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公開日 2008/08/29 09:48
<IFA2008>ビクター・プレスカンファレンス − 新型D-ILAプロジェクターやBDシアターシステムを紹介
29日の一般公開に先駆けて、IFA2008に出展する各メーカーによるプレスカンファレンスが28日に開催された。日本ビクターは同社の画期的なディスプレイ技術やD-ILAプロジェクター新商品を紹介した。
プレスカンファレンスには日本ビクター(株)次期代表取締役社長の吉田秀俊氏が列席し、はじめに同社の商品戦略に関する説明を行った。
吉田氏は今年10月にケンウッドとの事業統合により設立される「JVC・ケンウッド・ホールディングス」に関して言及した(関連ニュース)。吉田氏は「今回のプレスカンファレンスでは、ビクターのブースの見どころを皆様に紹介することを中心に進めたいと考えているので、敢えて本件に関しては詳しくお話しないつもりだが、今秋のホールディングカンパニー設立以後も、ビクターとして良い商品をつくり、ブランドの魅力を高めていくことが私の使命。そのためにケンウッドと当社の強みをそれぞれうまく融合させ、シナジー効果を高めていきたい。その結果として、世界のAV業界をリードするナンバー1ポジションを各注力分野で確立していきたい」と語った。
続いてビクターの事業戦略について、吉田氏は説明を続けた。同社は独自の“Premium Technology”を各商品に活かし、ユーザーのニーズに応える高付加価値な商品とエンターテインメントを提供していくことがブランドのポリシーであると語る。同社が展開する事業の中では、カムコーダー/プロフェッショナル向けのソリューション/カーエレクトロニクス/ミュージックエンターテインメントが“キービジネス”に位置付けられ、その周囲をディスプレイとオーディオで固めていく。吉田氏は「中でもカムコーダーを最も重要な分野と考えており、この分野でトップポジションを堅持していきたい」とした。
また“Premium Technology”を構成する要素としては、フルHDやスーパーハイビジョンなどハイビジョン映像技術や、HiFiサウンド、デジタルコーデック、ユーザーインターフェースなどの各項目が挙げられた。さらに「世界27ヵ国、32のグローバルセールスネットワークを有効に活用するとともに、国際的なスポンサー活動などに力を入れながら、欧州で特に強いビクターのブランド力を高めていきたい」と吉田氏は語る。
続いて同社理事 渉外部長 経営企画部 技術企画担当の並木康臣氏が今年のIFA2008出展内容のハイライトを紹介した。
「今年のIFAには、ビクターの“Premium Technology”の魅力をご紹介するための技術展示、並びに独自技術によって完成された新商品を皆様にご紹介したい」と語る並木氏。同社では欧州向けの液晶テレビとして、EISAアワードにおいて“グリーン・TV アワード”を受賞した最薄部3.9cmの「LT-42DS9」を既に商品化しているが、ディスプレイ、スピーカー、チューナーはそれぞれ別ユニットとした、同社のワイヤレス技術を核としたデザインコンセプトモデルや、独自開発のLEDバックライトのエリア駆動技術、メガコントラストやさらなる薄型化技術を今回のIFAで紹介する予定だという。
またDLAプロジェクターの新しいラインナップも登場する。モデルナンバーは「DLA-HD750」「DLA-HD350」の2機種。それぞれ欧州や日本国内を含む全世界で展開を予定しているモデルで、本年末ごろの発売を検討しているという。HD750は30,000対1、HD350は15,000対1のネイティブコントラストを実現し、輝度は両モデル共に800ルーメンとなっている。電源投入時に自動開閉するオートレンズカバーや、HDMI CEC対応も特徴となる。IFA2008会場には本機の特別試写室も設けられるとのこと。こちらも追ってレポートしたい。
「NX-BD3」はBDプレーヤーをセンターに据えた2.1chフロントサラウンド機能搭載の一体型システム。欧州では9月から発売を予定している。価格は1,200ユーロを想定。最新プロファイル対応を実現したBDプレーヤーを搭載。独自技術による2.1chのフロントサラウンド機能を搭載したアンプ部は55W×4+200W(420W)の出力を実現。独自のK2テクノロジーも採用する。2本のサテライトスピーカーとサブウーファーの構成。DLNA Ver.1.5に対応したネットワーク機能も搭載し、Everioで撮影したHD映像をネットワーク経由で再生してホームネットワーク上で楽しむこともできる。100BASE-TX/10BASE-Tに準拠したイーサネット端子を搭載する。HDMI端子はDeepColor/x.v.Colorをサポートする。
HDDムービー“Everio”は、国内でも発表済みのGZ-HD40/HD30や、YouTube連動機能搭載のGZ-MS100(製品データベース)を軸に欧州でも展開される。GZ-MS100は、日本国内で発表されているシルバーに加え、ブラックとレッドのカラーバリエーションが揃う。
また4K2Kのスーパーハイビジョン技術も試写展示を行う。D-ILAデバイスを使った最新のフロントプロジェクター「DLA-SH4K」や4K2Kの液晶ディスプレイもデモが行われる。
同社ブースのレポートは、明日の一般公開時に詳しくお伝えしていく。
(Phile-web編集部・山本)
プレスカンファレンスには日本ビクター(株)次期代表取締役社長の吉田秀俊氏が列席し、はじめに同社の商品戦略に関する説明を行った。
吉田氏は今年10月にケンウッドとの事業統合により設立される「JVC・ケンウッド・ホールディングス」に関して言及した(関連ニュース)。吉田氏は「今回のプレスカンファレンスでは、ビクターのブースの見どころを皆様に紹介することを中心に進めたいと考えているので、敢えて本件に関しては詳しくお話しないつもりだが、今秋のホールディングカンパニー設立以後も、ビクターとして良い商品をつくり、ブランドの魅力を高めていくことが私の使命。そのためにケンウッドと当社の強みをそれぞれうまく融合させ、シナジー効果を高めていきたい。その結果として、世界のAV業界をリードするナンバー1ポジションを各注力分野で確立していきたい」と語った。
続いてビクターの事業戦略について、吉田氏は説明を続けた。同社は独自の“Premium Technology”を各商品に活かし、ユーザーのニーズに応える高付加価値な商品とエンターテインメントを提供していくことがブランドのポリシーであると語る。同社が展開する事業の中では、カムコーダー/プロフェッショナル向けのソリューション/カーエレクトロニクス/ミュージックエンターテインメントが“キービジネス”に位置付けられ、その周囲をディスプレイとオーディオで固めていく。吉田氏は「中でもカムコーダーを最も重要な分野と考えており、この分野でトップポジションを堅持していきたい」とした。
また“Premium Technology”を構成する要素としては、フルHDやスーパーハイビジョンなどハイビジョン映像技術や、HiFiサウンド、デジタルコーデック、ユーザーインターフェースなどの各項目が挙げられた。さらに「世界27ヵ国、32のグローバルセールスネットワークを有効に活用するとともに、国際的なスポンサー活動などに力を入れながら、欧州で特に強いビクターのブランド力を高めていきたい」と吉田氏は語る。
続いて同社理事 渉外部長 経営企画部 技術企画担当の並木康臣氏が今年のIFA2008出展内容のハイライトを紹介した。
「今年のIFAには、ビクターの“Premium Technology”の魅力をご紹介するための技術展示、並びに独自技術によって完成された新商品を皆様にご紹介したい」と語る並木氏。同社では欧州向けの液晶テレビとして、EISAアワードにおいて“グリーン・TV アワード”を受賞した最薄部3.9cmの「LT-42DS9」を既に商品化しているが、ディスプレイ、スピーカー、チューナーはそれぞれ別ユニットとした、同社のワイヤレス技術を核としたデザインコンセプトモデルや、独自開発のLEDバックライトのエリア駆動技術、メガコントラストやさらなる薄型化技術を今回のIFAで紹介する予定だという。
またDLAプロジェクターの新しいラインナップも登場する。モデルナンバーは「DLA-HD750」「DLA-HD350」の2機種。それぞれ欧州や日本国内を含む全世界で展開を予定しているモデルで、本年末ごろの発売を検討しているという。HD750は30,000対1、HD350は15,000対1のネイティブコントラストを実現し、輝度は両モデル共に800ルーメンとなっている。電源投入時に自動開閉するオートレンズカバーや、HDMI CEC対応も特徴となる。IFA2008会場には本機の特別試写室も設けられるとのこと。こちらも追ってレポートしたい。
「NX-BD3」はBDプレーヤーをセンターに据えた2.1chフロントサラウンド機能搭載の一体型システム。欧州では9月から発売を予定している。価格は1,200ユーロを想定。最新プロファイル対応を実現したBDプレーヤーを搭載。独自技術による2.1chのフロントサラウンド機能を搭載したアンプ部は55W×4+200W(420W)の出力を実現。独自のK2テクノロジーも採用する。2本のサテライトスピーカーとサブウーファーの構成。DLNA Ver.1.5に対応したネットワーク機能も搭載し、Everioで撮影したHD映像をネットワーク経由で再生してホームネットワーク上で楽しむこともできる。100BASE-TX/10BASE-Tに準拠したイーサネット端子を搭載する。HDMI端子はDeepColor/x.v.Colorをサポートする。
HDDムービー“Everio”は、国内でも発表済みのGZ-HD40/HD30や、YouTube連動機能搭載のGZ-MS100(製品データベース)を軸に欧州でも展開される。GZ-MS100は、日本国内で発表されているシルバーに加え、ブラックとレッドのカラーバリエーションが揃う。
また4K2Kのスーパーハイビジョン技術も試写展示を行う。D-ILAデバイスを使った最新のフロントプロジェクター「DLA-SH4K」や4K2Kの液晶ディスプレイもデモが行われる。
同社ブースのレポートは、明日の一般公開時に詳しくお伝えしていく。
(Phile-web編集部・山本)