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公開日 2012/01/17 14:05

秋葉原電気振興会が新年交歓会を開催 − 「オーディオ商品は右肩上がり」

パナソニック原氏らも出席
ファイル・ウェブ編集部
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秋葉原電気街振興会は、新年の恒例行事である交歓会を開催。会長の小野一志氏が2012年の業界展望を語るなどした。

開会の挨拶に立った小野氏は冒頭で昨年の東日本大震災に触れ「2012年の新年を例年とは違った気持ちで迎えた方も多いかもしれない。復興支援のために出来る限り役立とうという思いを持った方がたくさんいることだろう」とコメント。「我々の業界では地アナ停波による需要とその反動による落ち込みもあった。時代の転換期を迎え、『がんばっていこう』と決意した方も多いと思う」と言葉を続ける。

小野一志氏

そして今年の正月の状況については、昨年同様に大勢の人手で秋葉原電気街が賑わったと紹介。「ノートPCやスマートフォンなどに加え、同人誌やAKB48関連商品など秋葉原らしい商品の売り上げも高かった。また、販売実績を見てみると冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの家電製品が正月からよく売れるという、例年とは少し違った動きだった」と語り、「お客様の消費動向が少しずつ変わってきているのかと受け止めている」と述べた。

また、夏と冬の2回行っている恒例の電気街まつりについては、毎回行っている商品券プレゼントへの応募が夏で5200通、冬は6300通集まるなど好評だったことを紹介。こうしたイベントを含めた様々な活動によって「震災以後に激減した外国人観光客の数も、おそらく震災前にほぼ近い数字に復旧しているのではないか」とした。

併せて小野氏は振興会として特別協賛を行っているオーディオ&ホームシアター展(音展)についても触れながら、「分母はあまり大きくないかもしれないが、オーディオカテゴリーの商品は非常に好調で右肩上がり」だとコメント。「今年もオーディオカテゴリーの商品を一生懸命売っていきたい」と語った。

そして今年の展望については、5月21日に金環日食、翌22日にスカイツリーの開業、7月にはロンドンオリンピックなど様々なイベントが控えていることに言及。「今年は京都議定書の第一期の締切でもあるため、目標達成のために省エネ買い替えキャンペーンのようなものも推進されるかもしれない」とも述べながら「不安要素もたくさんあるが、一致団結して活動していきたい」と挨拶した。

小野氏に続いては、来賓を代表してパナソニック(株)グローバルコンシューマーマーケティング アプライアンスマーケティングジャパン本部 本部長の原昭一郎氏が登壇。

原昭一郎氏

「やはり今年は『スマート』という言葉がキーワードになってくるだろう」という原氏は、「『スマート』は2つの意味で語られているように思う」とコメント。「そのひとつはスマートフォンに代表される『スマート』。国内4000万台の携帯電話の6割がスマートフォンになるとも言われる。スマートフォンは関連市場も含めて非常に大きな存在になっている」と語る。

そして通信機器からAV機器へのスマート化の波が拡大していることにも触れ、「テレビ放送を見るだけでなくクラウドに保存されたプライベート映像を見るなど、コンテンツの境界を超えたまったく新しい自由なテレビ」(原氏)が登場することの意義を改めて紹介した。

もうひとつの『スマート』については、スマートグリッドを紹介。「この2つのスマートが徐々に融合を始めてくるのも2012年の特徴になるだろう。商品、業種や業態、企業や産業といった様々な垣根を超えた協業・連携が必要になる。スマート化はそういったものを我々に問うているのではないか」と語った。

そして原氏は「エレクトロニクス業界はイノベーションの連続によって成長してきた。秋葉原という街はそうした時代の変化を見続けると同時にトレンドを創り出してきた」とコメント。「我々の商品は秋葉原の厳しい審査を受けているようなもの。商品を作る側、売る側など立場は様々だが力と心を合わせて、秋葉原の街から日本全体を元気にしていこう」と振興会にエールを送った。

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