公開日 2018/06/22 17:30
日本オーディオ協会が総会開催。新会長に小川理子氏が正式就任/ハイレゾロゴ手数料収入が大幅増
OTOTENは入場者数3割増
一般社団法人 日本オーディオ協会は、平成30年通常総会と理事会を開催。校條亮治氏から小川理子氏への会長交代を正式に決定したほか、ハイレゾ手数料収入が見込みを大幅に上回ったことなどの事業報告を行うなどした。
校條氏は「当時、就任にあたって前会長から協会の再建を託され、(CDの父として知られる)中島平太郎氏からは“CDの次”を考えてくれとも言われ、大変な宿題をもらった。満点とは言えないがなんとか半分以上は応えられたのではないかと自負している」とあいさつ。「(小川氏を始めとする新体制は)私を超えて、新しい時代のオーディオ文化を提案してくれると確信している」と期待を寄せた。
その校條氏から会長職を引き継いだ小川氏は「ハイレゾの一方で若い方がアナログも楽しむなど、音楽の楽しみ方も広がっている。これをチャンスととらえて、オーディオをもっと楽しく、華やかな、素晴らしい世界にしていきたい」とあいさつ。
「私自身も社会人をスタートするときに、オーディオ業界でいい音、いい音楽をつくって世界の人々のために貢献したいという想いだった。それは今も変わっていない。そんな想いをもう一度奮い立たせて、皆さんと一緒に頑張っていきたい」とした。
また、総会において校條氏は先週末に開催された「OTOTEN2018」(レポート記事一覧)の入場者数が前年から3割増の約17,000人だったことを紹介。来場者の年齢層も例年より3歳ほど下がり、家族連れやカップルなど若い世代の来場が目立ったという。
一方で、こうした新しい層はオーディオ機器というハードについてではなく、コンテンツそのものに興味があるケースが多いとも紹介。「新しい時代が来ているのを肌身で感じた」と語った。
そして、AI、IoT、スマートスピーカーなど新しい技術に対して遅れることなく手を打っていく必要性を改めてコメント。その一方で、良い音楽を提供することも磨きをかけていかねばならないとし、この両立を目指していくべきだとした。
総会では2018年度の事業報告や2019年度の予算承認なども決議。2018年度はハイレゾロゴの手数料収入が見込みを大きく上回る約1,400万円超となったこと、一方で、そのハイレゾロゴ利用を目的に加入していた法人会員が若干離脱したことで法人会員収入が減ったことなどが報告された。
なおハイレゾロゴ使用申請の受付においては「海外メーカーであればスカイプでのインタビューを必ず行っている。なかには『とにかくハイレゾロゴが使えさえすればなんでもいい』という姿勢のメーカーもある」(校條氏)とのこと。協会として、オーディオ業界の発展のためにしっかりと手続きを踏んだ上でハイレゾロゴの付与業務を行っていると説明した。
また、組織体制の変更も決議。カテゴリーを横断して技術的問題にあたるための専門会議を新設し、ハイレゾ関係、音場再生、定位問題、AI、スマートスピーカー等の検討を行っていくことなどが決まった。なお、これに伴いこれまでこれらの問題を検討してきたネットワークオーディオ委員会、ヘッドホン委員会、良い音委員会を廃止する。
加えて、役員定数も増員。定数を従来の「15名〜20名」から「20名〜25名」に変更し、下記役員を選出した。
■2018年度役員体制(敬称略)
理事:
飯森幸利(パイオニア)※新任
小川功一(ソニー)
小川理子(パナソニック)
大久保洋幸(NHK放送技術研究所)
片山修(シャープ)※新任
加藤徹也(ティアック)※新任
金子由和(デンソーテン)
岸原孝昌(モバイル・コンテンツ・フォーラム)
君塚雅憲(個人会員/国立科学博物館)
小島康(ラックスマン)
佐藤誠(オンキヨー)※新任
猿谷徹(ヤマハミュージックジャパン)
鈴木雅臣(アキュフェーズ)
中川圭史(ディーアンドエムホールディングス)
畑陽一郎(日本レコード協会)
松岡文啓(三菱電機)
校條亮治(個人会員代表/元パイオニア)
吉野修一(日本電信電話)※新任
小塚雅之(パナソニック)※新任
小谷野進司(個人会員・元パイオニア)※新任
林和喜(JVCケンウッド)※新任
森美裕(パナソニック)※新任
監事:
相澤宏紀(個人会員/元パイオニア)
田中晋(ソニー)
校條氏は「当時、就任にあたって前会長から協会の再建を託され、(CDの父として知られる)中島平太郎氏からは“CDの次”を考えてくれとも言われ、大変な宿題をもらった。満点とは言えないがなんとか半分以上は応えられたのではないかと自負している」とあいさつ。「(小川氏を始めとする新体制は)私を超えて、新しい時代のオーディオ文化を提案してくれると確信している」と期待を寄せた。
その校條氏から会長職を引き継いだ小川氏は「ハイレゾの一方で若い方がアナログも楽しむなど、音楽の楽しみ方も広がっている。これをチャンスととらえて、オーディオをもっと楽しく、華やかな、素晴らしい世界にしていきたい」とあいさつ。
「私自身も社会人をスタートするときに、オーディオ業界でいい音、いい音楽をつくって世界の人々のために貢献したいという想いだった。それは今も変わっていない。そんな想いをもう一度奮い立たせて、皆さんと一緒に頑張っていきたい」とした。
また、総会において校條氏は先週末に開催された「OTOTEN2018」(レポート記事一覧)の入場者数が前年から3割増の約17,000人だったことを紹介。来場者の年齢層も例年より3歳ほど下がり、家族連れやカップルなど若い世代の来場が目立ったという。
一方で、こうした新しい層はオーディオ機器というハードについてではなく、コンテンツそのものに興味があるケースが多いとも紹介。「新しい時代が来ているのを肌身で感じた」と語った。
そして、AI、IoT、スマートスピーカーなど新しい技術に対して遅れることなく手を打っていく必要性を改めてコメント。その一方で、良い音楽を提供することも磨きをかけていかねばならないとし、この両立を目指していくべきだとした。
総会では2018年度の事業報告や2019年度の予算承認なども決議。2018年度はハイレゾロゴの手数料収入が見込みを大きく上回る約1,400万円超となったこと、一方で、そのハイレゾロゴ利用を目的に加入していた法人会員が若干離脱したことで法人会員収入が減ったことなどが報告された。
なおハイレゾロゴ使用申請の受付においては「海外メーカーであればスカイプでのインタビューを必ず行っている。なかには『とにかくハイレゾロゴが使えさえすればなんでもいい』という姿勢のメーカーもある」(校條氏)とのこと。協会として、オーディオ業界の発展のためにしっかりと手続きを踏んだ上でハイレゾロゴの付与業務を行っていると説明した。
また、組織体制の変更も決議。カテゴリーを横断して技術的問題にあたるための専門会議を新設し、ハイレゾ関係、音場再生、定位問題、AI、スマートスピーカー等の検討を行っていくことなどが決まった。なお、これに伴いこれまでこれらの問題を検討してきたネットワークオーディオ委員会、ヘッドホン委員会、良い音委員会を廃止する。
加えて、役員定数も増員。定数を従来の「15名〜20名」から「20名〜25名」に変更し、下記役員を選出した。
■2018年度役員体制(敬称略)
理事:
飯森幸利(パイオニア)※新任
小川功一(ソニー)
小川理子(パナソニック)
大久保洋幸(NHK放送技術研究所)
片山修(シャープ)※新任
加藤徹也(ティアック)※新任
金子由和(デンソーテン)
岸原孝昌(モバイル・コンテンツ・フォーラム)
君塚雅憲(個人会員/国立科学博物館)
小島康(ラックスマン)
佐藤誠(オンキヨー)※新任
猿谷徹(ヤマハミュージックジャパン)
鈴木雅臣(アキュフェーズ)
中川圭史(ディーアンドエムホールディングス)
畑陽一郎(日本レコード協会)
松岡文啓(三菱電機)
校條亮治(個人会員代表/元パイオニア)
吉野修一(日本電信電話)※新任
小塚雅之(パナソニック)※新任
小谷野進司(個人会員・元パイオニア)※新任
林和喜(JVCケンウッド)※新任
森美裕(パナソニック)※新任
監事:
相澤宏紀(個人会員/元パイオニア)
田中晋(ソニー)