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公開日 2006/10/18 17:48

<FPD2006>大型、高精細、高画質を追求した最新ディスプレイが横浜に集結

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フラットパネルディスプレイに関する総合展示会「FPD International 2006」が本日開幕した。会場はパシフィコ横浜で、会期は本日10月18日から20日までの3日間。本項では各ブースの見どころをご紹介する。


富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)

独自のALIS方式を採用した、高画質なプラズマディスプレイを開発するFHP。60/50/42V型のフルHDパネル、55/50/42/37V型のHDパネルの展示を行った。

フルHDパネルは、同社が8月に発表したパネルを展示(関連ニュース)。ブース説明員によると「50V型は07年2月頃、42V型は07年夏頃に量産を開始する予定」とのことだ。またHDパネルは、“プラズマWooo”としてすでに販売されている55/42/37V型と、11月より発売される50V型を展示した。

同ブースでは、PDPと液晶の動画表示性能の比較展示も行い、「PDPは映画やスポーツの鑑賞に最適」とアピールした。また同社PDPの独自技術であるALIS方式に関しては、シングルスキャンでフルHD表示が可能であるという特長を強調した。

60/50/42V型のフルHDパネル

同社PDPの特長をアピール


IPSアルファテクノロジ

日立、東芝、松下らの合弁会社である同社は、IPSαパネルの新技術を展示した。

展示された26/32/37V型の新パネルは、透過率を向上させることで低消費電力で十分な明るさを実現。来年発売されるテレビには採用することが可能だという。

他にも、高速動画性能を向上したパネルや高色純度LEDバックライトを搭載したパネルなどの展示を行った。

性能はそのままに低消費電力を実現

IPSパネルの視野角の広さをアピール


シャープ

37〜65V型までラインナップする最新のフルHD対応AQUOSをズラリと展示し、幅広いサイズ展開の強みをアピールする。

また、すでに製品化されている「デュアルビュー液晶」の隣には、9月に発表した「トリプルビュー液晶」(関連ニュース)を展示。3方向に異なる画面を表示可能な本ディスプレイには大きな注目が集まっている。

別会場では亀山工場を紹介するブースを大々的に展開した。同ブースでは、亀山工場を紹介する様々な展示・ビデオを見ることができるほか、先日のCEATECで公開された「65V型 メガコントラスト液晶」やフルHDの4倍の解像度を実現した「64V型 4K2K液晶」など(関連ニュース)もその目で確かめることができる。

現行のフルHD AQUOSを展示

トリプル/デュアルビュー液晶の体験コーナーも用意

亀山工場と先端技術を別ブースで展開


松下電器産業

もはやおなじみとなった103V型PDP「TH-103PZ600」(関連ニュース)の前に多くの人が足を止める。その隣には同スペック、同サイズのPDP「TH-103PF9K」も展示された。本機は業務用のチューナー非搭載モデルで、用途によって縦、横に自由に設置可能。街頭広告用途などをターゲットに訴求する。11月より販売を開始する予定で、価格は「TH-103PZ600と同じくらいになる(ブース説明員)」という。

また同ブースでは、スタジオモニター用の50V型フルHDプラズマディスプレイの展示を暗室で公開。パネルは現行のVIERAと同じものを採用するが、独自の映像処理回路で階調ごとの映像処理を行うことで、バランスのとれた高画質表示が可能になっているという。暗室内ではCRTモニターとの比較が行われており、同等以上の表示性能を確認することができる。

103V型PDPを縦に利用した例

スタジオモニター用としてもPDPをアピール

現行VIERAが一堂に会した


SED

CEATECでも大きな注目を集めたSED。今回はアネックスホールに特別視聴ブースを設け、CEATEC出品モデルと同サイズの55V型のデモを行った。

今回公開された55V型は、CEATEC出品モデルをブラッシュアップしており、コントラスト比が50,000対1から100,000対1に向上しているほか、消費電力のさらなる低下を実現しているという。


LG.PHILIPS LCD / LG ELECTRONICS

毎回その大きさが話題を呼ぶLGは、世界最大の液晶として100V型モデルを参考展示。コントラスト比は3,000対1。今のところ商品化の予定はないとのことだ。

また、大型のプラズマとしては102V型フルHDモデルを展示した。こちらは輝度1,000cd/m2、コントラスト比 3,000対1。

世界最大100インチのフルHD液晶

こちらは102インチ フルHD PDP


TDK

有機ELディスプレイの開発を続ける同社は、製品の提供を順調に開始しており、ブースでは実際の採用例を展示した。

ソニーのWALKMANをはじめ、パナソニックやアルパインのカーオーディオを展示したほか、ビクターが業務用に開発した商品陳列棚などに広告用として使用するディスプレイも展示した。

また、携帯電話のサブウィンドウなどに採用されているモノカラー・ディスプレイも多数展示し、性能の高さをアピールした。

WALKMANにはモノカラー有機ELを提供

ビクターの販促ディスプレイ


(Phile-web編集部)

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