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公開日 2009/09/03 09:39
ソニー・プレスカンファレンス − 「2010年の3D商品群投入」をストリンガー氏が宣言
IFA2009レポート
昨年は6,000平方メートルという、一社単独ではIFA史上最大規模のブースを構えて話題を呼んだソニー。今年はAV系メーカーでは一番早く、2日にプレスカンファレンスを開催し、同社の“3D戦略”や注目製品について、会長・社長・CEOを兼務するハワード・ストリンガー氏が紹介した。
この日のプレスカンファレンス会場にも多くのジャーナリストが集まり、世界各国のメディアがソニーに寄せる関心の高さをうかがわせた。昨年のプレスカンファレンスにも「予告なし」で登壇し、集まったジャーナリストを驚かせたストリンガー氏だったが、今年のイベントも事前に詳細が明らかにされていなかったため、ストリンガー氏の登場に会場がざわめきたつ一幕もあった。
2010年には3Dを商品化/PlayStation NetworkベースのVODを欧州でも
ソニーのプレスカンファレンスは同社が構える「最大級のブース」にて開催された。参加ジャーナリストには会場へ入場する際、事前にパッシブタイプの3Dグラスが配布された。ソニーの3Dテクノロジーに関するプレゼンテーションは、CES2009会場においても3Dデジタルシネマの取り組みが実演とともに紹介されたが(関連ニュース)、この日はソニーから3Dに関するアップデートがどんなかたちで報告されるのか、会場の期待も高まった。
会場に用意された大型スクリーンには、今秋から北米で上映が開始されるソニー・ピクチャーズの新作アニメーション映画『Cloudy with a Chance of Meatballs』のトレーラーを始めとした3D映像が、4Kプロジェクターで映し出された。
ストリンガー氏は「2009年末までに、デジタル3Dシネマ対応の劇場が全世界で約7,000館を達成するだろう。ソニーは3D対応の4Kプロジェクターをヨーロッパにも拡大し、主に英国、ドイツを中心に展開していく考えだ」と語った。
また「ソニーはコンシューマー向け3Dの“商品化”も積極的に推し進めていく。もちろん1080PのフルHDで楽しめる、高品位な3Dクオリティを追求していく」とストリンガー氏は意気込む。「2010年には家庭で楽しめる3Dディスプレイ、BDプレーヤー、PCの商品化を実現したい。その際にはコンテンツ制作にも豊富な実績を持つソニーならではの強みを活かしていけるだろう。映画や音楽を始めとしたBDソフトだけでなく、ゲームの分野でも3D対応のコンテンツを送り出していく。ハリウッドのサポートも期待できると考えており、また英国では3Dの専門チャンネルが近い将来に開局するという話題もある(関連ニュース)。ソニーの3D戦略にとって追い風となるポイントをしっかり押さえつつ、コンシューマーに魅力ある価値を提案して行きたい」とした。
またPlayStation NetworkをプラットフォームにしたVODサービスの強化もストリンガー氏は宣言。既にアメリカでスタートした本サービスを、英・独・仏をはじめとするヨーロッパの先進諸国でも今年の11月から、メジャースタジオとの協力のもとサービスインしていく考えを明らかにした。
新スローガンは「make.believe」 − 実現力のあるソニーへ
さらにストリンガー氏は同社の構造改革の内容と、今後の事業戦略に関する説明を行った。
ストリンガー氏は同社が今春に発表した機構改革と経営体制の内容を紹介(関連ニュース)。「ネットワークプロダクツ&サービス・グループ」のプレジデントである平井一夫氏、「コンスーマー・プロダクツ・グループ」のプレジデントを務める吉岡浩氏、ソニー・エリクソン モバイルコミュニケーションズのプレジデントに10月より正式就任するBert Nordberg氏の名をあげて、ストリンガー氏は「コンシューマーのニーズを的確にとらえ、より良い商品を追求して行くことのできる組織をつくり上げた。新しいフレームで改革を実行し、カスタマーに必要なものを提供するソニーのスピリットを高めていきたい」と抱負を語った。
またこの日、ソニーが新たに全世界で展開するスローガンも初めて公開された。ストリンガー氏が掲げた言葉は「make.believe(メイク・ドット・ビリーブ)」。「ソニーが持つクリエイティビティを活かして、実現できるものを全て実現していくという思いを込めた言葉だ。新たなソニーのシンボルとなるスローガンを、ソニーの全社員が共有していく」とした。またストリンガー氏は「ソニーはテクノロジー・カンパニーでありながら、コンテンツ・カンパニーでもある稀有な存在。ユニークなリソースのコンビネーションを活かして、ソニーならではの価値を全世界に向けて提案していくことができるだろう」と自信をみせた。
この日のプレスカンファレンス会場にも多くのジャーナリストが集まり、世界各国のメディアがソニーに寄せる関心の高さをうかがわせた。昨年のプレスカンファレンスにも「予告なし」で登壇し、集まったジャーナリストを驚かせたストリンガー氏だったが、今年のイベントも事前に詳細が明らかにされていなかったため、ストリンガー氏の登場に会場がざわめきたつ一幕もあった。
2010年には3Dを商品化/PlayStation NetworkベースのVODを欧州でも
ソニーのプレスカンファレンスは同社が構える「最大級のブース」にて開催された。参加ジャーナリストには会場へ入場する際、事前にパッシブタイプの3Dグラスが配布された。ソニーの3Dテクノロジーに関するプレゼンテーションは、CES2009会場においても3Dデジタルシネマの取り組みが実演とともに紹介されたが(関連ニュース)、この日はソニーから3Dに関するアップデートがどんなかたちで報告されるのか、会場の期待も高まった。
会場に用意された大型スクリーンには、今秋から北米で上映が開始されるソニー・ピクチャーズの新作アニメーション映画『Cloudy with a Chance of Meatballs』のトレーラーを始めとした3D映像が、4Kプロジェクターで映し出された。
ストリンガー氏は「2009年末までに、デジタル3Dシネマ対応の劇場が全世界で約7,000館を達成するだろう。ソニーは3D対応の4Kプロジェクターをヨーロッパにも拡大し、主に英国、ドイツを中心に展開していく考えだ」と語った。
また「ソニーはコンシューマー向け3Dの“商品化”も積極的に推し進めていく。もちろん1080PのフルHDで楽しめる、高品位な3Dクオリティを追求していく」とストリンガー氏は意気込む。「2010年には家庭で楽しめる3Dディスプレイ、BDプレーヤー、PCの商品化を実現したい。その際にはコンテンツ制作にも豊富な実績を持つソニーならではの強みを活かしていけるだろう。映画や音楽を始めとしたBDソフトだけでなく、ゲームの分野でも3D対応のコンテンツを送り出していく。ハリウッドのサポートも期待できると考えており、また英国では3Dの専門チャンネルが近い将来に開局するという話題もある(関連ニュース)。ソニーの3D戦略にとって追い風となるポイントをしっかり押さえつつ、コンシューマーに魅力ある価値を提案して行きたい」とした。
またPlayStation NetworkをプラットフォームにしたVODサービスの強化もストリンガー氏は宣言。既にアメリカでスタートした本サービスを、英・独・仏をはじめとするヨーロッパの先進諸国でも今年の11月から、メジャースタジオとの協力のもとサービスインしていく考えを明らかにした。
新スローガンは「make.believe」 − 実現力のあるソニーへ
さらにストリンガー氏は同社の構造改革の内容と、今後の事業戦略に関する説明を行った。
ストリンガー氏は同社が今春に発表した機構改革と経営体制の内容を紹介(関連ニュース)。「ネットワークプロダクツ&サービス・グループ」のプレジデントである平井一夫氏、「コンスーマー・プロダクツ・グループ」のプレジデントを務める吉岡浩氏、ソニー・エリクソン モバイルコミュニケーションズのプレジデントに10月より正式就任するBert Nordberg氏の名をあげて、ストリンガー氏は「コンシューマーのニーズを的確にとらえ、より良い商品を追求して行くことのできる組織をつくり上げた。新しいフレームで改革を実行し、カスタマーに必要なものを提供するソニーのスピリットを高めていきたい」と抱負を語った。
またこの日、ソニーが新たに全世界で展開するスローガンも初めて公開された。ストリンガー氏が掲げた言葉は「make.believe(メイク・ドット・ビリーブ)」。「ソニーが持つクリエイティビティを活かして、実現できるものを全て実現していくという思いを込めた言葉だ。新たなソニーのシンボルとなるスローガンを、ソニーの全社員が共有していく」とした。またストリンガー氏は「ソニーはテクノロジー・カンパニーでありながら、コンテンツ・カンパニーでもある稀有な存在。ユニークなリソースのコンビネーションを活かして、ソニーならではの価値を全世界に向けて提案していくことができるだろう」と自信をみせた。