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公開日 2013/05/07 20:06
ソフトバンクは「世界で一番つながりやすい」 − 新スマホ発表会詳報
ゴールデンボンバーやスギちゃん、IKKOらも登場
別項でお伝えしている通り、ソフトバンクは2013年夏モデルのスマートフォンなどを発表。発表会では孫正義社長が同社の戦略を説明したほか、ゲストとしてゴールデンボンバーやIKKO、スギちゃんらも駆け付けた。
■「世界で一番つながりやすいのはソフトバンクのネットワーク」
孫社長は、過去の製品発表会などでの発言を振り返りながら「数年来言ってきたことが現実のものになった。我々のユーザーも8割をスマホが占める。まさにスマートフォン時代だ」とコメント。いち早くスマートフォンに注目し、注力してきたことをアピールする。
そして、このスマホ時代の到来によりトラフィックが増加し“パケ詰まり”が起こっていること、それに対して同社では小セル化や「ダブルLTE」などのWi-Fi施策などを行っていることを紹介。小セル化を進めた弊害として、基地局どうしが近接することで電波が干渉する問題に対しても「世界初の大規模システム」(孫社長)だというSFN方式による基地局のクラウド化で対策していることなども紹介する。
また、基地局を作っていく過程において、世界で初めてビックデータを活用している点にも言及。どの基地局が何曜日の何時にどれくらい混んでいるか、どの機種が利用されているのかなどといった月間6億件ものデータを分析し、基地局の増設を管理運営していると説明した。こうした施策により「『つながりにくい』は数ヶ月前までの話。我々のパケットの接続率は連続して一番つながる。世界で一番つながりやすいのはソフトバンクのネットワークである」と述べた。
なお、これらによりネットワークのキャパシティに余裕ができた結果、音声のつながりやすさも改善。スマートフォンの実行速度も複数の第三者機関のスピードテストでナンバーワンになったことなども紹介しながら「『つながりやすい』は単なるイメージ戦略でなく、科学的根拠に基づいた思想の結果だ」と胸を張る。
そして「今回の発表会の一番の目玉は1機種ということでなく、ネットワークだ」とコメント。「スマホ時代のつながりやすいネットワークを提供するということ」が目玉だとし、同社のネットワークを「世界最強のネットワーク」だと表現。発表された新モデルを「世界最強のネットワーク」を活用するための端末であると紹介した。
また、孫社長は「日本は世界で最もケータイがつながりやすい国で、そのなかでもソフトバンクが最先端の技術を実現している」ともコメント。米スプリント社の買収に関してもこうした技術やノウハウをシナジーとして提供できる点がアピールポイントであると述べた。
そして今回の諸々の発表について「端末という意味でのスマホでなく、世界最強のネットワーク、世界最強のスマホ、世界最強のサービス、この3つを融合して、世界最先端のライフスタイルを提供するのが我々の狙いだ」とした。
■ゴールデンボンバーやIKKOらが登場 − スギちゃんが改名?
孫社長はまた、「情報革命で人々を幸せに」という同社の理念に改めて言及。その理念のなかに「クラウドは人類最大の資産であるという考えがある」とし、「(クラウドで)人々の生活がより便利に進化すると人々は健康を欲する」とコメント。クラウドを活用した新たな健康管理サービス「SoftBank HealthCare」を紹介した。
同サービスの紹介については、ゴールデンボンバーの面々とIKKOさんも登場。それぞれ不健康に過ごした場合の20年後の顔予想を見て「スターウォーズに出てきそう」「ドラゴンボールの敵キャラみたいだ」などとコメントしたり、ゴールデンボンバーに向かって孫社長が「(20年後も)バンドを続けていたければバンドをしろ、ということです(笑)」と語りかける一幕があった。そして孫社長は「ソフトバンクはモノを売るのではなく、ライフスタイル、皆さんの幸せを提供する」とコメントした。
「HealthCare」の紹介後にはスギちゃんも登場し、「凄比弩速スギ(スピードはや過ぎ)」「詰摩羅無スギ(詰まらなさ過ぎ)」「繋我利スギ(つながり過ぎ)」と、今回のソフトバンク新製品にひっかけつつ、ゴールデンボンバーの面々と同じような名前に改名するアイディアを披露。
これに対し孫社長は「『つながりすぎ』と言われたい」と「繋我利スギ(つながり過ぎ)」を支持。「改名したらCMもドカーンですよ(笑)」とのコメントも飛び出し、その後のフォトセッションでスギちゃんは改名後(?)のボードを持って写真に収まった。
■質疑応答ではiPhoneのSIMフリー化への質問なども
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.このタイミングでシンプルスマホを出す理由を教えてほしい。
A.時代はスマホということで、その状況で年配の方々から自分もスマホを使いたいが難しそうだという声がいっぱい寄せられていた。そこで安心して使える機種を出した。結構人気になるのではないか。目標数は公表していないが、今までのシンプルケータイの需要がそのまま流れていくのではないか。
Q.シンプルスマホやヘルスケアなど、従来の端末のラインナップよりも幅広さなどに重点を置いていると思う。今の環境とも合わせて、狙いを改めてききたい。
A.スマホというものの特徴として、ソフトはOSとしてオーバーザエアーで進化していく。進化の半分であるソフトの部分は自ら更新していける。その点で各社とも差別化がしづらくなっている。ハードウェア面でも電池の持ちなどはあるが、品揃えを従来のように20〜30機種出すというよりも、むしろ機種を絞って、新しいサービス面やシニア向け、従来でとりこぼしていた部分、新しく幅を広げる部分に特徴を出したということだ。
Q.先日、フィナンシャルタイムズで、スプリント買収についてディッシュが反論を発表した。これに対してコメントはあるか。
A.ディッシュが出している金額的な資産がミスリーディングであるとすでにコメントしているが双方の意見が分かれているということ。シナジーがどれくらいあるのかというのが双方の違いの大きな部分。世界で一番つながりやすいスマホというために世界最先端の技術を投入している。TD-LTEをソフトバンクはすでに実現させていて、今日のモデルはこの通信方式を世界で初めて商業方式として実現していることを発表する場になったのではないか。シナジー部分についての説明の補強になったのではないかと思っている。
Q.iPhone端末以外を4G LTEに対応させる予定はないのか?
A.端末台数ということで言えば、iOS端末が圧倒的に大きな数を占めている。iPhone/iPad用にはTD LTEをダブルLTEとして提供するのが最も優れたネットワークだと考えている。同じiPhoneでもKDDIよりもはるかにつながるということも証明された。それ以外のスマホについては、TD-LTE互換ネットワークにすることで今は住み分けることが最もネットワークを有効活用できる分け方だと思っている。将来的には状況をみながら変わってくることもありえる。
Q.インテルのポールCEOがスプリント買収を支持するコメントを発表したがソフトバンクにとってインテルとはどういう存在なのか。
A.我々を支援していただいている会社の中の代表的なひとつ。数々の会社から公式非公式問わず色々な支持をいただいている。ビジネス上の直接的な影響というよりは、シリコンバレーの代表者のひとりとしてソフトバンクを歓迎すると言っていただいたと受け止めている。
Q.今回のラインナップはフィーチャーフォン、いわゆるガラケーがない。今後のガラケーのスタンスについて訊きたい。
A.今後の力点はあくまでもスマホ。ガラケーにおいても一部、使い続けたいという声もあるが、進化を求めるというより従来通りの使い方を求める声が多いので、従来モデルは今まで通り並び続ける。そして洗練された機種が今後もときどき登場するだろう。
Q.今回のモデルでのSIMロック解除対応の予定はないのか。
A.一時SIMロック解除を求める声があったが、その結果、キャリアから販売店への補填金がなくなって端末が高くなる。それでSIMロック解除の声は聞かなくなったし、我々のものも実際にほとんど売れなかった。声が盛り上がれば検討するが現在のところニーズはない。
Q.主要なiPhone等をSIMロック解除をしていない状況で「ニーズがない」と判断するのもどうかと思うのだが?
A.世界中でもiPhoneのSIMロック解除しているのはほんの一部。我々のiPhoneユーザーは今、実質無料で端末を手にしている。もし高くなってもSIMロックフリー端末が欲しいとなれば海外にいくらでもありますよ、ということだ。
Q.SIMロック解除対応端末が売れていないということだが、ドコモのGalaxyなどは実際に販売が続けられているが?
A.今回のモデルは対象にしていないが、希望する声がたくさん出てくれば検討する。しかし、実際にそういう需要は私の耳には届いていない。私の知っている範囲ではドコモのGalaxyがロックフリーだから売れているとは把握していない。ドコモに補填金を出していただいて、MNPでソフトバンクにきていただけるのであれば大歓迎だが…(笑)。
Q.SIMロックフリーの持ち込み契約について訊きたい。海外のiPhoneや他社製品を持ち込んでもソフトバンクショップでは契約してくれないと思うのだが、こうした状況についてどう捉えているのか。
A.我々は、我々の提供するネットワークと端末に対して責任を全うするのが本筋。要望が多ければ検討するが、持ち込みがたくさんきているというのは現在のところ多くない。また、同じような要望があるのであればauさんにもぜひおっしゃっていただきたい。
Q.Google Glassなど「スマホの次の端末」という動きが出てきている。その動きについてどう考えているのか。
A.そうした動きは続々と出てくるだろう。Fit bitもそのひとつだ。あらゆる機器にセンサー、通信機能が入ってくる。スマホ連動などでエコシステムが拡充していく。個別の製品についてはコメントを控えるが、その流れはどんどん出てくるだろうし、積極的に扱っていきたい。
Q.つながりやすいネットワークということで小セル化の話があった。iPhone向けの小セル化の取り組みはどうなっているのか。iPhone向けはダブルLTEで十分ということなのか。また、プラチナバンドについてはどうか。
A.プラチナバンドは当然つながりやすくなった根底的な理由にある。他社もやっていることなのであえて言わなかった。間違いなく大きく貢献している。つながりにくいというのは、プラチナバンドを我々だけが持っていなかったから。プラチナバンドで他社と同じ土俵に登ることができた。さらに追い越せたのは小セル化などだという説明だ。
Q.ディッシュの対抗買収に対してソフトバンクのメリットを今回の会見でも強調した。TD-LTEを商業でやっていることがなぜメリットなのかを詳しくききたい。
A.スプリントの子会社になることが既定路線のクリアワイヤが持っている大きな電波幅が、スプリントが再生するための大きなカギ。スプリントはまだ自らLTE電波を持った経験がない。それをいかに有効活用するかが再生のポイントだが、ソフトバンクは唯一、まったく同じ電波帯を持っていて、商用サービスを行っている。スプリントのカギであるTD-LTEを最も上手に実現できるパートナーがソフトバンクだ。ディッシュにはそのノウハウはないし、スプリントにもその蓄積はない。これは大きな差である。
Q.ヘルスケア分野についてはドコモや楽天が参入している。この市場の有望性や差別化についてどう考えているのか。
A.クラウドで簡単に楽しく、内容も充実している。そのような機能をすべて包含しているのは我々が初めてだと認識している。スマホと完全連動という部分では世界で最も進んでいると認識している。安い価格でのフルセットのサービスは我々が初めて。そういうことで他社との差別化をはかっていきたい。
■「世界で一番つながりやすいのはソフトバンクのネットワーク」
孫社長は、過去の製品発表会などでの発言を振り返りながら「数年来言ってきたことが現実のものになった。我々のユーザーも8割をスマホが占める。まさにスマートフォン時代だ」とコメント。いち早くスマートフォンに注目し、注力してきたことをアピールする。
そして、このスマホ時代の到来によりトラフィックが増加し“パケ詰まり”が起こっていること、それに対して同社では小セル化や「ダブルLTE」などのWi-Fi施策などを行っていることを紹介。小セル化を進めた弊害として、基地局どうしが近接することで電波が干渉する問題に対しても「世界初の大規模システム」(孫社長)だというSFN方式による基地局のクラウド化で対策していることなども紹介する。
また、基地局を作っていく過程において、世界で初めてビックデータを活用している点にも言及。どの基地局が何曜日の何時にどれくらい混んでいるか、どの機種が利用されているのかなどといった月間6億件ものデータを分析し、基地局の増設を管理運営していると説明した。こうした施策により「『つながりにくい』は数ヶ月前までの話。我々のパケットの接続率は連続して一番つながる。世界で一番つながりやすいのはソフトバンクのネットワークである」と述べた。
なお、これらによりネットワークのキャパシティに余裕ができた結果、音声のつながりやすさも改善。スマートフォンの実行速度も複数の第三者機関のスピードテストでナンバーワンになったことなども紹介しながら「『つながりやすい』は単なるイメージ戦略でなく、科学的根拠に基づいた思想の結果だ」と胸を張る。
そして「今回の発表会の一番の目玉は1機種ということでなく、ネットワークだ」とコメント。「スマホ時代のつながりやすいネットワークを提供するということ」が目玉だとし、同社のネットワークを「世界最強のネットワーク」だと表現。発表された新モデルを「世界最強のネットワーク」を活用するための端末であると紹介した。
また、孫社長は「日本は世界で最もケータイがつながりやすい国で、そのなかでもソフトバンクが最先端の技術を実現している」ともコメント。米スプリント社の買収に関してもこうした技術やノウハウをシナジーとして提供できる点がアピールポイントであると述べた。
そして今回の諸々の発表について「端末という意味でのスマホでなく、世界最強のネットワーク、世界最強のスマホ、世界最強のサービス、この3つを融合して、世界最先端のライフスタイルを提供するのが我々の狙いだ」とした。
■ゴールデンボンバーやIKKOらが登場 − スギちゃんが改名?
孫社長はまた、「情報革命で人々を幸せに」という同社の理念に改めて言及。その理念のなかに「クラウドは人類最大の資産であるという考えがある」とし、「(クラウドで)人々の生活がより便利に進化すると人々は健康を欲する」とコメント。クラウドを活用した新たな健康管理サービス「SoftBank HealthCare」を紹介した。
同サービスの紹介については、ゴールデンボンバーの面々とIKKOさんも登場。それぞれ不健康に過ごした場合の20年後の顔予想を見て「スターウォーズに出てきそう」「ドラゴンボールの敵キャラみたいだ」などとコメントしたり、ゴールデンボンバーに向かって孫社長が「(20年後も)バンドを続けていたければバンドをしろ、ということです(笑)」と語りかける一幕があった。そして孫社長は「ソフトバンクはモノを売るのではなく、ライフスタイル、皆さんの幸せを提供する」とコメントした。
「HealthCare」の紹介後にはスギちゃんも登場し、「凄比弩速スギ(スピードはや過ぎ)」「詰摩羅無スギ(詰まらなさ過ぎ)」「繋我利スギ(つながり過ぎ)」と、今回のソフトバンク新製品にひっかけつつ、ゴールデンボンバーの面々と同じような名前に改名するアイディアを披露。
これに対し孫社長は「『つながりすぎ』と言われたい」と「繋我利スギ(つながり過ぎ)」を支持。「改名したらCMもドカーンですよ(笑)」とのコメントも飛び出し、その後のフォトセッションでスギちゃんは改名後(?)のボードを持って写真に収まった。
■質疑応答ではiPhoneのSIMフリー化への質問なども
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.このタイミングでシンプルスマホを出す理由を教えてほしい。
A.時代はスマホということで、その状況で年配の方々から自分もスマホを使いたいが難しそうだという声がいっぱい寄せられていた。そこで安心して使える機種を出した。結構人気になるのではないか。目標数は公表していないが、今までのシンプルケータイの需要がそのまま流れていくのではないか。
Q.シンプルスマホやヘルスケアなど、従来の端末のラインナップよりも幅広さなどに重点を置いていると思う。今の環境とも合わせて、狙いを改めてききたい。
A.スマホというものの特徴として、ソフトはOSとしてオーバーザエアーで進化していく。進化の半分であるソフトの部分は自ら更新していける。その点で各社とも差別化がしづらくなっている。ハードウェア面でも電池の持ちなどはあるが、品揃えを従来のように20〜30機種出すというよりも、むしろ機種を絞って、新しいサービス面やシニア向け、従来でとりこぼしていた部分、新しく幅を広げる部分に特徴を出したということだ。
Q.先日、フィナンシャルタイムズで、スプリント買収についてディッシュが反論を発表した。これに対してコメントはあるか。
A.ディッシュが出している金額的な資産がミスリーディングであるとすでにコメントしているが双方の意見が分かれているということ。シナジーがどれくらいあるのかというのが双方の違いの大きな部分。世界で一番つながりやすいスマホというために世界最先端の技術を投入している。TD-LTEをソフトバンクはすでに実現させていて、今日のモデルはこの通信方式を世界で初めて商業方式として実現していることを発表する場になったのではないか。シナジー部分についての説明の補強になったのではないかと思っている。
Q.iPhone端末以外を4G LTEに対応させる予定はないのか?
A.端末台数ということで言えば、iOS端末が圧倒的に大きな数を占めている。iPhone/iPad用にはTD LTEをダブルLTEとして提供するのが最も優れたネットワークだと考えている。同じiPhoneでもKDDIよりもはるかにつながるということも証明された。それ以外のスマホについては、TD-LTE互換ネットワークにすることで今は住み分けることが最もネットワークを有効活用できる分け方だと思っている。将来的には状況をみながら変わってくることもありえる。
Q.インテルのポールCEOがスプリント買収を支持するコメントを発表したがソフトバンクにとってインテルとはどういう存在なのか。
A.我々を支援していただいている会社の中の代表的なひとつ。数々の会社から公式非公式問わず色々な支持をいただいている。ビジネス上の直接的な影響というよりは、シリコンバレーの代表者のひとりとしてソフトバンクを歓迎すると言っていただいたと受け止めている。
Q.今回のラインナップはフィーチャーフォン、いわゆるガラケーがない。今後のガラケーのスタンスについて訊きたい。
A.今後の力点はあくまでもスマホ。ガラケーにおいても一部、使い続けたいという声もあるが、進化を求めるというより従来通りの使い方を求める声が多いので、従来モデルは今まで通り並び続ける。そして洗練された機種が今後もときどき登場するだろう。
Q.今回のモデルでのSIMロック解除対応の予定はないのか。
A.一時SIMロック解除を求める声があったが、その結果、キャリアから販売店への補填金がなくなって端末が高くなる。それでSIMロック解除の声は聞かなくなったし、我々のものも実際にほとんど売れなかった。声が盛り上がれば検討するが現在のところニーズはない。
Q.主要なiPhone等をSIMロック解除をしていない状況で「ニーズがない」と判断するのもどうかと思うのだが?
A.世界中でもiPhoneのSIMロック解除しているのはほんの一部。我々のiPhoneユーザーは今、実質無料で端末を手にしている。もし高くなってもSIMロックフリー端末が欲しいとなれば海外にいくらでもありますよ、ということだ。
Q.SIMロック解除対応端末が売れていないということだが、ドコモのGalaxyなどは実際に販売が続けられているが?
A.今回のモデルは対象にしていないが、希望する声がたくさん出てくれば検討する。しかし、実際にそういう需要は私の耳には届いていない。私の知っている範囲ではドコモのGalaxyがロックフリーだから売れているとは把握していない。ドコモに補填金を出していただいて、MNPでソフトバンクにきていただけるのであれば大歓迎だが…(笑)。
Q.SIMロックフリーの持ち込み契約について訊きたい。海外のiPhoneや他社製品を持ち込んでもソフトバンクショップでは契約してくれないと思うのだが、こうした状況についてどう捉えているのか。
A.我々は、我々の提供するネットワークと端末に対して責任を全うするのが本筋。要望が多ければ検討するが、持ち込みがたくさんきているというのは現在のところ多くない。また、同じような要望があるのであればauさんにもぜひおっしゃっていただきたい。
Q.Google Glassなど「スマホの次の端末」という動きが出てきている。その動きについてどう考えているのか。
A.そうした動きは続々と出てくるだろう。Fit bitもそのひとつだ。あらゆる機器にセンサー、通信機能が入ってくる。スマホ連動などでエコシステムが拡充していく。個別の製品についてはコメントを控えるが、その流れはどんどん出てくるだろうし、積極的に扱っていきたい。
Q.つながりやすいネットワークということで小セル化の話があった。iPhone向けの小セル化の取り組みはどうなっているのか。iPhone向けはダブルLTEで十分ということなのか。また、プラチナバンドについてはどうか。
A.プラチナバンドは当然つながりやすくなった根底的な理由にある。他社もやっていることなのであえて言わなかった。間違いなく大きく貢献している。つながりにくいというのは、プラチナバンドを我々だけが持っていなかったから。プラチナバンドで他社と同じ土俵に登ることができた。さらに追い越せたのは小セル化などだという説明だ。
Q.ディッシュの対抗買収に対してソフトバンクのメリットを今回の会見でも強調した。TD-LTEを商業でやっていることがなぜメリットなのかを詳しくききたい。
A.スプリントの子会社になることが既定路線のクリアワイヤが持っている大きな電波幅が、スプリントが再生するための大きなカギ。スプリントはまだ自らLTE電波を持った経験がない。それをいかに有効活用するかが再生のポイントだが、ソフトバンクは唯一、まったく同じ電波帯を持っていて、商用サービスを行っている。スプリントのカギであるTD-LTEを最も上手に実現できるパートナーがソフトバンクだ。ディッシュにはそのノウハウはないし、スプリントにもその蓄積はない。これは大きな差である。
Q.ヘルスケア分野についてはドコモや楽天が参入している。この市場の有望性や差別化についてどう考えているのか。
A.クラウドで簡単に楽しく、内容も充実している。そのような機能をすべて包含しているのは我々が初めてだと認識している。スマホと完全連動という部分では世界で最も進んでいると認識している。安い価格でのフルセットのサービスは我々が初めて。そういうことで他社との差別化をはかっていきたい。