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公開日 2008/09/02 16:35
<IFA2008レポート:LG>マクレビ監修のスピーカー技術を搭載した液晶テレビ“スカーレット”
LG電子のIFA2008展示テーマは“デザインと先端技術の完全なハーモニー”。ハイライトは同社のディズプレイ技術とデザイン・センスをフルに投入したフラグシップ“スカーレット”シリーズだ。
女性的なイメージとLGの最新技術を搭載した“スカーレット”
ここ数年来、IFAのLGブースを見ているとプロダクト・デザインの魅力を明確に打ち出してきている。今年出展された製品を一望すると、デザインの完成度もさらに高まってきたように感じる。
日本国内で手にできるLGのデザイン商品といえば、最も有名なのが携帯電話の“Chocolate”だろう。私の知る範囲では、おそらく同社が今回のように、液晶テレビに大々的なシリーズネームを付けてハイライトする機会は初めてではないだろうか。“SCARLET(深紅)”というネーミングは、本体背面のカラーリングもさることながら、全体的にゴージャスでアダルトな雰囲気を持たせ、艶やかな女性の名前“スカーレット”に見立てて、存在感を際立たせている。日系メーカーの液晶テレビは“BRAVIA”や“AQUOS”など、基本的に液晶テレビ製品全ラインナップに冠され、新製品登場後の世代交代の際にも継続的に採用することでブランド力を高めてきたが、LGの場合は今後“SCARLET”のブランドをどう使いこなしていくのかも興味深いところだ。
デザインのみならず、技術面のフィーチャーにおいても本機にかけるLGの意気込みが伝わってくる。“スカーレット”にはフルHD画素の47/42/37V型と、ハイビジョン対応の32V型が揃うLG6000シリーズと、さらに本体の厚みを44.7mmとスリム化した42V型のLG6100がラインナップする。いずれも100Hzの倍速駆動に対応するIPSパネルを採用。フィルムソースの5:5プルダウン表示機能や明るさセンサーも搭載する。Ver.1.3対応のHDMI端子は4系統設けられ、DeepColor出力やHDMI CECに対応する。
さらに特筆すべきは、あのマーク・レヴィンソン氏が本機のスピーカー配置と音響設計をプロデュースしていること。「Invisible Speaker System」と名付けられたサウンド技術は、ベゼルの四方にスピーカーを隠して配置することで、より明瞭でパワフルなサウンドがテレビ単体で得られるというもの。本機能は“SCARLET”シリーズだけでなく、LGの液晶/プラズマテレビ2008年モデルの、ほぼすべての主力製品に採用されている。
マーク・レヴィンソン氏監修の製品は液晶テレビだけでなく、CES2008にも出展されたホームシアターシステムにも及ぶ。欧州でEISAアワードを獲得した「HT953TV」など、複数のモデルがレヴィンソン氏によって音質がチューニングされた製品として魅力をアピールしている。
フルHD対応のSXRDプロジェクターも今秋発売
LGのプロジェクターと言えばDLP、そして液晶がこれまでの主力デバイスだったが、今年展示されたモデルはフルHD対応のSXRDパネルを搭載した「AF115」。欧州では9月に2,999ユーロで発売が予定されている。
1,920×1,080画素の0.61型SXRDパネルを搭載。オートアイリスを採用し、3万対1のコントラストと、明るさ1,500ルー面を実現。ビデオプロセッサーは「HQV」を搭載している。レンズはフォーカス、ズームともに手動で、60インチの画面が1.8mで投写でき、30〜300インチのスクリーンサイズをカバーする。レンズシフトは上下70%。
最新BDプレーヤー「BD300」
BDプレーヤーも今年の最新モデル「BD300」を展示。BD-ROM Profile 2.0に対応し、BD-Live機能が利用できるほか、HDオーディオのデコードやHDMI経由での1080pアプコン出力にも対応する。本体前面にはUSB端子も搭載。欧州では10月に349ユーロで発売が予定されている。
(Phile-web編集部・山本)
女性的なイメージとLGの最新技術を搭載した“スカーレット”
ここ数年来、IFAのLGブースを見ているとプロダクト・デザインの魅力を明確に打ち出してきている。今年出展された製品を一望すると、デザインの完成度もさらに高まってきたように感じる。
日本国内で手にできるLGのデザイン商品といえば、最も有名なのが携帯電話の“Chocolate”だろう。私の知る範囲では、おそらく同社が今回のように、液晶テレビに大々的なシリーズネームを付けてハイライトする機会は初めてではないだろうか。“SCARLET(深紅)”というネーミングは、本体背面のカラーリングもさることながら、全体的にゴージャスでアダルトな雰囲気を持たせ、艶やかな女性の名前“スカーレット”に見立てて、存在感を際立たせている。日系メーカーの液晶テレビは“BRAVIA”や“AQUOS”など、基本的に液晶テレビ製品全ラインナップに冠され、新製品登場後の世代交代の際にも継続的に採用することでブランド力を高めてきたが、LGの場合は今後“SCARLET”のブランドをどう使いこなしていくのかも興味深いところだ。
デザインのみならず、技術面のフィーチャーにおいても本機にかけるLGの意気込みが伝わってくる。“スカーレット”にはフルHD画素の47/42/37V型と、ハイビジョン対応の32V型が揃うLG6000シリーズと、さらに本体の厚みを44.7mmとスリム化した42V型のLG6100がラインナップする。いずれも100Hzの倍速駆動に対応するIPSパネルを採用。フィルムソースの5:5プルダウン表示機能や明るさセンサーも搭載する。Ver.1.3対応のHDMI端子は4系統設けられ、DeepColor出力やHDMI CECに対応する。
さらに特筆すべきは、あのマーク・レヴィンソン氏が本機のスピーカー配置と音響設計をプロデュースしていること。「Invisible Speaker System」と名付けられたサウンド技術は、ベゼルの四方にスピーカーを隠して配置することで、より明瞭でパワフルなサウンドがテレビ単体で得られるというもの。本機能は“SCARLET”シリーズだけでなく、LGの液晶/プラズマテレビ2008年モデルの、ほぼすべての主力製品に採用されている。
マーク・レヴィンソン氏監修の製品は液晶テレビだけでなく、CES2008にも出展されたホームシアターシステムにも及ぶ。欧州でEISAアワードを獲得した「HT953TV」など、複数のモデルがレヴィンソン氏によって音質がチューニングされた製品として魅力をアピールしている。
フルHD対応のSXRDプロジェクターも今秋発売
LGのプロジェクターと言えばDLP、そして液晶がこれまでの主力デバイスだったが、今年展示されたモデルはフルHD対応のSXRDパネルを搭載した「AF115」。欧州では9月に2,999ユーロで発売が予定されている。
1,920×1,080画素の0.61型SXRDパネルを搭載。オートアイリスを採用し、3万対1のコントラストと、明るさ1,500ルー面を実現。ビデオプロセッサーは「HQV」を搭載している。レンズはフォーカス、ズームともに手動で、60インチの画面が1.8mで投写でき、30〜300インチのスクリーンサイズをカバーする。レンズシフトは上下70%。
最新BDプレーヤー「BD300」
BDプレーヤーも今年の最新モデル「BD300」を展示。BD-ROM Profile 2.0に対応し、BD-Live機能が利用できるほか、HDオーディオのデコードやHDMI経由での1080pアプコン出力にも対応する。本体前面にはUSB端子も搭載。欧州では10月に349ユーロで発売が予定されている。
(Phile-web編集部・山本)