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公開日 2008/01/02 12:31

【Senka21】年頭メーカーアンケート 〜シャープエレクトロニクスマーケティング・岡田守行氏

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シャープエレクトロニクスマーケティング(株)取締役社長 岡田守行氏
主要各社が語る2008年の市場環境の変化と需要創造の取り組み
年頭メーカーアンケート 〜シャープエレクトロニクスマーケティング〜


お客様の潜在ニーズにひとつひとつ丁寧に応えていくことで
生活シーンを含めた「次なるテレビ」を提案していく


Q1:市場を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、2008年のユーザーのライフスタイルやその消費行動・価値観において、どのような変化があると考えるか。

A1:2008年は、薄型テレビの大画面化がさらに進む年になると思われる。薄型テレビの消費傾向を見ると、32V型から37V型の薄型テレビをお求めになったお客様の約6割が、もう少し大きいサイズを買っておけばよかったと後悔される傾向にある。ここにきて、大画面化の波は今まで以上に伸びてきており、今後42V型以上の需要はますます増えてくると予測される。さらに、52V型以上の大画面テレビの需要も、ホームシアターのニーズの高まりとともに、増えていくと予測される。

また、大画面化のトレンドに加え、次なるテレビということで、超薄型化がこれからのトレンドのひとつになってきた。薄型テレビが超薄型になることで、テレビの視聴スタイルだけでなく、生活そのものが変わるというインパクトがあると思っている。今テレビは、「置く」、「壁に掛ける」という設置がほとんどだが、超薄型になると、思いも付かなかったような新しい使用シーンやライフスタイルの提案が実現できるであろう。

今後、さらなる超薄型化を追求していく一方、テレビという商品はますます生活提案型になっていくと思われる。これまで置けなかったところに置け、使えなかったシーンで使えるようになるので、例えば家具と一体になることにより新たな商品ができ、部屋そのもののデザインが変わるような新しい方向性が考えられる。そうなるとハウスメーカー様とのコラボレーションもますます加速するであろうし、異業種も含めたいろいろな融合の可能性がさらに強くなるであろう。

お客様にとって超薄型テレビは、普通の壁に掛けている限りではあまり大きなメリットはない。しかし、今後お客様も気づいておられないような使い方や見せ方を、どう提案できるかということが重要だ。ハード面では薄型競争だが、いろいろな意味で今後は生活スタイルの提案競争になると思う。

そうしたことから、今後さらに生活スタイルの提案ノウハウを蓄積していくのと同時に、AQUOSをお使いになったお客様、これからご購入されるお客様の声をしっかりと受け止めていくことが不可欠。使い方や使うシーンに対する提案をもっと強化していくことが、今後さらに重要になってくると考えている。

Q2:御社の2008年の中心となる商品ジャンルおよび需要喚起、市場創造へ向けての提案や取り組みは。

A2:販売活動を進めていく上で感じることは、もっと大きなサイズのAQUOSを買えばよかったと思っておられるお客様が大勢いらっしゃるということ。これについて、私たちがもっとお伝えしていかなければならないことが4つある。

まず1点目は、「薄型だからこそより大画面が楽しめる」という当たり前のこと。薄型テレビを初めてお買い求めいただく方は、だいたい29インチくらいのブラウン管テレビをお使いになっているケースが多く、薄型テレビへの買い替えでは32V型や37V型を選択されるが、29インチのブラウン管テレビのスペースで、40V型や50V型のAQUOSが置けるというメッセージを、もっとわかりやすくご提案しなくてはならないと考えている。

2点目は「大画面だからこそ高精細、高画質」ということ。Tシリーズも、Rシリーズも、Gシリーズも、フルハイビジョンで倍速駆動という亀山モデルの強みをよりしっかりとお客様にお伝えしていきたいと思う。

3点目は「大画面でも省エネ」ということ。画面が大きくなってもAQUOSだからこそ省エネであることを、しっかりとアピールしていく。環境問題は今後ますます重要になるので、省エネ面でのAQUOSの優位性をしっかりとお伝えしていきたいと思う。

そして4点目は「大画面だからこそインテリア性が大切」だということ。Rシリーズのプレミアムとしての財貨感、薄型コンパクトのGシリーズのデザイン、Dシリーズのカラー展開、いろいろなシーンでAQUOSを使って満足していただけることをもっと強く打ち出していきたいと思う。

この4点をお客様に繰り返しお伝えすることは、この年末だけではなく来年以降も同様に大切であると考える。当たり前のことをしっかりとお伝えすることがますます重要だと改めて感じている。お客様の潜在ニーズを先取りし、1つ1つ丁寧に応えていくことで、最終的には、お客様に必ず喜んでいただけるものと確信している。

(Senka21編集部)

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