAS1-Xと同様だが、中身は全く異なるものだという。具体的にはRoon Serverの動作条件にもなっているIntelベースのアーキテクチャを採用しているとのこと。ただしあくまでコンセプトモデルであり、詳細な仕様などは明かされていなかった。
Roonはサーバー機能や再生機能の中核を成す「Core」、出力を担う「Output」、操作を行う「Control」などから構成されるが、Roon Serverはこの中の「Core」と「Output」を担うものとなる。
fidataのRoon Serverについては、現時点で発売を行うかも未定とのこと。コンセプトモデル開発の理由については、ひとつに欧州などでRoonへの関心が高いことがあるという。また、ハイレゾフォーマットの高次化に伴ってネットワークオーディオサーバーにさらに高い性能が求められるなかで、ハードウェア刷新の検討の一環としての意味合いもあるようだ。
HFAS1/HFAS1-Xで培ってきた技術が、Roon Serverにおいて音質面でどのような成果を見せるのかは気になるところ。Roon自体は日本語対応も進んでおらず日本での展開にはハードルがありそうだが、OpenHome主体のオーディオ用NAS/ネットワークトランスポート、アプリを手がけてきた同社がRoon Serverにあえて取り組むのは興味深い。今後の展開に期待したい。
同社ブースではfidata Music Appのデモも行われたが、今後実装予定の新機能として、HFAS1/HFAS1-XでCDリッピングを行う際に各種設定が行える専用画面を先行して公開していた。
従来はCDリッピングをスタートさせる以外の操作はできなかったが、新たに追加される専用画面では、CDリッピングを開始する前にアルバム名/アーティスト名/曲名などメタデータを変更したり、取り込み形式の選択したりできるようになる。本機能が実装されたバージョンのリリースは、今年7月を見込んでいるとのことだった。
同社ブースでは、HFAS1の出力先として、RE・LEAFのDAC内蔵ヘッドホンアンプ「E1R」も用意されていた。本機は世界初という帰還型の電流駆動ヘッドホンアンプで、ステンレスブロック切削による強固な筐体、最終段にコンデンサーを用いない「4重安定化電源」などを特徴としている。