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公開日 2013/06/05 12:00
東芝、地デジ/BS/CSを最大8ch全録できる“レグザサーバー”「DBR-M490」
まるごと録画の容量・チャンネル変更に対応
東芝は全録機能「タイムシフトマシン録画」を内蔵したBDレコーダー“レグザサーバー”の第2弾モデル「DBR-M490」を6月20日に発売する。価格はオープンだが、17万円前後での販売が予想される。
同社では2011年に初めてタイムシフトマシン内蔵のBDレコーダー“レグザサーバー”「DBR-M190/M180」(関連ニュース)を発売。当時は“レグザブルーレイ”のトップモデルとしてラインナップに加えていたが、本機から“レグザサーバー”をブランドとして独立させ、“レグザ”ファミリーの中核に位置づける。なお本機の発売に伴い、DBR-M190/M180は生産完了となる。
新モデルの“レグザサーバー”「DBR-M490」は、12年末に発売された“レグザブルーレイ”「DBR-T360/T350」(関連ニュース)の機能と操作性をベースに、進化した全録機能「タイムシフトマシン録画」機能と、薄型テレビ“レグザ”シリーズにも採用された「ざんまいプレイ」の検索・再生機能などを統合したフラグシップモデルだ。地上デジタルだけでなくBS/CSの全録に対応したことが大きな特徴。また全録機能用の6chのチューナーに加え、通常録画用の3chチューナーのうち2チューナーも全録に割り当てることができ、最大8チャンネルのタイムシフトマシン録画が可能となっている。
旧モデルに搭載されていた「レグザエンジン CEVO」は、本機では同等レベルの性能を持つ、レコーダー専用に開発した新LSIに変更。このLSIに特別な名前は付けられていない。LSIを変更した理由について聞いたところ、「“レグザエンジン CEVO”は元々、レグザ専用に開発されたテレビ向けのチップ。描画速度の速さやレグザと組み合わせた際の高画質化メリットは多くあるが、反面、編集やトリック再生などといった、レコーダーにとって重要な機能に制約が発生してしまった。そのため今回は録画機専用のLSIに変更して、レコーダーとしての機能や使い勝手をさらに向上させた」のだという。なお、M190/M180に搭載されていた超解像技術「レゾリューションプラス」機能は、本機には搭載されていない。
■タイムシフトマシン録画の「容量」「チャンネル数」が拡張可能
「タイムシフトマシン」をはじめとした録画機能が大きく進化した。地上デジタル放送だけでなく、BS/CS放送を含む任意のチャンネルをユーザーが自由に選び、“まるごと録画”が行える。
チューナー構成はタイムシフトマシン録画用に設けられた3基の地デジ専用チューナーと3基の地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーのほか、通常視聴・録画用の地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーを3基搭載する。通常録画は3番組同時録画にも対応しており、最大で9チャンネルの番組を同時に録画できる。
本体フロントパネルにはタイムシフトマシン録画用チューナーに地上デジタル専用のB-CASカードと地上/BS/110度CSデジタル放送兼用のmini B-CASカード、通常録画用チューナーに地上/BS/110度CSデジタル放送兼用のフルサイズB-CASカードを装填するためのスロットを装備。カードは1枚で3チャンネルのチューナーを稼働させることができるため、計9チャンネルの視聴と録画がカバーされる格好だ。
また別途対応チューナーを追加して「スカパー!プレミアムサービスLink(スカパー!HD録画)」機能も同時に利用できる。
本体内蔵のHDD容量はトータル5TB。タイムシフトマシン録画用の領域は4TB、通常録画用領域は1TB。タイムシフトマシン録画のHDD容量と、まるごと録画が可能なチャンネル数が拡張できるようになったことが、本機の進化の大きなポイントだ。
タイムシフトマシン録画用に搭載する4TBのHDDは、2TBのHDD×2基で構成される。タイムシフトマシン録画の初期設定時に、まるごと録画を行うチャンネルと、チャンネルごとの保存先を、HDD1/2のいずれかから選択する。
タイムシフトマシン録画はDRモード録画にも対応しており、この場合、地上デジタル放送を約3.5日、BS/CS放送を約2.5日録画できる。またタイムシフトマシン用/通常録画用に計8基のMPEG-4 AVC/H.264トランスコーダーを内蔵した。AVC長時間録画の画質設定は「AVC最高画質」「AVC高画質」「AVC中画質」「AVC低画質」「AVC最低画質」の5段階で設けており、AVC最低画質を選んだ際には、全6chのデジタル放送を約17日間、タイムシフトマシン録画で記録できる。
なお前機種のDBR-M190では、同じ4TBの内蔵HDDで、全6ch/約15日のタイムシフトマシン録画が行える仕様だった。本機では動作をより安定化させるため、システムメンテナンス時間を約15分から約1時間に伸ばすなどの工夫で、同じHDD容量でもタイムシフトマシン録画の時間が約2日間延長されている。AVC長時間録画もアルゴリズムを見直し、より長時間のキャッシュ録画を行えるうえ、画質も前機種から向上させたという。
本体背面にタイムシフトマシン録画専用のUSB端子を備え、最大2TBのUSB-HDDを1台まで増設して、タイムシフトマシン録画の容量を増やすことができる。全6チャンネルのうち、2チャンネル分を増設したUSB-HDDに割り当てれば、2TBの増設HDDにタイムシフトマシン録画が行える期間が、AVC最低画質設定時で約26日間にアップする。東芝では本機能を使う際のUSB-HDDとして、24時間のキャッシュ録画に対応するI-OデータのUSB-HDD「AVHD-UR」シリーズ、「AVHC-AU」シリーズの使用を推奨している。なおUSBハブを使って、専用USB端子に複数台のHDDを接続することはできない。
録画先の設定は内蔵HDD1/HDD2、それぞれ共通の設定画面から行う。増設HDDに録画先を割り振ると内蔵HDDに容量の余裕が生まれ、内蔵HDDへより長時間のキャッシュ録画が行えるようになる。なおタイムシフトマシン録画の画質設定については、HDD1とHDD2、増設HDDにまたがって共通に設定される。
ほかにもHDD2のタイムシフトマシン録画チャンネルを1チャンネルだけ指定しておけば、該当のチャンネルをより長時間キャッシュしておくこともできる。タイムシフトマシン録画を行う時間帯や曜日については、選択したチャンネル一括で細かく設定することも可能だ。
タイムシフトマシン録画の機能は容量の増設だけでなく、録画チャンネルの拡張にも新たに対応した。機能のベースとしては最大6チャンネルまでの“まるごと録画”に対応しているが、通常録画用のチューナーを、最大2チャンネルまでタイムシフトマシン用に割り当てられるようになった。これによりトータルで最大8チャンネルをタイムシフトマシン録画できる。
通常録画用に設けられた1TBのHDD領域から、750GB/500GB/250GBのいずれかの容量を選び、増設した2チャンネル分のタイムシフトマシン録画領域に割り当てられる。通常録画用HDDの割り当て領域は使用開始後にも変更できるが、分割パターンは750GB/500GB/250GBの3つに固定されており、ユーザーが任意の容量でパーテーションを切ることはできない。従って残りの録画可能領域が250GBを切っていた場合には、再割り当ては行えない。また容量の変更を行うと、通常録画側のタイムシフトマシン録画済番組が全て消去される。
増設するチャンネルは地上/BS/CSデジタル放送の中から自由に割り当てられる。つまり、タイムシフトマシンの最大録画チャンネル数は地上デジタルが最大8チャンネル、BS/CSデジタルが5チャンネルとなる。
なお、通常録画用チューナーを使用した2チャンネル分のタイムシフトマシン録画については、画質がDRモードに固定される。地上デジタルなら最大約48時間、BS/CSデジタルでは最大約34時間の“まるごと録画”が可能だ。DRモードで録画した番組は、外付USB-HDDへダビングする際にAVC変換して残すことがdけいる。
そのほか、タイムシフトマシン録画したコンテンツをBDディスクに直接ダビングできるようになったことも進化点。従来機では過去番組表からディスクへの直接ダビングは行えなかったため、いったん通常録画領域へ等速でダビングしておく必要があった。新機種では通常録画領域へのダビング速度も約1.4〜2倍にスピードアップしている。
従来機ではタイムシフトマシン録画を行うチャンネルの追加・削除を行った場合、タイムシフトマシン録画の設定が初期化され、キャッシュ保存した番組がすべて消去されてしまったが、新機種では初期設定後にチャンネルの変更/追加/削除を行っても初期化が行われないよう改善した。なお、タイムシフトマシン録画の画質設定を変更する場合など、設定項目によっては録画番組が消去されてしまう場合もあるので、設定を変更する場合は、事前に表示されるアラートの内容を確認することが必要だ。また過去番組表の全般的な使い勝手がブラッシュアップされた。視聴済み番組には過去番組表に「視聴済み」チェックマークが表示される。再生を途中でやめた場合は、リモコンの緑ボタンで再び停止シーンから視聴ができる。また番組情報や字幕情報も本編と一緒に保存できるようになった。
タイムシフトマシン録画の待機消費電力は、DBR-M190の約65Wから、DBR-M490では約17Wに低減。本体の設定から「省エネモード」を選ぶことで、機能稼働時の消費電力が大幅にカットできる。年間消費電力もM190の107.1kWhから、M490では27.6kWhに低減された。
■「ざんまいプレイ」対応で過去番組を快適検索・再生
薄型テレビ“レグザ”の「Z8X」シリーズや「Z7/J7」シリーズに採用された「ざんまいプレイ」を同社の録画機として初めて搭載した。タイムシフトマシン録画の膨大なアーカイブから、「ざんまいプレイ」の番組リコメンド機能を使いながら手軽に探して視聴できる。なお、同“レグザ”の対応機種に搭載されたクラウドサービス「TimeOn」は搭載していない。
リモコンの「ざんまいプレイ」ボタンを押すと、レコーダーに最適化されたGUIが表示され、画面の上部に配置された、ざんまいプレイの各機能が利用できる。
ざんまいプレイの各機能は、テレビに搭載されているものと共通。「ほかにもこんな番組」機能では、今視聴している番組をメイン画面に表示しながら、関連する番組を画面右側にアイコン表示し、ユーザーが関心のある番組を手軽に探せる。ユーザーの録画番組の再生情報を活用する「いつもの番組」「あなたにおすすめ番組」や、EPGの番組情報を利用した「急上昇ワード」などのリコメンド機能は、テレビ本体をインターネットに接続していなくても手軽に利用できる。検索機能についてもジャンル/キーワード/チャンネル/番組記号による条件検索機能や、任意のキーワード検索機能が使える。
ざんまいプレイの視聴リストに表示された番組は、再生だけでなくダビングのステップも簡略化されている。リストから残したい番組を選んでリモコンの「緑」ボタンを押せば、ポップアップのメニューからBDへの保存が選べ、タイムシフト番組のBD保存が簡単に行える。
タイムシフトマシンの録画番組視聴中には、「始めにジャンプ」や視聴番組の10秒リワインドなど従来機種が搭載するトリックプレイの機能が利用できる。
なお“レグザサーバー”のユーザー同士で録画状況をインターネット経由でシェアし、おすすめ番組の情報を共有できる「おすすめサービス」や、タイムシフトマシン録画の人気再生番組を一覧表示する「タイムシフトマシン注目番組」機能については、本機では対応していない。
■通常録画は3番組同時対応
通常の予約録画は前述の通り、従来の2番組同時から「3番組同時」に拡張。3番組同時のマジックチャプターや長時間録画にも対応する。本体の通常録画チューナーによる3番組同時録画を行いながら、別途用意した「スカパー!プレミアムサービスLink」対応チューナーを使って、スカパー!番組を加えた計4チャンネルの同時録画も行える。なお、内蔵HDD/USB-HDDに録画可能な番組数は最大2,000件。
通常録画についても、外付USB-HDDの増設により録画容量を拡大できる。本体背面に設けられたUSB端子に、USBハブを使って最大4台までのHDDが同時に接続できる。なお本体フロント側にもUSB端子が設けられているが、こちらはビデオカメラからのAVCHD取り込みなど、外部AV機器との接続連携専用端子となり、USB-HDD録画用として使うことはできない。
USBハブ経由で接続可能なUSB-HDDは最大4TB×4台、合計16TB。1台のレコーダーに登録可能なUSB-HDDは8台まで。またUSBハブにUSBハブを多段接続することは不可。本体のUSB端子にUSB-HDDを直接接続する場合はバスパワーで給電できるが、USBハブ経由でUSB-HDDを接続する場合は、USBハブにACアダプターを使用して電源を供給する必要がある。USB-HDDに録画したコンテンツは、登録して録画を行ったレグザサーバーでのみ再生できる。
外付けUSB-HDDに通常録画を行う場合、録画前に保存先のUSB-HDDを設定する。録画は1度に1番組を1台のUSB-HDDに対してのみ行うことができ、予約録画はDRモード固定。M190/M180が対応していたUSB-HDDへの2番組同時録画機能は対応していない。またUSB-HDDに「スカパー!プレミアムサービスLink」録画はできない。
通常録画予約を行う際には、ジャンルやキーワードで条件を設定して、電子番組表の情報を利用した自動録画も可能。保存された番組は古い順から自動的に削除される。
本体のフロントパネルに向かって左側にトレイ式のBDドライブを配置。BDに直接テレビ番組の録画が行える。DVDには不可。BDアーカイブはBDXLディスクにも対応。BDに記録した番組を再び内蔵HDDに書き戻すこともできる。「ネットdeダビング」機能では東芝の“ヴァルディア”など従来のデジタルレコーダーに録りためた番組を、レグザサーバーのHDDにダビングしてからBDディスクにアーカイブすることもできる。AVCREC記録も対応する。
■GUIを「スタートメニュー」に変更/リモコンの操作性もアップした
付属リモコンの操作性も向上させた。東芝“レグザ”シリーズだけでなく、他社製テレビの基本操作がレグザサーバーの付属リモコンで行える。
リモコン上部に「TV」「BD」ボタンを配置。リモコン本体の設定で「レグザサーバー(BD)優先モード」と「完全切替モード」が選択でき、レグザサーバー優先モードではバックライト搭載の「TV」ボタンを押してから点灯後30秒間はテレビのリモコンとして動作する。30秒後には自動でレグザサーバーのリモコンに戻る。「完全切替モード」選択時には、TV/BDどちらかのボタンを押してユーザーが任意に操作したい機器を切り替えられる。
リモコンに配置された再生関連ボタンはチャンネルボタンに比べてサイズを大きく取って、指に掛かりやすい“すり鉢形状”にした。またHDD/DISC/USBの各ドライブにダイレクトアクセス可能なボタンも配置している。
昨年末に発売したBDレコーダー“レグザブルーレイ”「DBR-T360」(関連ニュース)にも採用された「スタートメニュー」をレグザサーバーに採用。リモコンの「スタートメニュー」ボタンから、タイムシフトマシンの過去番組表やざんまいプレイ、録画予約、ダビングといった各搭載機能へ素速くアクセスできる。スタートメニューは「通常モード」のほか、「録る」「見る」など使用頻度の高い操作に絞った「簡単モード」も備える。簡単モード時には解説機能付の「サポート画面」が表示でき、ユーザーの操作をアシストする。
従来の「見るナビ」は「録画リスト」へ名称を変更。録画した番組一覧から、再生したい番組へ簡単にアクセスできる。リストはサムネイル動画表示に対応し、見たい録画番組やシーンがすぐに見つけられる。番組選択時に「緑」ボタンを押せば、番組のチャプターが一覧表示され、見たいシーンのチェックも素速く行える。1番組あたりのチャプター数は最大999件まで設定できる。
またリモコンの「黄」ボタンを押せば、ユーザーが作成したプレイリストだけが表示され、編集した番組が簡単に再生できる。「おまかせ自動録画」番組だけの表示にも対応する。
「録画リスト」では番組を分類できる「フォルダ機能」にも対応。個人や番組ジャンルの名前を付けたフォルダをつくって、家族や番組ジャンルごとに区分した保存先が設定できる。フォルダ内に保存された番組は一覧表示が可能。フォルダ数も最大99個まで作成できる。また、ざんまいプレイや過去番組表からの保存時にもフォルダを指定してダビングできる。
「録画リスト」から見たい番組を選択し、リモコンの「青」ボタンを押せば、録画タイトルの本編だけが再生できる「おまかせプレイ」機能を採用。「おまかせプレイ」で作成されるプレイリストは録画リストに保存されるため、プレイリストをディスクにダビングすれば、番組本編だけのライブラリづくりも簡単にできる。
本体はリモコンで電源ONを選択してから約1秒での「瞬速起動」に対応。機能利用時は「通常待機」「省エネ待機」時と比較して消費電力が増加する。本機能で瞬速起動待機ができるのは1日6時間まで。
録画番組の編集機能も強化。従来のM190/M180ではプレイリスト編集やフレーム単位での編集ができなかったが、新しいレグザサーバーではこれらが可能になった。録画番組の番組分割・結合も新たに可能になっている。分割編集はフレーム単位で細かく行えるが、プレイリスト編集済みのタイトルやBDAV/DVD-VR/AVCRECタイトルでは不可。結合編集についても、1080/60p番組とそれ以外の番組の組み合わせや、3D/2D番組の混在結合には対応しないなど、いくつかの例外条件がある。
さらにディスクへのダビング機能についても、録画リストからの「かんたんダビング」や、任意の画質を指定してダビングできる。
■「レグザリンク・シェア」などネットワーク機能も充実
本体には無線LANを内蔵しており、ワイヤレスでホームネットワークに接続できる。DLNAネットワーク機能はDMS/DMR/DMCをサポート。「レグザAppsコネクト」にも対応する。
「レグザリンク・シェア」機能では、レコーダー本体に録画した番組をタブレットなど外部機器とシェアして楽しめる。本体内蔵のAVCトランスコーダーによる高性能なリアルタイムトランスコードを実現。タブレットなど外部機器に、レコーダーで現在視聴中の番組をストリーミングできる「RZライブ」、録画番組をホームネットワーク経由で視聴できる「RZプレーヤー」、録画済みの番組をダビングできる「RZポーター」の各Androidアプリを用意する。各アプリごとの対応機種一覧は東芝のホームページで紹介されている。
「レグザリンク・シェア」の機能については前機種のM190/M180とほぼ同等の機能と使い勝手を実現しており、本体内蔵のAVタイムシフトマシンの録画番組もシェアして楽しめる。
他にも薄型テレビのレグザとHDMI接続して、テレビのリモコンでレグザサーバーの予約・再生操作ができる「レグザリンク・コントローラー」や、LANケーブル接続して、レグザで録画した番組をレグザサーバーのHDDにダビングしてBDライブラリ化ができる「レグザリンク・ダビング」もサポートする。なお、HDMIイーサネットチャンネル(HEC)機能によるダビング機能は搭載しない。
またアクトビラやひかりTVなどIPTV視聴機能についても、本機では省略されている。当機能を省いた理由について尋ねたところ「例えばレコーダーでIPTV番組が録画できるのか、といった問い合わせを受けることがあり、レコーダーでのIPTVサービス対応が、ユーザーにとって混乱を招く要素にもなっている。またIPTVサービスの利用者全体がそれほど増えていないことから、今回のモデルでは思い切って機能を省略することになった」とのことだ。
“4Kレグザ”との連携機能など
薄型テレビ“レグザ”のハイエンドモデルとのHDMI接続時には高画質化技術「レグザコンビネーション高画質」が利用できる。最新の“4Kレグザ”「Z8X」シリーズ(関連ニュース)との組み合わせでは、レグザサーバー側でインターレース方式の信号をプログレッシブ方式に変換、クロマフォーマット処理を行い、12bit精度の多階調を実現する映像信号を出力。レグザではピュアな信号を受け取ることで、「シネマ4Kシステム」の高画質化処理を最大限に発揮することが可能になる。
またレグザサーバーが録画した番組のジャンル情報をテレビに送り出すことで、“レグザ”側でコンテンツに最適な映像モードを連動設定して、より高品位な映像を表示できる。
なおタイムシフトマシン録画機能を搭載する“レグザ”「Z8X/Z7」シリーズとの組み合わせでは、テレビ側の地デジ6チャンネルまるごと録画機能と、レグザサーバーの8チャンネルまるごと録画の機能を合わせて、合計で最大14チャンネル分のまるごと録画も可能になる。
その他、DVDなど標準画質映像の高精細再生技術「XDE」やディープカラー出力、HDMI 1080/24p出力をサポート。ブルーレイ3Dディスクの再生にも対応する。
本体は4隅を面取りしたデザインを採用。ブラックとシルバーのツートンカラーの配色としている。
【問い合わせ先】
東芝DVDインフォメーションセンター
TEL/0120-96-3755
同社では2011年に初めてタイムシフトマシン内蔵のBDレコーダー“レグザサーバー”「DBR-M190/M180」(関連ニュース)を発売。当時は“レグザブルーレイ”のトップモデルとしてラインナップに加えていたが、本機から“レグザサーバー”をブランドとして独立させ、“レグザ”ファミリーの中核に位置づける。なお本機の発売に伴い、DBR-M190/M180は生産完了となる。
新モデルの“レグザサーバー”「DBR-M490」は、12年末に発売された“レグザブルーレイ”「DBR-T360/T350」(関連ニュース)の機能と操作性をベースに、進化した全録機能「タイムシフトマシン録画」機能と、薄型テレビ“レグザ”シリーズにも採用された「ざんまいプレイ」の検索・再生機能などを統合したフラグシップモデルだ。地上デジタルだけでなくBS/CSの全録に対応したことが大きな特徴。また全録機能用の6chのチューナーに加え、通常録画用の3chチューナーのうち2チューナーも全録に割り当てることができ、最大8チャンネルのタイムシフトマシン録画が可能となっている。
旧モデルに搭載されていた「レグザエンジン CEVO」は、本機では同等レベルの性能を持つ、レコーダー専用に開発した新LSIに変更。このLSIに特別な名前は付けられていない。LSIを変更した理由について聞いたところ、「“レグザエンジン CEVO”は元々、レグザ専用に開発されたテレビ向けのチップ。描画速度の速さやレグザと組み合わせた際の高画質化メリットは多くあるが、反面、編集やトリック再生などといった、レコーダーにとって重要な機能に制約が発生してしまった。そのため今回は録画機専用のLSIに変更して、レコーダーとしての機能や使い勝手をさらに向上させた」のだという。なお、M190/M180に搭載されていた超解像技術「レゾリューションプラス」機能は、本機には搭載されていない。
■タイムシフトマシン録画の「容量」「チャンネル数」が拡張可能
「タイムシフトマシン」をはじめとした録画機能が大きく進化した。地上デジタル放送だけでなく、BS/CS放送を含む任意のチャンネルをユーザーが自由に選び、“まるごと録画”が行える。
チューナー構成はタイムシフトマシン録画用に設けられた3基の地デジ専用チューナーと3基の地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーのほか、通常視聴・録画用の地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーを3基搭載する。通常録画は3番組同時録画にも対応しており、最大で9チャンネルの番組を同時に録画できる。
本体フロントパネルにはタイムシフトマシン録画用チューナーに地上デジタル専用のB-CASカードと地上/BS/110度CSデジタル放送兼用のmini B-CASカード、通常録画用チューナーに地上/BS/110度CSデジタル放送兼用のフルサイズB-CASカードを装填するためのスロットを装備。カードは1枚で3チャンネルのチューナーを稼働させることができるため、計9チャンネルの視聴と録画がカバーされる格好だ。
また別途対応チューナーを追加して「スカパー!プレミアムサービスLink(スカパー!HD録画)」機能も同時に利用できる。
本体内蔵のHDD容量はトータル5TB。タイムシフトマシン録画用の領域は4TB、通常録画用領域は1TB。タイムシフトマシン録画のHDD容量と、まるごと録画が可能なチャンネル数が拡張できるようになったことが、本機の進化の大きなポイントだ。
タイムシフトマシン録画用に搭載する4TBのHDDは、2TBのHDD×2基で構成される。タイムシフトマシン録画の初期設定時に、まるごと録画を行うチャンネルと、チャンネルごとの保存先を、HDD1/2のいずれかから選択する。
タイムシフトマシン録画はDRモード録画にも対応しており、この場合、地上デジタル放送を約3.5日、BS/CS放送を約2.5日録画できる。またタイムシフトマシン用/通常録画用に計8基のMPEG-4 AVC/H.264トランスコーダーを内蔵した。AVC長時間録画の画質設定は「AVC最高画質」「AVC高画質」「AVC中画質」「AVC低画質」「AVC最低画質」の5段階で設けており、AVC最低画質を選んだ際には、全6chのデジタル放送を約17日間、タイムシフトマシン録画で記録できる。
なお前機種のDBR-M190では、同じ4TBの内蔵HDDで、全6ch/約15日のタイムシフトマシン録画が行える仕様だった。本機では動作をより安定化させるため、システムメンテナンス時間を約15分から約1時間に伸ばすなどの工夫で、同じHDD容量でもタイムシフトマシン録画の時間が約2日間延長されている。AVC長時間録画もアルゴリズムを見直し、より長時間のキャッシュ録画を行えるうえ、画質も前機種から向上させたという。
本体背面にタイムシフトマシン録画専用のUSB端子を備え、最大2TBのUSB-HDDを1台まで増設して、タイムシフトマシン録画の容量を増やすことができる。全6チャンネルのうち、2チャンネル分を増設したUSB-HDDに割り当てれば、2TBの増設HDDにタイムシフトマシン録画が行える期間が、AVC最低画質設定時で約26日間にアップする。東芝では本機能を使う際のUSB-HDDとして、24時間のキャッシュ録画に対応するI-OデータのUSB-HDD「AVHD-UR」シリーズ、「AVHC-AU」シリーズの使用を推奨している。なおUSBハブを使って、専用USB端子に複数台のHDDを接続することはできない。
録画先の設定は内蔵HDD1/HDD2、それぞれ共通の設定画面から行う。増設HDDに録画先を割り振ると内蔵HDDに容量の余裕が生まれ、内蔵HDDへより長時間のキャッシュ録画が行えるようになる。なおタイムシフトマシン録画の画質設定については、HDD1とHDD2、増設HDDにまたがって共通に設定される。
ほかにもHDD2のタイムシフトマシン録画チャンネルを1チャンネルだけ指定しておけば、該当のチャンネルをより長時間キャッシュしておくこともできる。タイムシフトマシン録画を行う時間帯や曜日については、選択したチャンネル一括で細かく設定することも可能だ。
タイムシフトマシン録画の機能は容量の増設だけでなく、録画チャンネルの拡張にも新たに対応した。機能のベースとしては最大6チャンネルまでの“まるごと録画”に対応しているが、通常録画用のチューナーを、最大2チャンネルまでタイムシフトマシン用に割り当てられるようになった。これによりトータルで最大8チャンネルをタイムシフトマシン録画できる。
通常録画用に設けられた1TBのHDD領域から、750GB/500GB/250GBのいずれかの容量を選び、増設した2チャンネル分のタイムシフトマシン録画領域に割り当てられる。通常録画用HDDの割り当て領域は使用開始後にも変更できるが、分割パターンは750GB/500GB/250GBの3つに固定されており、ユーザーが任意の容量でパーテーションを切ることはできない。従って残りの録画可能領域が250GBを切っていた場合には、再割り当ては行えない。また容量の変更を行うと、通常録画側のタイムシフトマシン録画済番組が全て消去される。
増設するチャンネルは地上/BS/CSデジタル放送の中から自由に割り当てられる。つまり、タイムシフトマシンの最大録画チャンネル数は地上デジタルが最大8チャンネル、BS/CSデジタルが5チャンネルとなる。
なお、通常録画用チューナーを使用した2チャンネル分のタイムシフトマシン録画については、画質がDRモードに固定される。地上デジタルなら最大約48時間、BS/CSデジタルでは最大約34時間の“まるごと録画”が可能だ。DRモードで録画した番組は、外付USB-HDDへダビングする際にAVC変換して残すことがdけいる。
そのほか、タイムシフトマシン録画したコンテンツをBDディスクに直接ダビングできるようになったことも進化点。従来機では過去番組表からディスクへの直接ダビングは行えなかったため、いったん通常録画領域へ等速でダビングしておく必要があった。新機種では通常録画領域へのダビング速度も約1.4〜2倍にスピードアップしている。
従来機ではタイムシフトマシン録画を行うチャンネルの追加・削除を行った場合、タイムシフトマシン録画の設定が初期化され、キャッシュ保存した番組がすべて消去されてしまったが、新機種では初期設定後にチャンネルの変更/追加/削除を行っても初期化が行われないよう改善した。なお、タイムシフトマシン録画の画質設定を変更する場合など、設定項目によっては録画番組が消去されてしまう場合もあるので、設定を変更する場合は、事前に表示されるアラートの内容を確認することが必要だ。また過去番組表の全般的な使い勝手がブラッシュアップされた。視聴済み番組には過去番組表に「視聴済み」チェックマークが表示される。再生を途中でやめた場合は、リモコンの緑ボタンで再び停止シーンから視聴ができる。また番組情報や字幕情報も本編と一緒に保存できるようになった。
タイムシフトマシン録画の待機消費電力は、DBR-M190の約65Wから、DBR-M490では約17Wに低減。本体の設定から「省エネモード」を選ぶことで、機能稼働時の消費電力が大幅にカットできる。年間消費電力もM190の107.1kWhから、M490では27.6kWhに低減された。
■「ざんまいプレイ」対応で過去番組を快適検索・再生
薄型テレビ“レグザ”の「Z8X」シリーズや「Z7/J7」シリーズに採用された「ざんまいプレイ」を同社の録画機として初めて搭載した。タイムシフトマシン録画の膨大なアーカイブから、「ざんまいプレイ」の番組リコメンド機能を使いながら手軽に探して視聴できる。なお、同“レグザ”の対応機種に搭載されたクラウドサービス「TimeOn」は搭載していない。
リモコンの「ざんまいプレイ」ボタンを押すと、レコーダーに最適化されたGUIが表示され、画面の上部に配置された、ざんまいプレイの各機能が利用できる。
ざんまいプレイの各機能は、テレビに搭載されているものと共通。「ほかにもこんな番組」機能では、今視聴している番組をメイン画面に表示しながら、関連する番組を画面右側にアイコン表示し、ユーザーが関心のある番組を手軽に探せる。ユーザーの録画番組の再生情報を活用する「いつもの番組」「あなたにおすすめ番組」や、EPGの番組情報を利用した「急上昇ワード」などのリコメンド機能は、テレビ本体をインターネットに接続していなくても手軽に利用できる。検索機能についてもジャンル/キーワード/チャンネル/番組記号による条件検索機能や、任意のキーワード検索機能が使える。
ざんまいプレイの視聴リストに表示された番組は、再生だけでなくダビングのステップも簡略化されている。リストから残したい番組を選んでリモコンの「緑」ボタンを押せば、ポップアップのメニューからBDへの保存が選べ、タイムシフト番組のBD保存が簡単に行える。
タイムシフトマシンの録画番組視聴中には、「始めにジャンプ」や視聴番組の10秒リワインドなど従来機種が搭載するトリックプレイの機能が利用できる。
なお“レグザサーバー”のユーザー同士で録画状況をインターネット経由でシェアし、おすすめ番組の情報を共有できる「おすすめサービス」や、タイムシフトマシン録画の人気再生番組を一覧表示する「タイムシフトマシン注目番組」機能については、本機では対応していない。
■通常録画は3番組同時対応
通常の予約録画は前述の通り、従来の2番組同時から「3番組同時」に拡張。3番組同時のマジックチャプターや長時間録画にも対応する。本体の通常録画チューナーによる3番組同時録画を行いながら、別途用意した「スカパー!プレミアムサービスLink」対応チューナーを使って、スカパー!番組を加えた計4チャンネルの同時録画も行える。なお、内蔵HDD/USB-HDDに録画可能な番組数は最大2,000件。
通常録画についても、外付USB-HDDの増設により録画容量を拡大できる。本体背面に設けられたUSB端子に、USBハブを使って最大4台までのHDDが同時に接続できる。なお本体フロント側にもUSB端子が設けられているが、こちらはビデオカメラからのAVCHD取り込みなど、外部AV機器との接続連携専用端子となり、USB-HDD録画用として使うことはできない。
USBハブ経由で接続可能なUSB-HDDは最大4TB×4台、合計16TB。1台のレコーダーに登録可能なUSB-HDDは8台まで。またUSBハブにUSBハブを多段接続することは不可。本体のUSB端子にUSB-HDDを直接接続する場合はバスパワーで給電できるが、USBハブ経由でUSB-HDDを接続する場合は、USBハブにACアダプターを使用して電源を供給する必要がある。USB-HDDに録画したコンテンツは、登録して録画を行ったレグザサーバーでのみ再生できる。
外付けUSB-HDDに通常録画を行う場合、録画前に保存先のUSB-HDDを設定する。録画は1度に1番組を1台のUSB-HDDに対してのみ行うことができ、予約録画はDRモード固定。M190/M180が対応していたUSB-HDDへの2番組同時録画機能は対応していない。またUSB-HDDに「スカパー!プレミアムサービスLink」録画はできない。
通常録画予約を行う際には、ジャンルやキーワードで条件を設定して、電子番組表の情報を利用した自動録画も可能。保存された番組は古い順から自動的に削除される。
本体のフロントパネルに向かって左側にトレイ式のBDドライブを配置。BDに直接テレビ番組の録画が行える。DVDには不可。BDアーカイブはBDXLディスクにも対応。BDに記録した番組を再び内蔵HDDに書き戻すこともできる。「ネットdeダビング」機能では東芝の“ヴァルディア”など従来のデジタルレコーダーに録りためた番組を、レグザサーバーのHDDにダビングしてからBDディスクにアーカイブすることもできる。AVCREC記録も対応する。
■GUIを「スタートメニュー」に変更/リモコンの操作性もアップした
付属リモコンの操作性も向上させた。東芝“レグザ”シリーズだけでなく、他社製テレビの基本操作がレグザサーバーの付属リモコンで行える。
リモコン上部に「TV」「BD」ボタンを配置。リモコン本体の設定で「レグザサーバー(BD)優先モード」と「完全切替モード」が選択でき、レグザサーバー優先モードではバックライト搭載の「TV」ボタンを押してから点灯後30秒間はテレビのリモコンとして動作する。30秒後には自動でレグザサーバーのリモコンに戻る。「完全切替モード」選択時には、TV/BDどちらかのボタンを押してユーザーが任意に操作したい機器を切り替えられる。
リモコンに配置された再生関連ボタンはチャンネルボタンに比べてサイズを大きく取って、指に掛かりやすい“すり鉢形状”にした。またHDD/DISC/USBの各ドライブにダイレクトアクセス可能なボタンも配置している。
昨年末に発売したBDレコーダー“レグザブルーレイ”「DBR-T360」(関連ニュース)にも採用された「スタートメニュー」をレグザサーバーに採用。リモコンの「スタートメニュー」ボタンから、タイムシフトマシンの過去番組表やざんまいプレイ、録画予約、ダビングといった各搭載機能へ素速くアクセスできる。スタートメニューは「通常モード」のほか、「録る」「見る」など使用頻度の高い操作に絞った「簡単モード」も備える。簡単モード時には解説機能付の「サポート画面」が表示でき、ユーザーの操作をアシストする。
従来の「見るナビ」は「録画リスト」へ名称を変更。録画した番組一覧から、再生したい番組へ簡単にアクセスできる。リストはサムネイル動画表示に対応し、見たい録画番組やシーンがすぐに見つけられる。番組選択時に「緑」ボタンを押せば、番組のチャプターが一覧表示され、見たいシーンのチェックも素速く行える。1番組あたりのチャプター数は最大999件まで設定できる。
またリモコンの「黄」ボタンを押せば、ユーザーが作成したプレイリストだけが表示され、編集した番組が簡単に再生できる。「おまかせ自動録画」番組だけの表示にも対応する。
「録画リスト」では番組を分類できる「フォルダ機能」にも対応。個人や番組ジャンルの名前を付けたフォルダをつくって、家族や番組ジャンルごとに区分した保存先が設定できる。フォルダ内に保存された番組は一覧表示が可能。フォルダ数も最大99個まで作成できる。また、ざんまいプレイや過去番組表からの保存時にもフォルダを指定してダビングできる。
「録画リスト」から見たい番組を選択し、リモコンの「青」ボタンを押せば、録画タイトルの本編だけが再生できる「おまかせプレイ」機能を採用。「おまかせプレイ」で作成されるプレイリストは録画リストに保存されるため、プレイリストをディスクにダビングすれば、番組本編だけのライブラリづくりも簡単にできる。
本体はリモコンで電源ONを選択してから約1秒での「瞬速起動」に対応。機能利用時は「通常待機」「省エネ待機」時と比較して消費電力が増加する。本機能で瞬速起動待機ができるのは1日6時間まで。
録画番組の編集機能も強化。従来のM190/M180ではプレイリスト編集やフレーム単位での編集ができなかったが、新しいレグザサーバーではこれらが可能になった。録画番組の番組分割・結合も新たに可能になっている。分割編集はフレーム単位で細かく行えるが、プレイリスト編集済みのタイトルやBDAV/DVD-VR/AVCRECタイトルでは不可。結合編集についても、1080/60p番組とそれ以外の番組の組み合わせや、3D/2D番組の混在結合には対応しないなど、いくつかの例外条件がある。
さらにディスクへのダビング機能についても、録画リストからの「かんたんダビング」や、任意の画質を指定してダビングできる。
■「レグザリンク・シェア」などネットワーク機能も充実
本体には無線LANを内蔵しており、ワイヤレスでホームネットワークに接続できる。DLNAネットワーク機能はDMS/DMR/DMCをサポート。「レグザAppsコネクト」にも対応する。
「レグザリンク・シェア」機能では、レコーダー本体に録画した番組をタブレットなど外部機器とシェアして楽しめる。本体内蔵のAVCトランスコーダーによる高性能なリアルタイムトランスコードを実現。タブレットなど外部機器に、レコーダーで現在視聴中の番組をストリーミングできる「RZライブ」、録画番組をホームネットワーク経由で視聴できる「RZプレーヤー」、録画済みの番組をダビングできる「RZポーター」の各Androidアプリを用意する。各アプリごとの対応機種一覧は東芝のホームページで紹介されている。
「レグザリンク・シェア」の機能については前機種のM190/M180とほぼ同等の機能と使い勝手を実現しており、本体内蔵のAVタイムシフトマシンの録画番組もシェアして楽しめる。
他にも薄型テレビのレグザとHDMI接続して、テレビのリモコンでレグザサーバーの予約・再生操作ができる「レグザリンク・コントローラー」や、LANケーブル接続して、レグザで録画した番組をレグザサーバーのHDDにダビングしてBDライブラリ化ができる「レグザリンク・ダビング」もサポートする。なお、HDMIイーサネットチャンネル(HEC)機能によるダビング機能は搭載しない。
またアクトビラやひかりTVなどIPTV視聴機能についても、本機では省略されている。当機能を省いた理由について尋ねたところ「例えばレコーダーでIPTV番組が録画できるのか、といった問い合わせを受けることがあり、レコーダーでのIPTVサービス対応が、ユーザーにとって混乱を招く要素にもなっている。またIPTVサービスの利用者全体がそれほど増えていないことから、今回のモデルでは思い切って機能を省略することになった」とのことだ。
“4Kレグザ”との連携機能など
薄型テレビ“レグザ”のハイエンドモデルとのHDMI接続時には高画質化技術「レグザコンビネーション高画質」が利用できる。最新の“4Kレグザ”「Z8X」シリーズ(関連ニュース)との組み合わせでは、レグザサーバー側でインターレース方式の信号をプログレッシブ方式に変換、クロマフォーマット処理を行い、12bit精度の多階調を実現する映像信号を出力。レグザではピュアな信号を受け取ることで、「シネマ4Kシステム」の高画質化処理を最大限に発揮することが可能になる。
またレグザサーバーが録画した番組のジャンル情報をテレビに送り出すことで、“レグザ”側でコンテンツに最適な映像モードを連動設定して、より高品位な映像を表示できる。
なおタイムシフトマシン録画機能を搭載する“レグザ”「Z8X/Z7」シリーズとの組み合わせでは、テレビ側の地デジ6チャンネルまるごと録画機能と、レグザサーバーの8チャンネルまるごと録画の機能を合わせて、合計で最大14チャンネル分のまるごと録画も可能になる。
その他、DVDなど標準画質映像の高精細再生技術「XDE」やディープカラー出力、HDMI 1080/24p出力をサポート。ブルーレイ3Dディスクの再生にも対応する。
本体は4隅を面取りしたデザインを採用。ブラックとシルバーのツートンカラーの配色としている。
【問い合わせ先】
東芝DVDインフォメーションセンター
TEL/0120-96-3755
関連リンク
- ジャンルBlu-rayディスクレコーダー
- ブランドTOSHIBA
- 型番DBR-M490
- 発売日2103年6月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格170,000円前後)
【SPEC】●内蔵HDD:5TB ●記録可能メディア:BD-R/-R DL/-R XK/-RE/-RE DL/-RE XL、DVD-R/-R DL/-RW ●音声出力:AAC、ドルビーデジタルプラス、ドルビーTrueHD、DTS-HD、L-PCM(7.1ch) ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル ●入出力端子:映像入力×1、2chアナログ音声入力×1、USB/SDメモリーカードスロット×3/1、HDMI出力×1、映像出力×1、デジタル音声出力×1(光)、2chアナログ音声出力×1、無線LAN、LAN×1 ●消費電力:67W(待機時 約0.1W) ●外形寸法:430W×80H×336Dmm(突起部含む) ●質量:約6.4kg