公開日 2012/09/02 12:05

<IFA>iZONEレポート(2)クリエイティブな感性を刺激するアイテムたち

スマートフォンを徹底的に楽しみつくす
Net Audio編集部:浅田陽介
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世界的に大きな盛り上がりを見せるスマートフォン市場だが、ここ「iZONE」には、そうしたスマートフォンをより便利に、もっと楽しむためのアイテムを開発する企業が軒を連ね、大きな賑わいを見せている。

ご存知の通りスマートフォンは、音楽や写真、ムービーまで、あらゆる楽しみ方ができるのが特徴だが、そうしたクリエイティブな用途に持ってこいの製品を見つけたのでレポートしたい。

●日本でもお馴染みのiRigの新製品が登場

音楽ファン、特に楽器を演奏する方にとってはもはやお馴染みの存在ともいえるIK MultimediaのiRig。iPadやiPhoneのアプリ「Amplitube」などと連動させることでiPadからギターアンプ/エフェクター顔負けのサウンドを楽しめることから、発売後圧倒的な支持を獲得して来た製品だ。同社は、その後もiRig MICやiRig MIC Cast、iRig MIXなど音楽好きにはたまらない機器を生み出している。

日本でもiRigでお馴染みのIK Multimediaのブース

今回のIFAでは、同社の新製品としてCoreMIDIにも対応したミニサイズの鍵盤「iRig KEY」が発表された。

今回が初披露となるCoreMIDI対応の鍵盤「iRig KEY」

入力は独自の端子を用いたDockケーブルによるiOSデバイスとの接続のほか、USB接続もサポートする

iRig KEYの鍵盤数は37鍵で、専用のDOCKケーブルを用いてiPadなどと接続し、アプリで用意される「Sample Tank FREE for iPhone/iPad」内に収められたプリセットを使用して演奏できるというもの。USB端子も搭載しているのでパソコンへ直接MIDI接続できる点が大きな特徴となっており、パソコンとの接続時は「Sample Tank 2L」というアプリを使用することができる。

価格は74.99ユーロで、日本でもこの秋から販売が予定されているという。

またこの一月に発表されたiRig STOMPも新製品として注目を集めており、iOSデバイスを楽器として楽しむためのソリューションを提案している。

iPadのアプリ「Amplitube」のプリセットを普通のエフェクターのような使い勝手で使用することが可能となる「iRig STOMP」も注目を集めている

●iPad内のアプリ内の音をMIDI出力できるiBoard4

ドイツ国内にてZOOMやAPOGEEなどの機器を取り扱うJUST MUSICのブースでは、NEWSONICの49鍵のUSB MIDIキーボード「iBoard4」が登場。iBoard4は同社が誇る独自のiPortテクノロジーの採用により、DockからUSB3.0への接続を可能としたモデルだ。

iPadのアプリにプリセットされた音源をMIDI出力することができるNEW SONICの「iBoard4」

使用方法は簡単で、iPadのDOCKから付属のケーブルで本機のUSBポートに接続するだけでOK。あとはとりわけ難しいセッティングもなしに、iPadのアプリに収められたプリセット音源を使用することができる。

大きな特徴が、iPadのアプリのプリセット音源を使用した状態で、他の機器にMIDI出力できること。アプリに収められたプリセットはグランドピアノの他、エレクトリックピアノ、オルガンなどが用意されている。

もちろん、パソコンとの接続も可能で、USB 2.0ケーブルで接続して通常のMIDI鍵盤として使用することもできる。

●あらゆるシチュエーションでスマートフォンのカメラ機能を使用できる

iZONEにはケースメーカーも多く出展している。なかには一風変わったケースも登場しているが、今回のIFAではとりわけ防水性能などに優れたiPhoneケースが多くみられる。

韓国のDiCAPacのブースで展示されていたのは、「waterproof case」という製品群。iOSやアンドロイド端末を特殊なビニールでできたケースに収めることで、タッチパネルの感度を下げることなく、快適に水中での撮影ができるというものだ。

韓国のDiCAPacのブースに展示されていた「waterproof case」。スマートフォンの他、デジタルカメラ用もラインアップする

このように水に落としても動作に何の支障も起きない

また、同様の製品で高い注目を集めていたのが、常に人だかりが耐えなかったアメリカのLiveproofのブース。

同社のiPhone/iPadケースは軍事規格での耐久性を獲得したもので、防水機能のほか衝撃にも強い構造となっているのが特徴だ。これにより、ハードな登山中や過酷なウインタースポーツの合間にもスマートフォンで安心して写真撮影ができるようになる。

アメリカのLiveproofのブースでは、防水機能のほか、衝撃などにも対策を施したケースが多数展示されている

スマートフォンは、一台でさまざまなデータを管理できるだけあって、できる限り衝撃は与えたくないもの。それでも、可能なかぎりさまざまなシチュエーションで使いたいというのは世界共通の要求のようだ。

Liveproofのブースは常に人だかりが絶えない。それだけ人々はもっと気楽にスマートフォンを使いたいと思っているのかもしれない

●USBメモリやデジカメの写真を手軽にスマートフォンへ

スマートフォンのユーザーならばお分かりかもしれないが、デジカメやUSBメモリに保存された画像や動画のデータをスマートフォンで楽しもうとすると、意外と制約が多い。

そんな時に活躍するのが、HYPERのブースで展示されていた「iUSB port」である。

iUSB PortはUSBや自身でWi-Fiネットワークを作成し、そこに接続したUSBメモリやデジタルカメラをスマートフォンに表示させるというもの。

Hyperのブースで出品されていた「iUSB Port」

なによりもその魅力となっているのはサイズで、手のひらほどの筐体に機能を集約している。USBメモリや外付けHDDを接続できる機器というのは意外に少ないので、iUSB Portは非常に貴重なアイテムといえるだろう。

Hyperのブースでは、スマートフォンやパソコンに同時給電できるバッテリーパック「Juice」シリーズも展示され、注目を集めている

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