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公開日 2013/12/02 18:48
NVIDIA、最新プロセッサ搭載7インチタブレット「ZOTAC Tegra Note 7」を発表
予想実売価格は25,800円前後
NVIDIA Japanは、同社の最新クアッドコアプロセッサ「NVIDIA Tergra 4」を搭載する7インチタブレット「ZOTAC Tegra Note 7」の記者説明会を開催した。
■「NVIDIA Tegra 4」搭載7インチタブレットが国内登場/価格は25,800円前後
NVIDIAの「Tegra Note」は、独自のクアッドコアプロセッサー「NVIDIA Tegra 4」をコアに最適化されたNVIDIAのハードウェアやソフトウェアなどを、NVIDIAがパートナー企業に向けて提供するタブレット・プラットフォーム。今回は香港のZOTAC社がNVIDIAのプラットフォームを採用した7インチのAndroidタブレット「ZOTAC Tegra Note 7」を日本国内で12月4日から発売する運びとなった。国内では(株)アスクの販売網から提供される。価格はオープンだが、25,800円前後での販売が予想される。
ディスプレイには1,280×800画素の7型IPS液晶を搭載。メインメモリーは1GBで、内蔵ストレージは16GB。microSDメモリーカードスロットも搭載する。OSはAndroid 4.2。
クアッドコア構成のARM Coretex-A15 CPUに、5つめのバッテリーセーブ型コアを組み合わせた「NVIDIA Tegra 4」プロセッサを採用。高速パフォーマンス72コアのGeForce GPUも搭載する。
通信機能はBluetooth 4.0、802.11b/g/nのWi-Fiに対応。接続端子はOTG対応のmicroUSB、microHDMI、ヘッドホン端子を搭載。
カメラユニットはメインカメラが500万画素のセンサーを搭載しており、オートフォーカスやHDR撮影にも対応する。フロントパネルには正面向きに配置されたバスレフポート搭載ステレオスピーカーも装備している。
バッテリーサイズは4,100mAh。USB充電器が付属する。本体サイズは約120W×190H×9.4Dmm、質量は約320g。
■「Tegra Note」をタブレット・プラットフォームのビジネスとして展開
本日の記者説明会では、Tegra Note 7の国内における事業展開をNVIDIA Japanマーケティング本部長の林憲一氏が説明。「Tegra Note」のビジネスモデルについては、「パートナーがすぐに販売できるように設計されたプラットフォームである」としながら、「Tegra 3の時代にもProject KAIを展開し、NVIDIAがハードウェアをGoogle NEXUS 7などに提供して成功モデルを築き上げた。今回のTegra Noteは、ハードウェアだけでなく、インダストリアルデザインやソフトウェア、アクセサリー、ゲームの販売にまで押し広げるかたちで、さらに多くのパートナーにアピールできるプラットフォームとして完成させた」と語った。
NVIDIAが独自のタブレット・プラットフォームを提供していくことのメリットについて林氏は、「メーカー単体ではマーケットのニーズにいち早く対応しながら、商品をタイムリーに送り届けることが難しくなってきた。NVIDIAの先端技術をプラットフォーム化することで、“Tegra 4”に込めた様々な機能が利用でき、世界各地のパートナー企業が持つノウハウや流通販路が活用できる。製造コストを抑える効果も得られる」と説明を続けた。
説明会にはZOTAC International社のエグゼクティブディレクター兼CEOのウォン・シー ハオ・トニー氏が出席し、今回のパートナーシップにコメントを寄せた。トニー氏は「“Tegra Note 7”をリファレンスとした初の7インチタブレットを、ZOTACから商品化できたことを非常に嬉しく思う。当社にとっても大きな意味を持つこのタブレットは、NVIDIAとの強力なパートナーシップによる賜物。日本でのローンチ後にも、多くの方に使っていただけることを期待したい」と述べた。
なおNVIDIAは「Tegra Note 7」をベースとしたタブレット・プラットフォームについて、今後も世界各地域でパートナーシップを広げながら展開を推し進める考えだ。「Tegra 4」搭載製品についてはHPやASUS、東芝、Kobo、Xiaomiなどのメーカーが今後投入を発表している。
■スムーズなペン入力操作を実現
このほかにも様々な機能が「ZOTAC Tegra Note 7」に搭載されている。各機能の特徴についてはNVIDIA Japanマーケティング本部 テクニカルマーケティングエンジニアの矢戸知得氏が実演を交えて紹介した。
新しいタブレットにはペン入力に対応する専用スタイラスが標準装備される。細身のスタイラスは本体に収納ができ、タブレットをONにした状態で本体から取り外すとランチャーメニューが起動し、ドローイングやテキストエディタアプリへスムーズに遷移できる。
「NVIDIA Direct Stylusテクノロジー」により、タブレットのタッチパネル側の感度を向上させることで、通常のタッチペンを使ってスムーズでレスポンス感の高い描き心地を実現した点が特徴。付属のスタイラスは両端がペン先になっており、細身の側は最薄部2mmのペン先形状で、筆記中にもペン先が見やすいよう工夫が凝らされている。
反対側のペン先は幅広いストロークで描くことができる。筆圧感知はペン先からタッチパネルにかかる力を物理的に計るのではなく、筆圧で生じるペン先部分の静電容量の変化を捉えることで、アプリ側にプレッシャー値を伝える仕組みを採っている。これによりドローソフトのブラシ幅やインクの強さにも対応する。オプションで毛筆対応の筆ペンタイプのスタイラスも用意される。本日の記者説明会には書家の涼風花さんがゲスト参加し、ペン入力の書き心地を体験。「いままでのタブレットは書き方の強弱をつけると途切れてしまったり、書きにくかった。本機は滑らかな書き心地が魅力。筆先の動作に遅れることなく付いてきてくれるので、プロも十分満足できる」と太鼓判を押した。
他にもタッチパネル画面上に発生した複数の入力操作に対して、毎回スキャニングをかける「パーム・リジェクション」機能も実装する。これは、ペン入力時にタッチパネルの画面に手のひらがついてしまった際など、手のひらのミスタッチだけを誤操作と認識し、ペン入力操作だけを受け付ける独自機能だ。
本機のペン入力機能の完成度について、矢戸氏は「アクティブスタイラスレベルの、スムーズで心地良いフィーリングが、従来の静電容量方式のパネルで実現できた」と胸を張る。なお、本機では付属スタイラス以外の汎用品によるペン入力にも対応している。
他にもペン入力に関連するユニークな機能として、メイン画面の右下に「Lasso(投げ縄)ツール」を配置。アイコンを選択すると画面キャプチャーモードに入り、キャプチャーした画面上に自由にドローイングができ、画像として保存したり、メール添付やシェアなどが行えるというもの。例えばGoogle Mapの画面をキャプチャーしてから、目的地までの最短説明を手描きで書きこみ、友人へ画像を送るという使い方もできる。機能はシステムレベルで配置されているので、全てのアプリから使えるツールとして用意されていることも特徴だ。
■高音質化を図った内蔵スピーカー/HDR撮影等のカメラ機能も充実
内蔵ステレオスピーカーは、本体を横位置に構えた際にフロント面左右に位置するよう前向きにレイアウト。5ccずつのスピーカーボックスを左右に搭載し、定位感の高いサウンドを実現した。スピーカーボックス内には低音を増幅させるためのダクトを配置し、両側面に設けたバスレフポートへと導くことで豊かな低音を再生する。片側のバスレフポートはUSBコネクタの端子孔と共有しているが、形状の違いによる音のバランスは内部で独自のソフトウェア処理を行って整えている。再生周波数帯域は350Hz〜14kHzをカバーする。
メインカメラには約500万画素のセンサーを搭載。SmugMugのカメラアプリ「Camera Awesome」をプリインストールし、撮影時には常時HDRを働かせて静止画・動画が撮れる「Always-On HDR」機能や、動いている被写体を追尾フォーカスできる「Tap-to-Track」機能、720p/120fpsのハイフレームレート撮影機能などが活用できる。なお、HDR撮影機能は今後NVIDAから直接提供されるソフトウェア・アップデートによる追加対応を予定している。
他にはゲーミングまわりの使い心地も高められている。独自のゲームポータルサービス「NVIDIA TegraZone」が標準搭載されており、アプリからサービスを立ち上げると、Google Playで販売されているゲームから「Tegra Note 7」シリーズに最適なゲームがリストで紹介されており、好きなゲームをGoogle Playからダウンロードして手軽に楽しめる。なお本体にはmicro HDMI端子が搭載されているので、ケーブル接続で大画面テレビにつないでゲームコンテンツが表示できる。またBluetooth接続のゲームパッドを併用すれば、タブレットとワイヤレス接続してより快適にゲームを楽しむことも可能になる。さらに「Tegra Note 7」シリーズにはiNiS社のゲームコンテンツ「eden to GREEN」がプリインストールされる。記者説明会には(株)イニスの矢野氏も駆けつけ、作品の魅力を紹介した。
矢戸氏は、NVIDIAのタブレット・プラットフォームのプログラムに含まれている、OTA(Over The Air)によるソフトウェア・アップデートのサービスについても触れながら、「購入後もNVIDIAから直接ソフトウェアのアップデートを提供する。ユーザーはAndroid OSだけでなく、アプリも常に最新バージョンのものが楽しめる」とした。また本体カバーや液晶保護フィルムなどの専用アクセサリーについても、今後NVIDIAの設計による「Tegra Note 7」専用のアイテムが提供される。矢戸氏は「アクセサリーを含めたTegra Note 7のエコシステム全体に期待をして欲しい」と結んだ。
以下に、本日の会場で執り行われた質疑応答の模様を紹介する
Q:今後ZOTEC以外のパートナーからも「Tegra Note 7」をリファレンスとした同様の製品が出てくるのか。そうした場合、各社がリファレンスの仕様をベースに独自機能を加えるなど、差別化の余地は残されているのか。
林氏:「Tegra Note 7」は既に多くのパートナーが採用を決定している。詳しくは言えないが、現在もパートナーの数は拡大中だ。パートナー側でのリファレンスをベースにした機能拡張はもちろん可能だ。
Q:ZOTECの製品がリファレンスと異なる部分はどこか。
林氏:「ZOTEC Tegra Note 7」についてはリファレンスから変更はない。
Q:「Tegra Note 7」と、プラットフォームのリファレンスに名前を付けて出す意図はどこにあるのか。
林氏:パートナーがリファレンスをベースに製品を開発して、独自ブランドで展開するのも自由だ。
Q:Android 4.4への対応予定はあるのか。
矢戸氏:初期出荷時は4.2だが、12月中に4.3へのアップデートを予定している。その先の4.4対応は現在スケジュールを調整中だ。
Q:NVIDIAは「Tegra Note 7」の流通にも関わっていくのか。
林氏:販売についてはパートナーの販売経路を活用する。NVIDIAが直接関わることはない。
Q:「Tegra Note 7」ではPCゲームのリモートプレイ機能は利用できるのか。
矢戸氏:現在リモートプレイにあたる機能は入っていない。ただ、今後OTAで様々な機能を搭載する予定なので、これからの発表も楽しみにしてほしい。
■「NVIDIA Tegra 4」搭載7インチタブレットが国内登場/価格は25,800円前後
NVIDIAの「Tegra Note」は、独自のクアッドコアプロセッサー「NVIDIA Tegra 4」をコアに最適化されたNVIDIAのハードウェアやソフトウェアなどを、NVIDIAがパートナー企業に向けて提供するタブレット・プラットフォーム。今回は香港のZOTAC社がNVIDIAのプラットフォームを採用した7インチのAndroidタブレット「ZOTAC Tegra Note 7」を日本国内で12月4日から発売する運びとなった。国内では(株)アスクの販売網から提供される。価格はオープンだが、25,800円前後での販売が予想される。
ディスプレイには1,280×800画素の7型IPS液晶を搭載。メインメモリーは1GBで、内蔵ストレージは16GB。microSDメモリーカードスロットも搭載する。OSはAndroid 4.2。
クアッドコア構成のARM Coretex-A15 CPUに、5つめのバッテリーセーブ型コアを組み合わせた「NVIDIA Tegra 4」プロセッサを採用。高速パフォーマンス72コアのGeForce GPUも搭載する。
通信機能はBluetooth 4.0、802.11b/g/nのWi-Fiに対応。接続端子はOTG対応のmicroUSB、microHDMI、ヘッドホン端子を搭載。
カメラユニットはメインカメラが500万画素のセンサーを搭載しており、オートフォーカスやHDR撮影にも対応する。フロントパネルには正面向きに配置されたバスレフポート搭載ステレオスピーカーも装備している。
バッテリーサイズは4,100mAh。USB充電器が付属する。本体サイズは約120W×190H×9.4Dmm、質量は約320g。
■「Tegra Note」をタブレット・プラットフォームのビジネスとして展開
本日の記者説明会では、Tegra Note 7の国内における事業展開をNVIDIA Japanマーケティング本部長の林憲一氏が説明。「Tegra Note」のビジネスモデルについては、「パートナーがすぐに販売できるように設計されたプラットフォームである」としながら、「Tegra 3の時代にもProject KAIを展開し、NVIDIAがハードウェアをGoogle NEXUS 7などに提供して成功モデルを築き上げた。今回のTegra Noteは、ハードウェアだけでなく、インダストリアルデザインやソフトウェア、アクセサリー、ゲームの販売にまで押し広げるかたちで、さらに多くのパートナーにアピールできるプラットフォームとして完成させた」と語った。
NVIDIAが独自のタブレット・プラットフォームを提供していくことのメリットについて林氏は、「メーカー単体ではマーケットのニーズにいち早く対応しながら、商品をタイムリーに送り届けることが難しくなってきた。NVIDIAの先端技術をプラットフォーム化することで、“Tegra 4”に込めた様々な機能が利用でき、世界各地のパートナー企業が持つノウハウや流通販路が活用できる。製造コストを抑える効果も得られる」と説明を続けた。
説明会にはZOTAC International社のエグゼクティブディレクター兼CEOのウォン・シー ハオ・トニー氏が出席し、今回のパートナーシップにコメントを寄せた。トニー氏は「“Tegra Note 7”をリファレンスとした初の7インチタブレットを、ZOTACから商品化できたことを非常に嬉しく思う。当社にとっても大きな意味を持つこのタブレットは、NVIDIAとの強力なパートナーシップによる賜物。日本でのローンチ後にも、多くの方に使っていただけることを期待したい」と述べた。
なおNVIDIAは「Tegra Note 7」をベースとしたタブレット・プラットフォームについて、今後も世界各地域でパートナーシップを広げながら展開を推し進める考えだ。「Tegra 4」搭載製品についてはHPやASUS、東芝、Kobo、Xiaomiなどのメーカーが今後投入を発表している。
■スムーズなペン入力操作を実現
このほかにも様々な機能が「ZOTAC Tegra Note 7」に搭載されている。各機能の特徴についてはNVIDIA Japanマーケティング本部 テクニカルマーケティングエンジニアの矢戸知得氏が実演を交えて紹介した。
新しいタブレットにはペン入力に対応する専用スタイラスが標準装備される。細身のスタイラスは本体に収納ができ、タブレットをONにした状態で本体から取り外すとランチャーメニューが起動し、ドローイングやテキストエディタアプリへスムーズに遷移できる。
「NVIDIA Direct Stylusテクノロジー」により、タブレットのタッチパネル側の感度を向上させることで、通常のタッチペンを使ってスムーズでレスポンス感の高い描き心地を実現した点が特徴。付属のスタイラスは両端がペン先になっており、細身の側は最薄部2mmのペン先形状で、筆記中にもペン先が見やすいよう工夫が凝らされている。
反対側のペン先は幅広いストロークで描くことができる。筆圧感知はペン先からタッチパネルにかかる力を物理的に計るのではなく、筆圧で生じるペン先部分の静電容量の変化を捉えることで、アプリ側にプレッシャー値を伝える仕組みを採っている。これによりドローソフトのブラシ幅やインクの強さにも対応する。オプションで毛筆対応の筆ペンタイプのスタイラスも用意される。本日の記者説明会には書家の涼風花さんがゲスト参加し、ペン入力の書き心地を体験。「いままでのタブレットは書き方の強弱をつけると途切れてしまったり、書きにくかった。本機は滑らかな書き心地が魅力。筆先の動作に遅れることなく付いてきてくれるので、プロも十分満足できる」と太鼓判を押した。
他にもタッチパネル画面上に発生した複数の入力操作に対して、毎回スキャニングをかける「パーム・リジェクション」機能も実装する。これは、ペン入力時にタッチパネルの画面に手のひらがついてしまった際など、手のひらのミスタッチだけを誤操作と認識し、ペン入力操作だけを受け付ける独自機能だ。
本機のペン入力機能の完成度について、矢戸氏は「アクティブスタイラスレベルの、スムーズで心地良いフィーリングが、従来の静電容量方式のパネルで実現できた」と胸を張る。なお、本機では付属スタイラス以外の汎用品によるペン入力にも対応している。
他にもペン入力に関連するユニークな機能として、メイン画面の右下に「Lasso(投げ縄)ツール」を配置。アイコンを選択すると画面キャプチャーモードに入り、キャプチャーした画面上に自由にドローイングができ、画像として保存したり、メール添付やシェアなどが行えるというもの。例えばGoogle Mapの画面をキャプチャーしてから、目的地までの最短説明を手描きで書きこみ、友人へ画像を送るという使い方もできる。機能はシステムレベルで配置されているので、全てのアプリから使えるツールとして用意されていることも特徴だ。
■高音質化を図った内蔵スピーカー/HDR撮影等のカメラ機能も充実
内蔵ステレオスピーカーは、本体を横位置に構えた際にフロント面左右に位置するよう前向きにレイアウト。5ccずつのスピーカーボックスを左右に搭載し、定位感の高いサウンドを実現した。スピーカーボックス内には低音を増幅させるためのダクトを配置し、両側面に設けたバスレフポートへと導くことで豊かな低音を再生する。片側のバスレフポートはUSBコネクタの端子孔と共有しているが、形状の違いによる音のバランスは内部で独自のソフトウェア処理を行って整えている。再生周波数帯域は350Hz〜14kHzをカバーする。
メインカメラには約500万画素のセンサーを搭載。SmugMugのカメラアプリ「Camera Awesome」をプリインストールし、撮影時には常時HDRを働かせて静止画・動画が撮れる「Always-On HDR」機能や、動いている被写体を追尾フォーカスできる「Tap-to-Track」機能、720p/120fpsのハイフレームレート撮影機能などが活用できる。なお、HDR撮影機能は今後NVIDAから直接提供されるソフトウェア・アップデートによる追加対応を予定している。
他にはゲーミングまわりの使い心地も高められている。独自のゲームポータルサービス「NVIDIA TegraZone」が標準搭載されており、アプリからサービスを立ち上げると、Google Playで販売されているゲームから「Tegra Note 7」シリーズに最適なゲームがリストで紹介されており、好きなゲームをGoogle Playからダウンロードして手軽に楽しめる。なお本体にはmicro HDMI端子が搭載されているので、ケーブル接続で大画面テレビにつないでゲームコンテンツが表示できる。またBluetooth接続のゲームパッドを併用すれば、タブレットとワイヤレス接続してより快適にゲームを楽しむことも可能になる。さらに「Tegra Note 7」シリーズにはiNiS社のゲームコンテンツ「eden to GREEN」がプリインストールされる。記者説明会には(株)イニスの矢野氏も駆けつけ、作品の魅力を紹介した。
矢戸氏は、NVIDIAのタブレット・プラットフォームのプログラムに含まれている、OTA(Over The Air)によるソフトウェア・アップデートのサービスについても触れながら、「購入後もNVIDIAから直接ソフトウェアのアップデートを提供する。ユーザーはAndroid OSだけでなく、アプリも常に最新バージョンのものが楽しめる」とした。また本体カバーや液晶保護フィルムなどの専用アクセサリーについても、今後NVIDIAの設計による「Tegra Note 7」専用のアイテムが提供される。矢戸氏は「アクセサリーを含めたTegra Note 7のエコシステム全体に期待をして欲しい」と結んだ。
以下に、本日の会場で執り行われた質疑応答の模様を紹介する
Q:今後ZOTEC以外のパートナーからも「Tegra Note 7」をリファレンスとした同様の製品が出てくるのか。そうした場合、各社がリファレンスの仕様をベースに独自機能を加えるなど、差別化の余地は残されているのか。
林氏:「Tegra Note 7」は既に多くのパートナーが採用を決定している。詳しくは言えないが、現在もパートナーの数は拡大中だ。パートナー側でのリファレンスをベースにした機能拡張はもちろん可能だ。
Q:ZOTECの製品がリファレンスと異なる部分はどこか。
林氏:「ZOTEC Tegra Note 7」についてはリファレンスから変更はない。
Q:「Tegra Note 7」と、プラットフォームのリファレンスに名前を付けて出す意図はどこにあるのか。
林氏:パートナーがリファレンスをベースに製品を開発して、独自ブランドで展開するのも自由だ。
Q:Android 4.4への対応予定はあるのか。
矢戸氏:初期出荷時は4.2だが、12月中に4.3へのアップデートを予定している。その先の4.4対応は現在スケジュールを調整中だ。
Q:NVIDIAは「Tegra Note 7」の流通にも関わっていくのか。
林氏:販売についてはパートナーの販売経路を活用する。NVIDIAが直接関わることはない。
Q:「Tegra Note 7」ではPCゲームのリモートプレイ機能は利用できるのか。
矢戸氏:現在リモートプレイにあたる機能は入っていない。ただ、今後OTAで様々な機能を搭載する予定なので、これからの発表も楽しみにしてほしい。