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公開日 2005/09/08 18:33

ソニー“新・ウォークマン”発表会 − コンセプトは“CONNECT”

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“新・ウォークマン Walkman Aシリーズ”
本日8日、アップルの「iPod nano」発表の1時間後に、ソニーの“新・ウォークマン Walkman Aシリーズ”の新製品発表会が開催された。“CONNECT”というキーワードをもとに新製品の説明を行ったのはソニー(株)コネクトカンパニー プレジデントの辻野晃一郎氏だ。


コネクトカンパニー 辻野プレジデント

“CONNECT”
コネクトカンパニーは、“ネットワークウォークマン”「NW-E400/E500」「NW-HD5」を手掛けた誕生間もない社内カンパニー。今回の新製品は、名称を“ネットワークウォークマン”から“ウォークマン”に回帰させ、製品づくりの原点に立ち返り開発を行った。

音楽配信サービス「Mora」との連携を推し進める同社は、新製品に専用アプリケーション・ソフトウェアとして「CONNECT Player」を付属。音楽配信とハードウェアのよりシームレスな関係を実現しようとしている。辻野氏は「“CONNECT”というコンセプトのもと、ソニーの総合力を発揮するためにハードウェア商品群に新しい力を与えていく」と説明。コネクトカンパニーの事業として、PC、携帯電話、CE機器の連携をより強固にしていきたいと語った。


“新・ウォークマン”にエールを贈る各社レーベルの代表
また発表会には、Moraに楽曲を提供するレーベル各社の代表が応援に駆けつけ、Walkman AシリーズとCONNECT Playerに対する期待を語った。

エイベックス ネットワークス(株)社長 荒木隆司氏
「iTunes Music Storeと最初に契約しましたが、ソニーやレーベルゲートと仲が悪いというわけではありません。ソニーには、リーダー的存在として市場を引っ張っていって欲しいと思います」

東芝EMI(株)代表取締役 兼 CEO 堂山昌司氏
「東芝EMIは11社の配信サービスに楽曲を提供中だが、Moraが一番最初でした。ソニーにはウォークマンを一台でも多く売って頂き、お客様に楽曲をよりたくさん聴いて頂きたいと思います」

(株)ソニーミュージックネットワーク 代表取締役 今野敏博氏
「音楽配信事業は1999年12月に始まりましたが、Aシリーズのようなプレーヤーの登場でようやく手軽に楽しめる時代が来ました」


以下に発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.新製品は、アップルに比べてどこに自信があるか?
A.新製品はCONNECTという構想を具現化するために第一歩を踏みだしました。マシンのIQを高くしていくイメージで“マシン・インテリジェンス”を進めていき、新しい家電の流れをつくっていきたい。

Q.ワールドワイドでの販売台数目標は?
A.全モデルあわせて本年度450万台です。

Q.今後、携帯電話やカーオーディオとの連携は?
A.ソニーエリクソンでは携帯電話の配信に対応しています。今後は連携が必要になってくると考えています。車載に関しても社内で緊密な話し合いを持って進めています。

Q.CONNECTは、他社サービスを含めオープンなスタンスでやっていくというが、どんなイメージをもっているのか?
A.ハードではATRAC3のプレーヤーから始まりましたが、MP3をはじめとする多くのコーデックやDRMなどの技術に対応してきています。今後はWMAやAACへの対応も考えていきたいと考えています。サービス面では、Moreとの関係を主軸にしています。レーベルゲートがヤフーやオリコンなどと連携をはじめており、サービスが広がりを見せています。

Q.アップルがこれだけ受け入れられている理由をどう考えているか? ソニーは同じコンセプトの製品でやっていくのか? それともアップルにない付加価値を見出していくのか?
A.音楽配信をはじめに行ったのはソニーで、これまでファッション性や先進性を含めたブランドとしてやってきました。アップルも現在そういった高いブランドイメージを推し進めているのだと思います。ソニーはソニーの強みを活かした方法でやっていきます。


(Phile-web編集部)

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