HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2005/12/20 18:00
三菱のDIATONEスピーカーが復活:ハンドクラフトによる最高峰「DS-MA1」が登場
三菱電機のDIATONEブランドは、1946年にフルレンジスピーカーの開発とともに誕生して以降、多くのハイエンドオーディオマニアに親しまれてきたが、売り上げの減少を受け、1999年夏に民生用スピーカー事業から撤退することとなった。以後、三菱電機の液晶テレビ「REAL」やカーオーディオなど、一部製品にブランド名が残されるのみという状況が続いていたが、このたび三菱電機のグループ企業である、三菱電機エンジニアリング(株)がブランドの新しいフラグシップモデルとなる「DS-MA1」を開発し、12月22日から同社のブランド専用Webページ限定で受注・販売を開始する。価格は1,050,000円(1本・税込)。注文を受けた後、標準で約3ヶ月後の納品となる予定だ。
スピーカーの採用する方式は3ウェイ・3スピーカーのバスレフ・フロアタイプ。全製品は注文を受けてから、高度な技術を有する同社の「ダイヤトーン工房」にて、ハンドクラフトにより一台ずつ調整を行いながら生産される。製品の設計コンセプトは「緻密でエネルギー感あふれる音の表現」であり、DIATONEブランドの伝統と優れた新素材を積極的に用いて融合を図ったモデルとなっている。本機の特徴をひとつずつ紹介していこう。
トゥイーターとミッドレンジユニットには、「究極の物性を持つ」といわれるピュアボロン(B4C)振動板を採用している。これにより広帯域の再生能力を飛躍的に高めるとともに、音のすばやい立ち上がりを実現し、従来の金属では得られなかった適度な内部損失により、固有音が少ないピュアな高音質が実現されている。
また中・高域ユニットにはフロントロード・ダイレクトラジエーター(FLDR)方式を取り入れている。ミッドレンジでは75mm口径のダイレクトラジエーター・ユニットに、音のリアリティーを高めるため、音場解析により追求した最適な形状のフロントロードとしている。基本性能の高いダイレクトラジエーターに、ナチュラルな響きを備えたイタヤカエデ製のフロントロードを施し、音離れの良いリアルな音楽表現を可能にしている。
トゥイーターユニットには30mm口径のリングラジエーター方式が採用され、小入力時のリニアリティーを高め、ハイスピードで緻密な広域再生を実現している。
低音用のウーファーユニットには「アラミドクロスコーン振動板」が採用されており、最適設計のバスレフ方式により、量感豊かなサウンドとレスポンスの素早さを獲得している。
3本のユニットに共通させているのは、磁界解析により生まれた低ひずみ磁気回路「ADMC(Advanced Magnet Circuit)」を搭載し、磁気回路から発生する高調波ひずみを低減させている点にある。全ユニットに高性能ネオジウム磁石を採用することによって、高い磁束密度による、ひずみの少ない過渡応答性に優れた再生を実現している。
エンクロージャーは120リットルのキャパシティを備える。河合楽器から供給を受けたスプルース・ランバーコアをバッフルに3層、裏板に2層用いて、「しっかりとした音の構図と、消え行く音の美しさ」を余すところなく表現したという。仕上げはアメリカンチェリー突板による贅沢な仕上げとし、ダイナミックなサーフェースカットを施している。設置用には砲金製の専用インシュレーターを付属している。
三菱電機エンジニアリング(株)は本日、東京・開東閣において「DS-MA1」の製品発表会を行った。発表会の冒頭には、同社取締役社長の綿谷晴司氏による挨拶が行われた。
三菱電機エンジニアリングは43年前に三菱電機の子会社として設立され、三菱ブランドの製品を中心に、家電製品や新幹線の交通システムや人工衛星なども含むハードウェアの設計を専門に活躍してきた企業だ。1999年の事業撤退の後にDIATONEブランドのエンジニアとして活躍してきたスタッフが同社に集まり、今回の製品開発のプロジェクトに参加し、新製品を完成させたのだという。
綿谷氏は「ブランドの事業撤退後も、様々な世代のオーディオファンからDIATONEのスピーカーを復活させて欲しいという声をいただいた。今回はブランドの全盛期を支えてきた優秀なエンジニアが集まり、力のこもった製品をつくりあげることができた」と語った。
本製品の販売は同社のWebサイト限定での取り扱いとなるが、東京と京都の同社オフィスに予約制の試聴室が設ける予定であるという。試聴室の詳細については近々同社よりリリースされる見込みだ。
【問い合わせ先】
三菱電機エンジニアリング(株)営業統括部
TEL/03-3288-1754
(Phile-web編集部)
スピーカーの採用する方式は3ウェイ・3スピーカーのバスレフ・フロアタイプ。全製品は注文を受けてから、高度な技術を有する同社の「ダイヤトーン工房」にて、ハンドクラフトにより一台ずつ調整を行いながら生産される。製品の設計コンセプトは「緻密でエネルギー感あふれる音の表現」であり、DIATONEブランドの伝統と優れた新素材を積極的に用いて融合を図ったモデルとなっている。本機の特徴をひとつずつ紹介していこう。
トゥイーターとミッドレンジユニットには、「究極の物性を持つ」といわれるピュアボロン(B4C)振動板を採用している。これにより広帯域の再生能力を飛躍的に高めるとともに、音のすばやい立ち上がりを実現し、従来の金属では得られなかった適度な内部損失により、固有音が少ないピュアな高音質が実現されている。
また中・高域ユニットにはフロントロード・ダイレクトラジエーター(FLDR)方式を取り入れている。ミッドレンジでは75mm口径のダイレクトラジエーター・ユニットに、音のリアリティーを高めるため、音場解析により追求した最適な形状のフロントロードとしている。基本性能の高いダイレクトラジエーターに、ナチュラルな響きを備えたイタヤカエデ製のフロントロードを施し、音離れの良いリアルな音楽表現を可能にしている。
トゥイーターユニットには30mm口径のリングラジエーター方式が採用され、小入力時のリニアリティーを高め、ハイスピードで緻密な広域再生を実現している。
低音用のウーファーユニットには「アラミドクロスコーン振動板」が採用されており、最適設計のバスレフ方式により、量感豊かなサウンドとレスポンスの素早さを獲得している。
3本のユニットに共通させているのは、磁界解析により生まれた低ひずみ磁気回路「ADMC(Advanced Magnet Circuit)」を搭載し、磁気回路から発生する高調波ひずみを低減させている点にある。全ユニットに高性能ネオジウム磁石を採用することによって、高い磁束密度による、ひずみの少ない過渡応答性に優れた再生を実現している。
エンクロージャーは120リットルのキャパシティを備える。河合楽器から供給を受けたスプルース・ランバーコアをバッフルに3層、裏板に2層用いて、「しっかりとした音の構図と、消え行く音の美しさ」を余すところなく表現したという。仕上げはアメリカンチェリー突板による贅沢な仕上げとし、ダイナミックなサーフェースカットを施している。設置用には砲金製の専用インシュレーターを付属している。
三菱電機エンジニアリング(株)は本日、東京・開東閣において「DS-MA1」の製品発表会を行った。発表会の冒頭には、同社取締役社長の綿谷晴司氏による挨拶が行われた。
三菱電機エンジニアリングは43年前に三菱電機の子会社として設立され、三菱ブランドの製品を中心に、家電製品や新幹線の交通システムや人工衛星なども含むハードウェアの設計を専門に活躍してきた企業だ。1999年の事業撤退の後にDIATONEブランドのエンジニアとして活躍してきたスタッフが同社に集まり、今回の製品開発のプロジェクトに参加し、新製品を完成させたのだという。
綿谷氏は「ブランドの事業撤退後も、様々な世代のオーディオファンからDIATONEのスピーカーを復活させて欲しいという声をいただいた。今回はブランドの全盛期を支えてきた優秀なエンジニアが集まり、力のこもった製品をつくりあげることができた」と語った。
本製品の販売は同社のWebサイト限定での取り扱いとなるが、東京と京都の同社オフィスに予約制の試聴室が設ける予定であるという。試聴室の詳細については近々同社よりリリースされる見込みだ。
【問い合わせ先】
三菱電機エンジニアリング(株)営業統括部
TEL/03-3288-1754
(Phile-web編集部)
関連リンク
トピック
- ブランドDIATONE
- 型番DS-MA1
- 発売日2005年12月22日 受注開始
- 価格¥1,050,000(1本・税込)
【SPEC】●方式:3ウェイ・3スピーカーシステム バスレフ方式フロア型 ●使用ユニット:低音/30cmコーン型、中音/7.5cmドーム型(フロントロード付)、高音/3cmリングラジエーター型(フロントロード付) ●定格インピーダンス:6Ω ●再生周波数帯域:35〜80,000Hz ●出力音圧レベル:90dB/W/m ●クロスオーバー周波数:500Hz、5000Hz ●最大入力:180W(JEITA) ●外形寸法:450W×1096H×420Dmm ●質量:73kg