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公開日 2022/11/06 13:31

<大阪セッション>DALI KORE大阪初上陸&ソニー/JVCは旗艦PJでホームシアターのデモも

SOULNOTEのブースも大人気御礼
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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第31回目となるオーディオ・セッション in OSAKA2022が、11月5日(土)と6日(日)の2日間、ハートンホテル心斎橋の本館・別館にて開催された。新型コロナウイルス感染防止の側面から、事前来場予約制となるが、国内メーカー、輸入商社など全19部屋でさまざまなデモが行われた。出展内容をレポートしよう。

【風:ディーアンドエムホールディングス】
ディーアンドエムホールディングスは、DALIのフラグシップスピーカー「KORE」と、B&Wのスピーカーを中心にデモ。1,500万円オーバーとなるDALIのフラグシップスピーカーは大阪初上陸となり、デモ時間は常に満員状態に。デノンの「DCD-SX1」とCLASSEのアンプを組み合わせる弩級のシステムは、来場者から憧れの視線を集めていた。

DALIのKOREも大阪初上陸!新規開発のドライバーユニットを興味深く眺める参加者も多い

ほかにも、B&W「804 D4」をマランツの「MODEL40n」「SACD30」と組み合わせたピュアオーディオ再生、CINEMAシリーズによる700 S3シリーズによる本格サラウンドシステムの提案、さらにPOLK AUDIOのReserveシリーズで比較的手頃なシステムを構築するなど、同社の強力なラインナップを通じて「ライフスタイルを豊かにする」さまざまな提案を行っていた。

トップスピーカーを設置して、B&Wを活用したサラウンドシステムのデモも実施

【松:ヤマハミュージックジャパン、TAD】
2Fの「松」ルームでは、ヤマハとTADが1時間ごとに、交互にデモを実施。ヤマハの時間では、来年2月の発売を予定している「NS-2000A」を中心にデモ。上位モデルのエッセンスを引き継ぎつつ、スリムでリビングにも設置しやすいシステムとして開発されたものだという。井上通義指揮、新日本フィルのショスタコーヴィチでは、スピーカー再生ならではの広い音場表現で、エネルギッシュではつらつとしたオーケストレーションが部屋を満たしていた。

ヤマハは「NS-2000A」を中心に、「GT-5000」など5000シリーズを組み合わせ

TADの時間では、新製品のSACDプレーヤー「TAD-D700」とスピーカー「TAD-CE1TX」が登場。「TAD-D700」開発担当の沼崎氏は、「前モデルのD600と外観があまり変わらないのですが、似ているのは外観だけで、中身はガラッと一新しています」とアピール。特にクロックの精度にこだわったということで、ディスクメディアからさらなる音を引き出すべく、さまざまな工夫が凝らされていると語る。

「TAD-D700」の内部技術を解説

【菊:SOULNOTE】
SOULNOTEのブースでは、モノラルパワーアンプ「M-3」を中心に、同社のZEUS、METISの主力ラインナップをそれぞれ紹介。開発担当の加藤秀樹氏は、インターナショナルオーディオショウに引き続き、精力的にデモンストレーションを行っていた。

熱弁を振るう開発担当の加藤秀樹氏

加藤氏は、SOULNOTEブランドのポリシーとして、音作りではなく「音源に込められた情報をそのまま引き出す」ことに注力しているとし、音源の鮮度をできる限り壊さない設計を心がけていると熱く語った。仲野真世トリオによる「かくれんぼ」など、非常に空気感豊かで、かつ繊細な楽曲を再生。その再現能力の高さで参加者を驚かせていた。

【あやめ:フェーズメーション、CSポート】
本館4Fの「あやめ」ルームは、フェーズメーションとCSポートという国産アナログブランドによるブース。フェーズメーションは211パラシングルによる大型のモノラルパワーアンプ「MA-5000」を大阪でも参考出品。MCカートリッジ「PP-5000」やパッシブアッテネーターの「CM-2200」などを中心に20周年記念モデルを紹介した。

フェーズメーションとCSポートのブースではソナス・ファベールAmati Traditionをメインスピーカーに使用

CSポートは直熱3極管GM70を搭載するパワーアンプ「GM70PA」をブリッジで使用、こちらも同社のアナログプレーヤーで再生。また先日発表になったばかりのアナログ式チャンネルデバイダー「ACN40」も展示、最大4ウェイまでのクロスオーバーネットワークが設定できる点でも注目の製品となる。

100万円オーバーとなるフラグシップカートリッジ「PP-5000」

CSポートのクロスオーバーも展示

【ルピナス:ソニー】
ソニーのブースでは、ピュアオーディオ再生の時間とホームシアターの時間をそれぞれ設けてプレゼンテーションを展開。ホームシアターの時間では、同社の4K対応レーザープロジェクター「VPL-XW7000」を中心にデモ。ホームシアターの裾野を広げたいという思いから、明るい部屋でも色表現を再現できるようこだわって開発したモデルとアピールした。

ピュアオーディオとシアターをそれぞれ展開するソニーブース

製作者の意図通りの映像表現を再現することはもちろん、ブラビアで培われた映像表現の技術も投入されているという。昨今では、映画ではなくテレビ向けに作られたコンテンツもたくさんあり、そういった作品も存分に楽しんでもらいたいと語っていた。

4Kプロジェクター「VPL-XW7000」

【カトレア:デンソーテン、JVCケンウッド】
カトレアルームでは、同じくホームシアターのデモが行われていた。デンソーテンのECLIPSEシステムによる、トップまで含む本格サラウンドシステムを構築、JVCのプロジェクター「DLA-V90R」「DLA-V70R」「DLA-V50」の比較視聴なども行われていた。

デンソーテン&JVCケンウッドのブース

『レヴェナント』からは、冒頭の川で獲物を狙い撃つシーンを再生。川に沈んだ倒木の表現など、細部の表現などにも注目してほしいとアピールした。またJVCのプロジェクターは、11月に新たなファームウェアのアップデートが予定されており、「FILMMAKER MODE」の追加や、ピーク輝度を基準に調整するレーザーダイナミックコントロールにより、さらに迫力ある映像表現が実現できることなどを解説した。

「DLA-V90R」など3機種の比較視聴も

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