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公開日 2012/04/14 07:16
サムスンはスマートTV戦略のアップデートを紹介 ー 今年のIFAで“まったく新しいプレミアムTV”の出展を予告
プロジェクター内蔵スマホ「GALAXY Beam」も出展
IFA2012グローバル・プレスカンファレンスにて、プロダクトセミナーと製品展示を行ったサムスン。同社の新しい「スマートTV戦略」に注目が集まった。
プレゼンテーションを行ったのは、Samsung Electronics Europe社のEuropean Marketing Director TV/AVのMichael Zoeller氏。はじめに同社の調査による、ヨーロッパにおける薄型テレビのマーケット近況を紹介したZoeller氏は、2012年にはテレビ製品が2011年から10%の伸長となる6,000万台の売り上げを予測。うち80%がLEDバックライトの薄型テレビとなり、60%を“スマートTV”が占めるとの見解を示しながら「“スマートTV”はサムスンが次世代のレベルへ導くだろう」と自信をあらわにした。一方、3D視聴機能を搭載するテレビの割合は30%との見方だ。
また市場のシェアはサムスンがトップであるとし、その規模が「シェア2位から4位までのブランドを束ねた割合よりも大きくなる」とし、プレミアムモデルや3D対応機についても、サムスンの製品がトップをリードするとの予測を立てた。
サムスンの“スマートTV”サービスである「Smart Hub」の機能に関するアップデートについては、Zoeller氏よりデモンストレーションを交えて紹介された。
まずは「ジェスチャーコントロール」や「ボイスコントロール」「顔認識機能」を搭載した新機種を紹介。それぞれの機能は、ドイツで3月から発売がスタートしたプレミアム液晶テレビの「ES8000」シリーズ、「ES7000」シリーズといった上級機に搭載される。
テレビ本体のフレーム上側にカメラユニットとマイクを搭載。ジェスチャー操作はユーザーがカメラの前に手をかざして左右に軽く振ると、画面上にポインターが表示され、手のひらや指先の操作でポインターの移動や、「Smart Hub」のメニュー画面上に表示されているアイコンがクリックできるようになるというもの。
なお「ユーザー顔認識機能」については、カメラユニットにより一度に最大5名までの人物をスキャニングして、ユーザーとして登録しておくことができる。
音声認識技術をベースにしたボイスコントロール機能についても、サムスンがパートナー企業と共同開発を行い、今回のシリーズから搭載を実現したもの。マイクに向かって「Hi ! TV(やあ、テレビさん!)」と呼びかけると、画面の下側にボイスコントロールにより操作できる「電源のON/OFF」「ボリューム操作」「サービスへのログイン」などのメニューが表れる。続けざまにそれぞれのメニューを読み上げると、音声コマンドによりテレビの操作が行えるようになる。Zoeller氏によれば「このボイスコントロール機能は、現在ヨーロッパで16言語、ワールドワイドでは30以上の言語をカバーしている」そうだ。
サムスンの“スマートTV”が対応する「Samsung Apps」の進化についても紹介。壇上にはIFAのイメージキャラクターである「Miss IFA」も登壇して、新たに発表されたばかりのフィットネスアプリを体験。テレビのビルトインカメラと顔認識機能を活用して、登録ユーザーのフィットネス情報を記録しながら、最適なエクササイズのメニューを継続して利用できるというもの。
2画面表示機能を活用して、左側にアプリの映像、右側に「Virtual Mirror」と呼ばれる内蔵カメラで撮影したユーザーのライブ映像を表示して、エクササイズのトレーナーによるガイダンス映像を見ながらワークアウトが実施できるという使い勝手も紹介された。
Zoeller氏は今後のSamsung Appsの展開について、「“量より質”に重きを置いてアプリを増やしていく。例えばVODやキャッチアップTV、ファッション系コンテンツやSkypeなどのリッチコンテンツを、優れた使い勝手を確保しながら提供していく」と述べた。
また2011年に発表したDLNA連携をベースにした機器連携サービスである「All Share」も発展する。サムスンのスマートTVやスマートフォン、タブレットを中心にホームネットワーク上でコンテンツをシェアして視聴できる機能のほかに、「今年はクラウドサービスを連携させる」とZoeller氏は語る。
新しいクラウドサービスは、サムスンの「Smart Hub」機能を搭載した中堅機の5300シリーズ以上の機種で利用できるようになり、ドイツでは3月からサービスインしているという。「Smart Hub」のメニューから「SugarSync」のオンラインストレージサービスへのリンクが加わり、「Smart Hub」のサービス登録者には5GBの無料ストレージが提供される。ストレージは有料で拡張することも可能だ。当ストレージに保存した動画や写真、音楽ファイルなどが大画面テレビなどで再生して楽しめるようになる。
Zoeller氏は、今後のサムスンのスマートTV戦略について、「3Dはテレビの一機能であると捉えているが、“スマートTV”は新しいテレビが向かうべき潮流。今後さらに積極的に展開していきたい」と語った。
プレゼンテーションの最後にZoeller氏は「IFA2012には、サムスンのLEDテレビによる“デザイン革命”と、“まったく新しいプレミアムTV”の出展を予告したい」と宣言。セミナー会場に集まったジャーナリストを沸かせた。
デモ展示の会場には、今年の2月に発表されたAndroidタブレット「GALAXY Note 10.1」や、最大50インチまでの画面が投写できるプロジェクター搭載スマホ「GALAXY Beam」のほか、Android搭載マルチメディアプレーヤー「GALAXY S WiFi 5.0」などを出展。華やかな出展内容が大いに注目を集めていた。
プレゼンテーションを行ったのは、Samsung Electronics Europe社のEuropean Marketing Director TV/AVのMichael Zoeller氏。はじめに同社の調査による、ヨーロッパにおける薄型テレビのマーケット近況を紹介したZoeller氏は、2012年にはテレビ製品が2011年から10%の伸長となる6,000万台の売り上げを予測。うち80%がLEDバックライトの薄型テレビとなり、60%を“スマートTV”が占めるとの見解を示しながら「“スマートTV”はサムスンが次世代のレベルへ導くだろう」と自信をあらわにした。一方、3D視聴機能を搭載するテレビの割合は30%との見方だ。
また市場のシェアはサムスンがトップであるとし、その規模が「シェア2位から4位までのブランドを束ねた割合よりも大きくなる」とし、プレミアムモデルや3D対応機についても、サムスンの製品がトップをリードするとの予測を立てた。
サムスンの“スマートTV”サービスである「Smart Hub」の機能に関するアップデートについては、Zoeller氏よりデモンストレーションを交えて紹介された。
まずは「ジェスチャーコントロール」や「ボイスコントロール」「顔認識機能」を搭載した新機種を紹介。それぞれの機能は、ドイツで3月から発売がスタートしたプレミアム液晶テレビの「ES8000」シリーズ、「ES7000」シリーズといった上級機に搭載される。
テレビ本体のフレーム上側にカメラユニットとマイクを搭載。ジェスチャー操作はユーザーがカメラの前に手をかざして左右に軽く振ると、画面上にポインターが表示され、手のひらや指先の操作でポインターの移動や、「Smart Hub」のメニュー画面上に表示されているアイコンがクリックできるようになるというもの。
なお「ユーザー顔認識機能」については、カメラユニットにより一度に最大5名までの人物をスキャニングして、ユーザーとして登録しておくことができる。
音声認識技術をベースにしたボイスコントロール機能についても、サムスンがパートナー企業と共同開発を行い、今回のシリーズから搭載を実現したもの。マイクに向かって「Hi ! TV(やあ、テレビさん!)」と呼びかけると、画面の下側にボイスコントロールにより操作できる「電源のON/OFF」「ボリューム操作」「サービスへのログイン」などのメニューが表れる。続けざまにそれぞれのメニューを読み上げると、音声コマンドによりテレビの操作が行えるようになる。Zoeller氏によれば「このボイスコントロール機能は、現在ヨーロッパで16言語、ワールドワイドでは30以上の言語をカバーしている」そうだ。
サムスンの“スマートTV”が対応する「Samsung Apps」の進化についても紹介。壇上にはIFAのイメージキャラクターである「Miss IFA」も登壇して、新たに発表されたばかりのフィットネスアプリを体験。テレビのビルトインカメラと顔認識機能を活用して、登録ユーザーのフィットネス情報を記録しながら、最適なエクササイズのメニューを継続して利用できるというもの。
2画面表示機能を活用して、左側にアプリの映像、右側に「Virtual Mirror」と呼ばれる内蔵カメラで撮影したユーザーのライブ映像を表示して、エクササイズのトレーナーによるガイダンス映像を見ながらワークアウトが実施できるという使い勝手も紹介された。
Zoeller氏は今後のSamsung Appsの展開について、「“量より質”に重きを置いてアプリを増やしていく。例えばVODやキャッチアップTV、ファッション系コンテンツやSkypeなどのリッチコンテンツを、優れた使い勝手を確保しながら提供していく」と述べた。
また2011年に発表したDLNA連携をベースにした機器連携サービスである「All Share」も発展する。サムスンのスマートTVやスマートフォン、タブレットを中心にホームネットワーク上でコンテンツをシェアして視聴できる機能のほかに、「今年はクラウドサービスを連携させる」とZoeller氏は語る。
新しいクラウドサービスは、サムスンの「Smart Hub」機能を搭載した中堅機の5300シリーズ以上の機種で利用できるようになり、ドイツでは3月からサービスインしているという。「Smart Hub」のメニューから「SugarSync」のオンラインストレージサービスへのリンクが加わり、「Smart Hub」のサービス登録者には5GBの無料ストレージが提供される。ストレージは有料で拡張することも可能だ。当ストレージに保存した動画や写真、音楽ファイルなどが大画面テレビなどで再生して楽しめるようになる。
Zoeller氏は、今後のサムスンのスマートTV戦略について、「3Dはテレビの一機能であると捉えているが、“スマートTV”は新しいテレビが向かうべき潮流。今後さらに積極的に展開していきたい」と語った。
プレゼンテーションの最後にZoeller氏は「IFA2012には、サムスンのLEDテレビによる“デザイン革命”と、“まったく新しいプレミアムTV”の出展を予告したい」と宣言。セミナー会場に集まったジャーナリストを沸かせた。
デモ展示の会場には、今年の2月に発表されたAndroidタブレット「GALAXY Note 10.1」や、最大50インチまでの画面が投写できるプロジェクター搭載スマホ「GALAXY Beam」のほか、Android搭載マルチメディアプレーヤー「GALAXY S WiFi 5.0」などを出展。華やかな出展内容が大いに注目を集めていた。