HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2006/07/19 17:45
「HD率を年末に50%超へ」 − ソニーAVCHDビデオカメラ発表会レポート
ソニーは本日、世界初のAVCHD規格対応ビデオカメラ「HDR-UX1」「HDR-SR1」2機種を発表した(関連ニュース)。ここでは、発表会の模様をくわしくお伝えしよう。
はじめに登壇したのは、ソニー(株)執行役EVP デジタルイメージング事業本部長の中川裕氏。中川氏は、「デジタル放送の普及などで、ハイビジョンを“見る”のは当たり前になってきている。ハイビジョン映像には、一度見たら元に戻れない魅力があり、これはビデオカメラにも当てはまるはずだ。今しか撮れない一瞬をハイビジョンで撮影できるというのは非常に重要なことで、全世界でHD化を推進していく」と述べた。また、国内市場については、「HDV-HC1とHC3が非常に好評で、市場にインパクトを与えられたと思っている」とし、「今回発表したAVCHDとHDVで、ハイビジョン化をフルスイングで進めていく。年末にはハイビジョン率を50%に高める」と力強く宣言した。
製品の詳細については、ソニー(株)パーソナルビデオ事業部長の佐藤裕之氏が説明。佐藤氏は冒頭、「世界中でディスクメディアを使うビデオカメラが普及してきている」ことを紹介。またハイビジョン化が進んでいることも指摘し、このような状況に対応する製品として、今回のAVCHDビデオカメラを開発したと説明した。
製品の詳細はこちらで紹介しているので割愛するが、佐藤氏は、今回の新製品のうち、DVDドライブ、レンズ、イメージャー、映像信号処理LSI、バッテリー、大型液晶など多くのデバイスが自社開発・内製デバイスであることを強調した。また、既存のHDVカメラ「HDR-HC3」と今回の2機種を合わせた3機種で、ハイビジョンハンディカムの世界を創造していくと語った。
販売戦略については、ソニーマーケティング(株)取締役執行役員常務の鹿野清氏が説明。同氏は国内ビデオカメラ市場について、「出荷台数は2003年から毎年微減を繰り返しているが、出荷金額は横這いを維持している。これは平均単価が上昇傾向にあるということだ」とし、引き続き付加価値を高める努力を行っていく考えを表明。
さらに、同社のビデオカメラがDV/DVD/HDDの他メディアに対応していることに触れ、「ハイビジョンでもDV/DVD/HDDを用意し、メディアの多様化に対応していく」と宣言。具体的には、HDR-HC3を「一番コンパクトで手軽なハイビジョン」、DVDを使用するHDR-UX1を「ディスクメディアで再生互換が高く使いやすいハイビジョン」、HDDをメディアに使うHDR-SR1を「一番長時間撮影できるハイビジョン」として棲み分けを図っていく考えだ。
鹿野氏は、今回のAVCHD投入により、2005年度には30%だったソニービデオカメラのハイビジョン構成比を、今年末には50%超にする考えを表明。これを実現するため、店頭でのSD/HD比較体験コーナーを充実させるなど、様々なプロモーション策を講じていく考えだ。
以下、発表会で行われた質疑応答をすべてご紹介する。
Q: 両機の解像度を教えて欲しい。
A: どちらも1,440×1,080iだ。
Q: BDプレーヤーとの互換性について詳しく教えて欲しい。
A: BDでもH.264を採用しているので技術的な親和性は高い。AVCHDの賛同メーカーから、再生互換のプレーヤーが出るだろうと期待している。
Q: BDの規格にAVCHDを取り込むようなことはできるか?
A: その予定はない。
Q: 海外展開は行うのか?
A: 行う予定だ。
Q: ソニー製のBDプレーヤーでの再生互換はどうなっているのか。
A: 今後発売するソニーのBDプレーヤー/レコーダーは、すべてAVCHDに対応する。また、PLAYSTATION 3でも再生が行える。
Q: 目標販売台数を教えて欲しい。
A: 初月の販売目標は、UX1が3万台、SR1が2万台だ。
Q: 既存のDVDプレーヤーで再生できないのに、UX1の販売目標を3万台に設定した根拠を教えて欲しい。
A: 9月、10月は運動会シーズンで、ビデオカメラの再需要期にあたる。製品の内容などと総合的に判断して決定した。
Q: 現段階で、AVCHDはほぼ自己録再に限られるという点について危惧はないか。
A: ハンディカムはもともと自己録再が多い。現在、4ヶ月連続でシェアナンバーワンのHC3も、業務用機を除けば自己録再に限られる。AVCHDはそれよりも再生互換のポテンシャルが高い。
(Phile-web編集部)
はじめに登壇したのは、ソニー(株)執行役EVP デジタルイメージング事業本部長の中川裕氏。中川氏は、「デジタル放送の普及などで、ハイビジョンを“見る”のは当たり前になってきている。ハイビジョン映像には、一度見たら元に戻れない魅力があり、これはビデオカメラにも当てはまるはずだ。今しか撮れない一瞬をハイビジョンで撮影できるというのは非常に重要なことで、全世界でHD化を推進していく」と述べた。また、国内市場については、「HDV-HC1とHC3が非常に好評で、市場にインパクトを与えられたと思っている」とし、「今回発表したAVCHDとHDVで、ハイビジョン化をフルスイングで進めていく。年末にはハイビジョン率を50%に高める」と力強く宣言した。
製品の詳細については、ソニー(株)パーソナルビデオ事業部長の佐藤裕之氏が説明。佐藤氏は冒頭、「世界中でディスクメディアを使うビデオカメラが普及してきている」ことを紹介。またハイビジョン化が進んでいることも指摘し、このような状況に対応する製品として、今回のAVCHDビデオカメラを開発したと説明した。
製品の詳細はこちらで紹介しているので割愛するが、佐藤氏は、今回の新製品のうち、DVDドライブ、レンズ、イメージャー、映像信号処理LSI、バッテリー、大型液晶など多くのデバイスが自社開発・内製デバイスであることを強調した。また、既存のHDVカメラ「HDR-HC3」と今回の2機種を合わせた3機種で、ハイビジョンハンディカムの世界を創造していくと語った。
販売戦略については、ソニーマーケティング(株)取締役執行役員常務の鹿野清氏が説明。同氏は国内ビデオカメラ市場について、「出荷台数は2003年から毎年微減を繰り返しているが、出荷金額は横這いを維持している。これは平均単価が上昇傾向にあるということだ」とし、引き続き付加価値を高める努力を行っていく考えを表明。
さらに、同社のビデオカメラがDV/DVD/HDDの他メディアに対応していることに触れ、「ハイビジョンでもDV/DVD/HDDを用意し、メディアの多様化に対応していく」と宣言。具体的には、HDR-HC3を「一番コンパクトで手軽なハイビジョン」、DVDを使用するHDR-UX1を「ディスクメディアで再生互換が高く使いやすいハイビジョン」、HDDをメディアに使うHDR-SR1を「一番長時間撮影できるハイビジョン」として棲み分けを図っていく考えだ。
鹿野氏は、今回のAVCHD投入により、2005年度には30%だったソニービデオカメラのハイビジョン構成比を、今年末には50%超にする考えを表明。これを実現するため、店頭でのSD/HD比較体験コーナーを充実させるなど、様々なプロモーション策を講じていく考えだ。
以下、発表会で行われた質疑応答をすべてご紹介する。
Q: 両機の解像度を教えて欲しい。
A: どちらも1,440×1,080iだ。
Q: BDプレーヤーとの互換性について詳しく教えて欲しい。
A: BDでもH.264を採用しているので技術的な親和性は高い。AVCHDの賛同メーカーから、再生互換のプレーヤーが出るだろうと期待している。
Q: BDの規格にAVCHDを取り込むようなことはできるか?
A: その予定はない。
Q: 海外展開は行うのか?
A: 行う予定だ。
Q: ソニー製のBDプレーヤーでの再生互換はどうなっているのか。
A: 今後発売するソニーのBDプレーヤー/レコーダーは、すべてAVCHDに対応する。また、PLAYSTATION 3でも再生が行える。
Q: 目標販売台数を教えて欲しい。
A: 初月の販売目標は、UX1が3万台、SR1が2万台だ。
Q: 既存のDVDプレーヤーで再生できないのに、UX1の販売目標を3万台に設定した根拠を教えて欲しい。
A: 9月、10月は運動会シーズンで、ビデオカメラの再需要期にあたる。製品の内容などと総合的に判断して決定した。
Q: 現段階で、AVCHDはほぼ自己録再に限られるという点について危惧はないか。
A: ハンディカムはもともと自己録再が多い。現在、4ヶ月連続でシェアナンバーワンのHC3も、業務用機を除けば自己録再に限られる。AVCHDはそれよりも再生互換のポテンシャルが高い。
(Phile-web編集部)