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公開日 2010/06/28 15:44
オンキヨー、新フラグシップAVアンプ「TX-NA5008」と「TX-NA1008」を発売
3D/ARC/iPodデジタル対応
オンキヨーは、同社AVアンプの最上位機種「TX-NA5008」と、上位機種「TX-NA1008」2機種を発売する。
・「TX-NA5008」¥367,500(税込)8月14日発売
・「TX-NA1008」¥262,500(税込)7月17日発売
■3D/ARC対応の新フラグシップ機「TX-NA5008」
3Dとオーディオリターンチャンネル(ARC)に対応した9.1ch AVアンプ。「THX Ultra2 Plus」認証を取得している。実用最大出力は全チャンネル280W(6Ω)。HDMI端子はVer 1.4aで、入力8/出力2端子を装備する。なお、ARCに対応しているHDMI出力は「MAIN」のみ。
また同社によると、HDMI入力は「HDMI 3」がRX-LSIに近く、TX-LSIから遠いために動作が安定し、音質が一番良い可能性があるという。
デジタル/ビデオのプリアンプ部とパワーアンプ部をブロック化し、分割して格納する「ケース内コンポーネント」構造を採用。振動の折り返しを軽減するフラットシャーシや、電源トランスの下にベースを備えてノイズを低減するなどの工夫も行っている。
フラグシップ機らしく電源部を強化しており、磁束漏洩が少ない大型のトロイダルトランスを搭載し、オーディオ回路専用に使用。また映像回路用とデジタル回路用には、それぞれ独立した専用のEIトランスを備えている。
パワーアンプ部は、ネガティブフィードバックを最小限とし、歪率や周波数特性などを改善する独自のワイドレンジアンプ技術「WRAT」を採用。パワーアンプ部は、22,000μFの大容量電解コンデンサー2個を中心に、左右対称にレイアウト。これにより、電源供給回路を短縮し、電源供給効率の向上とアース電位の安定化を図っている。なお、パワーアンプ部には両機の出力段には、通常のダーリントン回路に1段追加し、さらに低インピーダンス化が図れる独自の3段インバーテッドダーリントン回路を備えている。
また電源供給効率を高め、アース電位を安定化させるため、電源部のブリッジダイオードと電解コンデンサーをパワーアンプ部の直近に配置。電解コンデンサーからパワーアンプ回路までは銅バスプレートで接続している。
サラウンドについては、DTS-HD MAやドルビーTrueHDなどのHDオーディオはもちろん、上下方向の音場の広がりを加える「ドルビープロロジックIIz」「Audyssey DSX」にも対応。「ドルビープロロジックIIz」では7.1chシステムにフロントハイを加えられるほか、「Audyssey DSX」ではフロントハイまたはフロントワイドのいずれかを加えた9.1chシステムが構築できる。スピーカー端子は11ch分を備えているので、すべてのスピーカーを接続しておけば、サラウンドモードを切り替えるだけで音場を好みのものに変更することが可能だ。なお、DSPにはTI社製の“830”を1個、“788”を2個の、計3個を搭載している。
音声DACにはバーブラウン製の192kHz/32ビット対応ステレオDAC「PCM1795」を6個搭載。計12ch分のDACを備えているため、5.1ch以下の場合は自動で差動動作に切り替わり、音質をさらに高めることが可能だ。記事中のステレオDACの品番が誤っていましたので訂正致しました。正しくは「PCM1795」となります。
映像面では、ビデオプロセッサーに「HQV Reon-VX」を搭載し、アナログ映像を1080pにアップスケーリングすることが可能なほか、フル10ビット処理により、ジャギーやモスキートノイズ、ブロックノイズなどを効果的に低減できる。ISFのビデオキャリブレーション機能にも対応している。
ただし「HQV Reon-VX」を搭載したことにより、下位機種では可能な、映像の上に操作メニューをオーバーレイ表示するOSD機能には非対応。また、操作メニューは英語表示のみとなる。
オーバーレイ表示はできないものの、操作メニューを画面右下に表示することで、使い勝手を損なわずに操作できるよう工夫した。また、前機種には搭載されていなかったVGA(D-Sub 15ピン)入力端子も装備した。
ネットワークオーディオ機能は、先日発表された「TX-NA808/708」(関連ニュース)と基本的に同等だが、楽曲ファイル名などの日本語表示に対応した。
PC内のWAV/WMA/WMA(DRM)/WMA Lossless/MP3/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/リニアPCMの再生に対応。96kHz/24ビットの音声データ再生も行える。
また「Compatible with Windows 7」ロゴ認証を取得。Windows 7搭載のPCとLANで接続するとPCがAVアンプを認識し、Windows Media Playerからリモート再生を行い、AVアンプ側にプッシュしたオーディオデータを再生することができる。なお、PCからリモート再生を行っている際、ボリューム再生をPC側で行うことも可能。
さらにUSB端子も2系統(前面1/背面1)を装備。USBメモリー内の楽曲ファイル再生が行えるほか、前面のUSB端子はiPod/iPhoneからのデジタル音声入力にも対応した。
■機能充実の上位機種「TX-NA1008」
NA5008と同じく、3DやARCに対応した9.1ch AVアンプ。実用最大出力は全チャンネルとも230W(6Ω)で、HDMI Ver1.4a端子を入力7/出力2系統装備する。
先日発表したTX-NA808とプラットフォームを共通化。これに伴い、THXの認証は前機種TX-NA1007の「THX Ultra2 Plus」から「THX Select2 Plus」に変更となった。
同社の特許技術「VLSC」や、通常のダーリントン回路に1段追加し、さらに低インピーダンス化が図れる独自の「3段インバーテッドダーリントン回路」、ネガティブフィードバックを抑える「WRAT」ディスクリート構成などの搭載はTX-NA5008と同様。
またプリアンプ部とパワーアンプ部を分離する内部構造「ケース内コンポーネント」、電解コンデンサーを中心としたパワーアンプの左右対称レイアウトなどもNA5008と同様となる。
NA5008との音質向上対策の上での主な違いは、前述の通りプラットフォームが異なることと、出力が異なること、またオーディオ用の電源トランスがNA5008ではトロイダルであるのに対し、NA1008では大型EIを採用していることが挙げられる。
サラウンドモードもTX-NA5008と同様で、DTS-HD MAやドルビーTrueHDなどのHDオーディオのほか、上下方向の音場の広がりを加える「ドルビープロロジックIIz」「Audyssey DSX」にも対応。スピーカー出力端子も11ch分を備えている。
ビデオプロセッサーにはファロージャ「DCDiシネマ」を採用。アナログ映像の1080pアップスケーリングに対応し、ISFのビデオキャリブレーション機能にも対応。またVGA入力も備えている。
既存機種で好評の、映像の上に操作メニューをオーバーレイ表示するOSD機能を搭載。OSDでは各種操作や設定はもちろん、映像信号や音声信号のデータフォーマットやサンプリング周波数、ビットレートなどを表示することができ、入出力フォーマットの確認を容易に行うことが可能だ。
ネットワークオーディオ機能は、機能としてはNA5008と同等で、96/24音源にも対応しているほか、「Compatible with Windows 7」ロゴ認証も取得しており、Windows Media Playerからのリモート再生も行える。また前面にUSB端子も備え、iPod/iPhoneのデジタル入力にも対応した。ただし、どちらも日本語表示は行えない。
【問い合わせ先】
オンキヨーコールセンター
TEL/050-3161-9555
・「TX-NA5008」¥367,500(税込)8月14日発売
・「TX-NA1008」¥262,500(税込)7月17日発売
■3D/ARC対応の新フラグシップ機「TX-NA5008」
3Dとオーディオリターンチャンネル(ARC)に対応した9.1ch AVアンプ。「THX Ultra2 Plus」認証を取得している。実用最大出力は全チャンネル280W(6Ω)。HDMI端子はVer 1.4aで、入力8/出力2端子を装備する。なお、ARCに対応しているHDMI出力は「MAIN」のみ。
また同社によると、HDMI入力は「HDMI 3」がRX-LSIに近く、TX-LSIから遠いために動作が安定し、音質が一番良い可能性があるという。
デジタル/ビデオのプリアンプ部とパワーアンプ部をブロック化し、分割して格納する「ケース内コンポーネント」構造を採用。振動の折り返しを軽減するフラットシャーシや、電源トランスの下にベースを備えてノイズを低減するなどの工夫も行っている。
フラグシップ機らしく電源部を強化しており、磁束漏洩が少ない大型のトロイダルトランスを搭載し、オーディオ回路専用に使用。また映像回路用とデジタル回路用には、それぞれ独立した専用のEIトランスを備えている。
パワーアンプ部は、ネガティブフィードバックを最小限とし、歪率や周波数特性などを改善する独自のワイドレンジアンプ技術「WRAT」を採用。パワーアンプ部は、22,000μFの大容量電解コンデンサー2個を中心に、左右対称にレイアウト。これにより、電源供給回路を短縮し、電源供給効率の向上とアース電位の安定化を図っている。なお、パワーアンプ部には両機の出力段には、通常のダーリントン回路に1段追加し、さらに低インピーダンス化が図れる独自の3段インバーテッドダーリントン回路を備えている。
また電源供給効率を高め、アース電位を安定化させるため、電源部のブリッジダイオードと電解コンデンサーをパワーアンプ部の直近に配置。電解コンデンサーからパワーアンプ回路までは銅バスプレートで接続している。
サラウンドについては、DTS-HD MAやドルビーTrueHDなどのHDオーディオはもちろん、上下方向の音場の広がりを加える「ドルビープロロジックIIz」「Audyssey DSX」にも対応。「ドルビープロロジックIIz」では7.1chシステムにフロントハイを加えられるほか、「Audyssey DSX」ではフロントハイまたはフロントワイドのいずれかを加えた9.1chシステムが構築できる。スピーカー端子は11ch分を備えているので、すべてのスピーカーを接続しておけば、サラウンドモードを切り替えるだけで音場を好みのものに変更することが可能だ。なお、DSPにはTI社製の“830”を1個、“788”を2個の、計3個を搭載している。
音声DACにはバーブラウン製の192kHz/32ビット対応ステレオDAC「PCM1795」を6個搭載。計12ch分のDACを備えているため、5.1ch以下の場合は自動で差動動作に切り替わり、音質をさらに高めることが可能だ。記事中のステレオDACの品番が誤っていましたので訂正致しました。正しくは「PCM1795」となります。
映像面では、ビデオプロセッサーに「HQV Reon-VX」を搭載し、アナログ映像を1080pにアップスケーリングすることが可能なほか、フル10ビット処理により、ジャギーやモスキートノイズ、ブロックノイズなどを効果的に低減できる。ISFのビデオキャリブレーション機能にも対応している。
ただし「HQV Reon-VX」を搭載したことにより、下位機種では可能な、映像の上に操作メニューをオーバーレイ表示するOSD機能には非対応。また、操作メニューは英語表示のみとなる。
オーバーレイ表示はできないものの、操作メニューを画面右下に表示することで、使い勝手を損なわずに操作できるよう工夫した。また、前機種には搭載されていなかったVGA(D-Sub 15ピン)入力端子も装備した。
ネットワークオーディオ機能は、先日発表された「TX-NA808/708」(関連ニュース)と基本的に同等だが、楽曲ファイル名などの日本語表示に対応した。
PC内のWAV/WMA/WMA(DRM)/WMA Lossless/MP3/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/リニアPCMの再生に対応。96kHz/24ビットの音声データ再生も行える。
また「Compatible with Windows 7」ロゴ認証を取得。Windows 7搭載のPCとLANで接続するとPCがAVアンプを認識し、Windows Media Playerからリモート再生を行い、AVアンプ側にプッシュしたオーディオデータを再生することができる。なお、PCからリモート再生を行っている際、ボリューム再生をPC側で行うことも可能。
さらにUSB端子も2系統(前面1/背面1)を装備。USBメモリー内の楽曲ファイル再生が行えるほか、前面のUSB端子はiPod/iPhoneからのデジタル音声入力にも対応した。
■機能充実の上位機種「TX-NA1008」
NA5008と同じく、3DやARCに対応した9.1ch AVアンプ。実用最大出力は全チャンネルとも230W(6Ω)で、HDMI Ver1.4a端子を入力7/出力2系統装備する。
先日発表したTX-NA808とプラットフォームを共通化。これに伴い、THXの認証は前機種TX-NA1007の「THX Ultra2 Plus」から「THX Select2 Plus」に変更となった。
同社の特許技術「VLSC」や、通常のダーリントン回路に1段追加し、さらに低インピーダンス化が図れる独自の「3段インバーテッドダーリントン回路」、ネガティブフィードバックを抑える「WRAT」ディスクリート構成などの搭載はTX-NA5008と同様。
またプリアンプ部とパワーアンプ部を分離する内部構造「ケース内コンポーネント」、電解コンデンサーを中心としたパワーアンプの左右対称レイアウトなどもNA5008と同様となる。
NA5008との音質向上対策の上での主な違いは、前述の通りプラットフォームが異なることと、出力が異なること、またオーディオ用の電源トランスがNA5008ではトロイダルであるのに対し、NA1008では大型EIを採用していることが挙げられる。
サラウンドモードもTX-NA5008と同様で、DTS-HD MAやドルビーTrueHDなどのHDオーディオのほか、上下方向の音場の広がりを加える「ドルビープロロジックIIz」「Audyssey DSX」にも対応。スピーカー出力端子も11ch分を備えている。
ビデオプロセッサーにはファロージャ「DCDiシネマ」を採用。アナログ映像の1080pアップスケーリングに対応し、ISFのビデオキャリブレーション機能にも対応。またVGA入力も備えている。
既存機種で好評の、映像の上に操作メニューをオーバーレイ表示するOSD機能を搭載。OSDでは各種操作や設定はもちろん、映像信号や音声信号のデータフォーマットやサンプリング周波数、ビットレートなどを表示することができ、入出力フォーマットの確認を容易に行うことが可能だ。
ネットワークオーディオ機能は、機能としてはNA5008と同等で、96/24音源にも対応しているほか、「Compatible with Windows 7」ロゴ認証も取得しており、Windows Media Playerからのリモート再生も行える。また前面にUSB端子も備え、iPod/iPhoneのデジタル入力にも対応した。ただし、どちらも日本語表示は行えない。
【問い合わせ先】
オンキヨーコールセンター
TEL/050-3161-9555
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドONKYO
- 型番TX-NA5008
- 発売日2010年8月14日
- 価格¥367,500(税込)
【SPEC】●実用最大出力:280W×9(6Ω) ●周波数特性:5Hz〜100kHz(+1dB/-3dB) ●HDMI端子:入力8/出力2 ●映像入出力端子:ビデオ入力5/出力2、Sビデオ入力4/出力2、コンポーネント入力3/出力1、D4入力3/出力1、D-Sub15ピン入力×1 ●音声入出力:デジタル入力7、アナログ入力9/出力4(ZONE 2/3含む)、7.1ch入力1、9ch出力1、PHONO入力1、サブウーファープリ出力2 ●外形寸法:435W×198.5H×463.5Dmm ●質量:25.0kg
- ジャンルAVアンプ
- ブランドONKYO
- 型番TX-NA1008
- 発売日2010年7月17日
- 価格¥262,500(税込)
【SPEC】●実用最大出力:230W×9(6Ω) ●周波数特性:5Hz〜100kHz(+1dB/-3dB) ●HDMI端子:入力7/出力2 ●映像入出力端子:ビデオ入力5/出力2、Sビデオ入力4/出力2、コンポーネント入力2/出力1、D4入力2/出力1、D-Sub15ピン入力×1 ●音声入出力:デジタル入力6、アナログ入力7/出力1、7.1ch入力1、9ch出力1、PHONO入力1、サブウーファープリ出力2 ●外形寸法:435W×198.5H×435.5Dmm ●質量:18.7kg