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公開日 2014/03/25 10:03
ソニーのBDレコーダーが「リモート視聴」対応 − 外出先のスマホへ番組配信可能に
2013年秋モデルがアップデート対応
ソニーは、同社製BDレコーダー5機種をアップデートし、受信中の放送番組および録画番組を宅外からスマホ/タブレットでリモート視聴できる「外からどこでも視聴」に対応させた。
本アップデート対象のBDレコーダーは2013年秋モデルで、具体的には以下の通り。アップデート方法は、デジタル放送ダウンロードによる機能追加となる(詳細はこちら)。
・「BDZ-ET2100」
・「BDZ-ET1100」
・「BDZ-EW1100」
・「BDZ-EW510」
・「BDZ-E510」
※BDZ-E510は録画番組の視聴のみ対応しており、放送中番組の視聴は行えない
先日、次世代放送通信フォーラム(NexTV-F)によって「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」が策定された(詳細はこちら)。リモート視聴では、本要件に準拠し、同規格に対応したテレビやBDレコーダーなどで受信している放送番組や録画番組を、宅外のモバイル端末へネットワーク経由で直接転送できる。
今回のアップデートによってソニーのBDレコーダーは、この「リモート視聴要件」に準拠した宅外リモート視聴機能にいち早く対応した形となる。同社では、本機能を「デジタル放送時代のロケフリ機能」とアピール。スマートフォン/タブレットなどのモバイル端末だけで、放送番組の予約録画/視聴が外出先から簡単に行えるようになった。
放送中の番組の宅外リモート視聴については、地上デジタル放送は全チャンネルが対応。BSデジタルはWOWOW/ディズニーチャンネル以外は対応予定。一方で110度CSデジタルは後述するTV SideViewアプリ番組表が対応していないため、非対応となる(NexTV-Fが公開しているリモート視聴非対応チャンネルはこちら)。録画したコンテンツの場合は、地上/BS/110度CSデジタル放送いずれも、宅外から視聴することができる。なお、24pのコンテンツはトランスコーダーの仕様により配信できないとのこと。
「リモート視聴」の規格で定められた要件により、1台のモバイル端末に同時ペアリングできるレコーダーは最大6台まで。また、BDレコーダー側に登録できるモバイル端末の台数は最大6台までだが、1台のレコーダーから同時に複数のモバイル端末へ配信することはできない。
なお、「スカパー!プレミアムサービスLink」(録画)などのLANを使用した他のネットワーク機能と同時使用することはできない。また、BDレコーダー側に搭載するチューナー数および電源の状態によって、放送中番組のリモート視聴と録画番組のリモート視聴条件が異なる。基本的には番組録画機能が優先され、例えば全てのチューナーを使って録画を行っている最中などは宅外リモート視聴はできない。詳細は以下の図を参照のこと。
さらに、宅外からの視聴には「リモート視聴要件」を満たすアプリケーションが必要。これに伴いソニーでは、本要件に準拠する専用アプリ「TV SideView」を、iOS/Android向けに提供する。
■宅外リモート視聴対応の専用アプリ「TV SideView」− 独自のNAT越え技術搭載
「TV SideView」では、上述の宅外リモート視聴機能「外からどこでも視聴」のほか、ホームネットワーク経由による放送番組および録画番組の視聴機能「家じゅうどこでも視聴」、録画コンテンツをモバイル端末に転送できる「ワイヤレスおでかけ転送」、宅外から録画予約できる「外から録画予約」などが行えるようになる。
これまでソニーでは、DLNAプレーヤーアプリ「RECOPLA」や、宅外からの予約録画アプリ「CHAN-TORU」などを展開してきたが、今後は「TV SideView」1つでこれらの機能を全て網羅する。なお「RECOPLA」「CHAN-TORU」も、単体アプリで今後とも継続して提供される。
アプリとBDレコーダーのペアリングはホームネットワーク環境下で行う必要がある。このペアリングには、ソニー独自開発のNAT越え技術を採用。宅内から宅外へ移動した場合には、ネットワークサービスが変わったことをアプリが自動判別する。ユーザーがアプリ内でネットワークを設定しなおす必要はなく、宅内で観ていた番組の続きをそのまま宅外で観ることが可能。「宅内/宅外を意識せずに視聴できる」ことが大きなポイントだ。宅内/宅外でスムーズな接続を実現するために、バックアップとしてクラウド経由でBDレコーダーの情報を取得できる独自仕様としている。
BDレコーダー側の設定は、「通信設定」の中にある「ホームサーバー機能」の「外出先視聴」を許可しておくだけで良い。なお、BDレコーダー購入時に初期設定の「かんたん設定」を実施すれば、自動で「外出先視聴」を許可した設定になる。
本アプリ自体は無料だが、BDレコーダー連携機能(番組視聴/転送機能)は有料となり、iOS版はアプリ内課金方式、Android版ではプレーヤーアプリのプラグイン方式で提供される。本アプリで、番組視聴/転送機能の初回利用時に500円(税込)が課金されるシステム。なお、iOS版/Android版ともにアカウントに紐づく形となるため、機種変更しても同一アカウントなら追加料金は発生せずに使用することができる。
また、本アプリは簡単な操作性を実現したことも特徴。リアルタイム放送を観るリモート視聴「外からどこでも視聴」を行う場合は、アプリを起動して番組表から観たい番組を選択し、視聴アイコンをタップするだけで良い。なお、画質モードは720p/360p/180pの3段階から任意で選択可能。デフォルトでは360pに設定されている。宅内で視聴する際は720p固定となる。
録画番組を観る場合も、アプリの録画番組リストから観たい番組を選択して視聴アイコンをタップするだけ。画質モードも同じく720p/360p/180pの3段階から任意で選択可能で、宅内では720p固定となる。外付けUSB-HDD内に保存した録画番組も同じ条件で視聴することが可能。
3G/LTE回線を利用した際のデータ使用量の目安は、720p(3.50Mbps)の場合1時間で1.47GB(4時間半視聴で7GB)、360p(1.32Mbps)の場合1時間で567MB(12時間視聴で7GB)、180p(650kbps)の場合1時間で270MB(25時間視聴で7GB)。
なお「ワイヤレスおでかけ転送」については、上述の「リモート視聴要件」によって宅外からデジタル放送コンテンツのコピー/ムーブ操作が行えないため、宅内のホームネットワーク経由でのみ対応する。こちらもアプリのメニュー画面にある録画番組リストから、転送したい番組を選択し、転送アイコンをタップするだけの簡単操作で行える。転送時間の目安は、1時間番組なら約2分30秒。
これまで「CHAN-TORU」アプリで可能だった宅外からの予約録画機能についても、本アプリの番組表から録画予約したい番組を選択して、録画予約アイコンをタップすれば完了する。保存先に外付けUSB-HDDを指定することも可能。本機能は課金対象ではなく無料で利用できる。
そのほか、録画リストから録画番組を選択して鍵アイコンをタップすることでコンテンツをプロテクトしたり、ゴミ箱アイコンをタップして削除したりといった操作も宅外から可能となる。
また「リモート視聴要件」によって、視聴用アプリには「明らかにCMスキップを目的とした機能は設けないことが望ましい」とされているため、宅外で使う場合は早送り/巻き戻し等のメニューは使用できない。宅内で使用する場合はいずれも使用できる。
なお、本アプリは他のソニー製レコーダーおよび他社製レコーダーと紐づけた場合、ホームネットワーク環境下であればコントローラーアプリとして使うことができる。リモート視聴機能「外からどこでも視聴」などは、今回アップデートしたソニー製BDレコーダー5機種とペアリングした場合のみ有効となる。
■ペアリング有効期限は最大90日間 − nasneにも今後対応予定
また「リモート視聴要件」により、レコーダーとのペアリング有効期間は最長で3カ月。本アプリを同一ホームネットワークで90日間使用しなかった場合は、レコーダーのペアリングを再度行わなければならなくなる。90日の間にホームネットワークで使用すれば自動アップデートされる仕様で、ペアリング有効期限の10日前にはアラートが表示される。
本アプリのモバイル端末動作環境については、iOSが6.0以上でAndroidが4.0.3以上に対応。なお、Android端末については、ハードウェア制約によって一部機種では動作できないことがあるという。非対応の端末からは本アプリのプラグインは購入できないようにしている。
本日3月25日時点では、Android向けにのみ「外からどこでも視聴」「家じゅうどこでも視聴」の2機能に対応するバージョンが配布開始されている。4月下旬以降に「ワイヤレスおでかけ転送」と「外から録画予約」も含めてiOS/Androidとも対応するアップデートを予定。なお、この4月下旬のアップデート時には、録画タイトルのジャンル別表示や、予約リストから消去したい複数の番組をまとめて削除できる機能にも対応予定だ。また、時期は未定だが今後nasneにも対応予定としている。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)買い物相談窓口
TEL/0120-777-886
本アップデート対象のBDレコーダーは2013年秋モデルで、具体的には以下の通り。アップデート方法は、デジタル放送ダウンロードによる機能追加となる(詳細はこちら)。
・「BDZ-ET2100」
・「BDZ-ET1100」
・「BDZ-EW1100」
・「BDZ-EW510」
・「BDZ-E510」
※BDZ-E510は録画番組の視聴のみ対応しており、放送中番組の視聴は行えない
先日、次世代放送通信フォーラム(NexTV-F)によって「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」が策定された(詳細はこちら)。リモート視聴では、本要件に準拠し、同規格に対応したテレビやBDレコーダーなどで受信している放送番組や録画番組を、宅外のモバイル端末へネットワーク経由で直接転送できる。
今回のアップデートによってソニーのBDレコーダーは、この「リモート視聴要件」に準拠した宅外リモート視聴機能にいち早く対応した形となる。同社では、本機能を「デジタル放送時代のロケフリ機能」とアピール。スマートフォン/タブレットなどのモバイル端末だけで、放送番組の予約録画/視聴が外出先から簡単に行えるようになった。
放送中の番組の宅外リモート視聴については、地上デジタル放送は全チャンネルが対応。BSデジタルはWOWOW/ディズニーチャンネル以外は対応予定。一方で110度CSデジタルは後述するTV SideViewアプリ番組表が対応していないため、非対応となる(NexTV-Fが公開しているリモート視聴非対応チャンネルはこちら)。録画したコンテンツの場合は、地上/BS/110度CSデジタル放送いずれも、宅外から視聴することができる。なお、24pのコンテンツはトランスコーダーの仕様により配信できないとのこと。
「リモート視聴」の規格で定められた要件により、1台のモバイル端末に同時ペアリングできるレコーダーは最大6台まで。また、BDレコーダー側に登録できるモバイル端末の台数は最大6台までだが、1台のレコーダーから同時に複数のモバイル端末へ配信することはできない。
なお、「スカパー!プレミアムサービスLink」(録画)などのLANを使用した他のネットワーク機能と同時使用することはできない。また、BDレコーダー側に搭載するチューナー数および電源の状態によって、放送中番組のリモート視聴と録画番組のリモート視聴条件が異なる。基本的には番組録画機能が優先され、例えば全てのチューナーを使って録画を行っている最中などは宅外リモート視聴はできない。詳細は以下の図を参照のこと。
さらに、宅外からの視聴には「リモート視聴要件」を満たすアプリケーションが必要。これに伴いソニーでは、本要件に準拠する専用アプリ「TV SideView」を、iOS/Android向けに提供する。
■宅外リモート視聴対応の専用アプリ「TV SideView」− 独自のNAT越え技術搭載
「TV SideView」では、上述の宅外リモート視聴機能「外からどこでも視聴」のほか、ホームネットワーク経由による放送番組および録画番組の視聴機能「家じゅうどこでも視聴」、録画コンテンツをモバイル端末に転送できる「ワイヤレスおでかけ転送」、宅外から録画予約できる「外から録画予約」などが行えるようになる。
これまでソニーでは、DLNAプレーヤーアプリ「RECOPLA」や、宅外からの予約録画アプリ「CHAN-TORU」などを展開してきたが、今後は「TV SideView」1つでこれらの機能を全て網羅する。なお「RECOPLA」「CHAN-TORU」も、単体アプリで今後とも継続して提供される。
アプリとBDレコーダーのペアリングはホームネットワーク環境下で行う必要がある。このペアリングには、ソニー独自開発のNAT越え技術を採用。宅内から宅外へ移動した場合には、ネットワークサービスが変わったことをアプリが自動判別する。ユーザーがアプリ内でネットワークを設定しなおす必要はなく、宅内で観ていた番組の続きをそのまま宅外で観ることが可能。「宅内/宅外を意識せずに視聴できる」ことが大きなポイントだ。宅内/宅外でスムーズな接続を実現するために、バックアップとしてクラウド経由でBDレコーダーの情報を取得できる独自仕様としている。
BDレコーダー側の設定は、「通信設定」の中にある「ホームサーバー機能」の「外出先視聴」を許可しておくだけで良い。なお、BDレコーダー購入時に初期設定の「かんたん設定」を実施すれば、自動で「外出先視聴」を許可した設定になる。
本アプリ自体は無料だが、BDレコーダー連携機能(番組視聴/転送機能)は有料となり、iOS版はアプリ内課金方式、Android版ではプレーヤーアプリのプラグイン方式で提供される。本アプリで、番組視聴/転送機能の初回利用時に500円(税込)が課金されるシステム。なお、iOS版/Android版ともにアカウントに紐づく形となるため、機種変更しても同一アカウントなら追加料金は発生せずに使用することができる。
また、本アプリは簡単な操作性を実現したことも特徴。リアルタイム放送を観るリモート視聴「外からどこでも視聴」を行う場合は、アプリを起動して番組表から観たい番組を選択し、視聴アイコンをタップするだけで良い。なお、画質モードは720p/360p/180pの3段階から任意で選択可能。デフォルトでは360pに設定されている。宅内で視聴する際は720p固定となる。
録画番組を観る場合も、アプリの録画番組リストから観たい番組を選択して視聴アイコンをタップするだけ。画質モードも同じく720p/360p/180pの3段階から任意で選択可能で、宅内では720p固定となる。外付けUSB-HDD内に保存した録画番組も同じ条件で視聴することが可能。
3G/LTE回線を利用した際のデータ使用量の目安は、720p(3.50Mbps)の場合1時間で1.47GB(4時間半視聴で7GB)、360p(1.32Mbps)の場合1時間で567MB(12時間視聴で7GB)、180p(650kbps)の場合1時間で270MB(25時間視聴で7GB)。
なお「ワイヤレスおでかけ転送」については、上述の「リモート視聴要件」によって宅外からデジタル放送コンテンツのコピー/ムーブ操作が行えないため、宅内のホームネットワーク経由でのみ対応する。こちらもアプリのメニュー画面にある録画番組リストから、転送したい番組を選択し、転送アイコンをタップするだけの簡単操作で行える。転送時間の目安は、1時間番組なら約2分30秒。
これまで「CHAN-TORU」アプリで可能だった宅外からの予約録画機能についても、本アプリの番組表から録画予約したい番組を選択して、録画予約アイコンをタップすれば完了する。保存先に外付けUSB-HDDを指定することも可能。本機能は課金対象ではなく無料で利用できる。
そのほか、録画リストから録画番組を選択して鍵アイコンをタップすることでコンテンツをプロテクトしたり、ゴミ箱アイコンをタップして削除したりといった操作も宅外から可能となる。
また「リモート視聴要件」によって、視聴用アプリには「明らかにCMスキップを目的とした機能は設けないことが望ましい」とされているため、宅外で使う場合は早送り/巻き戻し等のメニューは使用できない。宅内で使用する場合はいずれも使用できる。
なお、本アプリは他のソニー製レコーダーおよび他社製レコーダーと紐づけた場合、ホームネットワーク環境下であればコントローラーアプリとして使うことができる。リモート視聴機能「外からどこでも視聴」などは、今回アップデートしたソニー製BDレコーダー5機種とペアリングした場合のみ有効となる。
■ペアリング有効期限は最大90日間 − nasneにも今後対応予定
また「リモート視聴要件」により、レコーダーとのペアリング有効期間は最長で3カ月。本アプリを同一ホームネットワークで90日間使用しなかった場合は、レコーダーのペアリングを再度行わなければならなくなる。90日の間にホームネットワークで使用すれば自動アップデートされる仕様で、ペアリング有効期限の10日前にはアラートが表示される。
本アプリのモバイル端末動作環境については、iOSが6.0以上でAndroidが4.0.3以上に対応。なお、Android端末については、ハードウェア制約によって一部機種では動作できないことがあるという。非対応の端末からは本アプリのプラグインは購入できないようにしている。
本日3月25日時点では、Android向けにのみ「外からどこでも視聴」「家じゅうどこでも視聴」の2機能に対応するバージョンが配布開始されている。4月下旬以降に「ワイヤレスおでかけ転送」と「外から録画予約」も含めてiOS/Androidとも対応するアップデートを予定。なお、この4月下旬のアップデート時には、録画タイトルのジャンル別表示や、予約リストから消去したい複数の番組をまとめて削除できる機能にも対応予定だ。また、時期は未定だが今後nasneにも対応予定としている。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)買い物相談窓口
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