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公開日 2006/09/21 14:00
パナソニック、フルHD液晶プロジェクター「TH-AE1000」を発売 − A&Vフェスタで実機をデモ
松下電器産業(株)パナソニックマーケティング本部は、フルHD(1,920×1,080)パネルを搭載した液晶プロジェクター「TH-AE1000」を11月20日に発売する。価格はオープンだが、45万円前後での販売が予想される。
なお、フルHD液晶プロジェクターでは、既に三菱電機が「LVP-HC5000」を発表している(関連ニュース)。本機も、HC5000と同じ、エプソン製のD6液晶パネル「C2FINE」を採用している。
また同社は、10月10日に1,280×720ドットの720pパネルを搭載した「TH-AX100」を発売予定(関連ニュース)。同社の最新プロジェクターラインナップは、720pと1080pの2ラインで構成されることになった。
液晶パネル「C2FINE」は、無電圧時には 液晶分子が垂直に配向するノーマリーブラック方式を採用している。光漏れを減少させることで黒の再現力を向上させている。
高い画素数を表示するため、レンズも新開発のものを搭載。大口径ガラス非球面レンズ・低分散ガラス(ED)レンズを中心にした、12群16枚構成の「フルハイビジョン用 高精細・ハイコントラスト投写レンズユニット」を採用した。これにより色収差など、様々な収差の大幅な低減を実現したほか、レンズシフト使用時でも歪みを少なく抑えることができるという。
RGBの光を合成するプリズムも、ギャップを最小限にした「クリアプリズム」を採用。不要な乱反射を大幅に低減させている。
可変型のアイリス機構「ダイナミックアイリス」は、TH-AE900から継承。1/60秒ごとにアイリスとUHMランプの光量、ガンマ調整などを連動させて制御する。今回、フルHDにあわせて制御のアルゴリズムを変更し、シーン変化の見極めを調整。応答性や安定感を向上させた。
光源は165WのUHMランプ。このランプのスペクトルを最適化する光学フィルターを本機専用に開発し、「シネマフィルタープロ」として採用した。従来機種で難しかった青空の表現など、シアン系の色の表現力が高まったという。輝度は1,100ANSIルーメン(ダイナミックアイリスオン時)。
なお、コントラスト比はダイナミックアイリスオン時で11,000対1。輝度が1,000ルーメン以上の液晶プロジェクターとして、業界最高のコントラスト比を実現している。
映像処理回路もフルHD用に新開発。名称は「シネマワークスプロ」 としている。最大14ビットのデジタル信号処理が可能で、TH-AE900比で16倍の階調表現力を備える。また、画素変換処理を行うスケーラーも新たなLSIを採用し、ノイズを抑えながら鮮鋭感ある映像を実現しているという。
また、MPEG特有のブロックノイズやモスキートノイズを抑える 新開発の「MPEGノイズリダクション」回路を搭載。さらに、従来の同社製品と同様、水晶複屈折の技術を応用し、画素をスクリーン上にすきま無く配置する同社独自技術「スムーススクリーン」も採用し、画素間の黒い継ぎ目を目立たなくした。
映像モードはシネマ1/シネマ2/カラー1/カラー2/シネマ3/ノーマル/ダイナミックの7モードを搭載。シネマ1/2、カラー1/2ではシネマフィルターがオンになる。また、シネマ1はデビッド・バーンスタイン氏が監修し、映画をしっとりとした画質で楽しむモードとなる。
色調整では、任意の色を他の色に影響を与えず補正できる「シネマカラーマネジメント」機能を搭載。TH-AE700から採用した機能で、彩度/明度/色相の3次元で特定色の調整が行える。
また、フルHDプロジェクターとしては業界で初めて、プロ用機材などに採用されている「波形モニター」機能を搭載。入力信号の輝度レベルを水平方向に分析したデータを表示する機能で、これを見ながら、基準の黒レベルや白レベルをかんたんに調整することができる。この機能を活用することで、ソースごとに異なる黒レベルや白レベルを最適値に調整することが可能になる。
設置性能も向上させた。レンズのズーム幅はTH-AE700/900と同様に2倍だが、本機では電動ズームが可能になった。また、レンズシフト幅も同クラスで最大範囲とし、水平方向は最大で投写画面サイズの約40%分、垂直方向は、最大で約100%分の移動が行える。なお、AE900では水平方向が約25%分、垂直方向が約63%分だったので、水平/垂直とも大幅にシフト幅が拡大したことになる。特に垂直方向の範囲が拡大したことで、天吊り時に天井に近い位置にプロジェクターを固定することが可能になった。
リモコンは、DVDやAVアンプ、電動スクリーンなどのホームシアター機器を、ひとつで操作できる「オールinワンリモコン」を付属。デザインはAE900にふぞくしたものとほぼ同様で、バックライトなども備える。
また、選択している入力チャンネルを画面上にグラフィック表示する「入力ガイド表示機能」などを搭載し、使い勝手を高めた。
メンテナンス時は、フィルター交換は側面、ランプ交換は天面から行え、天吊り時にもプロジェクターを吊り下げたまま交換作業が行える。
接続端子は、HDMI端子を2系統装備。そのほか、RCAコンポーネント1系統、D5端子1系統、D-Sub15ピン1系統、Sビデオ1系統、ビデオ1系統、RS-232C端子1系統を備える。1080pの映像入力にも対応している。
デザインは、レンズをセンターに配置したシンメトリーデザインとしたほか、本体色は同社ホームシアター用プロジェクターとして初めてブラックを採用。別売りのケーブルカバー「TY-PKE1000」を装着すると、端子部が隠れたスクウェアなデザインとなり、より美しく設置できる。
騒音レベルは22dB(ランプモード エコノミー時)。冷却構造を効率化することで、ファンの騒音を抑えた。
【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)
なお、フルHD液晶プロジェクターでは、既に三菱電機が「LVP-HC5000」を発表している(関連ニュース)。本機も、HC5000と同じ、エプソン製のD6液晶パネル「C2FINE」を採用している。
また同社は、10月10日に1,280×720ドットの720pパネルを搭載した「TH-AX100」を発売予定(関連ニュース)。同社の最新プロジェクターラインナップは、720pと1080pの2ラインで構成されることになった。
液晶パネル「C2FINE」は、無電圧時には 液晶分子が垂直に配向するノーマリーブラック方式を採用している。光漏れを減少させることで黒の再現力を向上させている。
高い画素数を表示するため、レンズも新開発のものを搭載。大口径ガラス非球面レンズ・低分散ガラス(ED)レンズを中心にした、12群16枚構成の「フルハイビジョン用 高精細・ハイコントラスト投写レンズユニット」を採用した。これにより色収差など、様々な収差の大幅な低減を実現したほか、レンズシフト使用時でも歪みを少なく抑えることができるという。
RGBの光を合成するプリズムも、ギャップを最小限にした「クリアプリズム」を採用。不要な乱反射を大幅に低減させている。
可変型のアイリス機構「ダイナミックアイリス」は、TH-AE900から継承。1/60秒ごとにアイリスとUHMランプの光量、ガンマ調整などを連動させて制御する。今回、フルHDにあわせて制御のアルゴリズムを変更し、シーン変化の見極めを調整。応答性や安定感を向上させた。
光源は165WのUHMランプ。このランプのスペクトルを最適化する光学フィルターを本機専用に開発し、「シネマフィルタープロ」として採用した。従来機種で難しかった青空の表現など、シアン系の色の表現力が高まったという。輝度は1,100ANSIルーメン(ダイナミックアイリスオン時)。
なお、コントラスト比はダイナミックアイリスオン時で11,000対1。輝度が1,000ルーメン以上の液晶プロジェクターとして、業界最高のコントラスト比を実現している。
映像処理回路もフルHD用に新開発。名称は「シネマワークスプロ」 としている。最大14ビットのデジタル信号処理が可能で、TH-AE900比で16倍の階調表現力を備える。また、画素変換処理を行うスケーラーも新たなLSIを採用し、ノイズを抑えながら鮮鋭感ある映像を実現しているという。
また、MPEG特有のブロックノイズやモスキートノイズを抑える 新開発の「MPEGノイズリダクション」回路を搭載。さらに、従来の同社製品と同様、水晶複屈折の技術を応用し、画素をスクリーン上にすきま無く配置する同社独自技術「スムーススクリーン」も採用し、画素間の黒い継ぎ目を目立たなくした。
映像モードはシネマ1/シネマ2/カラー1/カラー2/シネマ3/ノーマル/ダイナミックの7モードを搭載。シネマ1/2、カラー1/2ではシネマフィルターがオンになる。また、シネマ1はデビッド・バーンスタイン氏が監修し、映画をしっとりとした画質で楽しむモードとなる。
色調整では、任意の色を他の色に影響を与えず補正できる「シネマカラーマネジメント」機能を搭載。TH-AE700から採用した機能で、彩度/明度/色相の3次元で特定色の調整が行える。
また、フルHDプロジェクターとしては業界で初めて、プロ用機材などに採用されている「波形モニター」機能を搭載。入力信号の輝度レベルを水平方向に分析したデータを表示する機能で、これを見ながら、基準の黒レベルや白レベルをかんたんに調整することができる。この機能を活用することで、ソースごとに異なる黒レベルや白レベルを最適値に調整することが可能になる。
設置性能も向上させた。レンズのズーム幅はTH-AE700/900と同様に2倍だが、本機では電動ズームが可能になった。また、レンズシフト幅も同クラスで最大範囲とし、水平方向は最大で投写画面サイズの約40%分、垂直方向は、最大で約100%分の移動が行える。なお、AE900では水平方向が約25%分、垂直方向が約63%分だったので、水平/垂直とも大幅にシフト幅が拡大したことになる。特に垂直方向の範囲が拡大したことで、天吊り時に天井に近い位置にプロジェクターを固定することが可能になった。
リモコンは、DVDやAVアンプ、電動スクリーンなどのホームシアター機器を、ひとつで操作できる「オールinワンリモコン」を付属。デザインはAE900にふぞくしたものとほぼ同様で、バックライトなども備える。
また、選択している入力チャンネルを画面上にグラフィック表示する「入力ガイド表示機能」などを搭載し、使い勝手を高めた。
メンテナンス時は、フィルター交換は側面、ランプ交換は天面から行え、天吊り時にもプロジェクターを吊り下げたまま交換作業が行える。
接続端子は、HDMI端子を2系統装備。そのほか、RCAコンポーネント1系統、D5端子1系統、D-Sub15ピン1系統、Sビデオ1系統、ビデオ1系統、RS-232C端子1系統を備える。1080pの映像入力にも対応している。
デザインは、レンズをセンターに配置したシンメトリーデザインとしたほか、本体色は同社ホームシアター用プロジェクターとして初めてブラックを採用。別売りのケーブルカバー「TY-PKE1000」を装着すると、端子部が隠れたスクウェアなデザインとなり、より美しく設置できる。
騒音レベルは22dB(ランプモード エコノミー時)。冷却構造を効率化することで、ファンの騒音を抑えた。
【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドPANASONIC
- 型番TH-AE1000
- 発売日2006年11月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格450,000円前後)
【SPEC】●表示デバイス:0.74型液晶パネル ●解像度:1920×1080 ●光出力:1,100ルーメン(ダイナミックアイリスオン時) ●コントラスト比:11,000対1(ダイナミックアイリスオン時) ●レンズ:電動2倍光学ズームレンズ/フォーカスレンズ F=1.9~3.2、f=22.4 mm~44.8 mm ●接続端子:HDMI端子2系統、RCAコンポーネント1系統、D5端子1系統、D-Sub15ピン1系統、Sビデオ1系統、ビデオ1系統、RS-232C端子1系統 ●消費電力:240W ●外形寸法:460W×130H×300Dmm ●質量:7.2kg