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公開日 2017/04/22 11:15
<GPC>ゼンハイザー、iPhoneでバイノーラル録音できるイヤホン「AMBEO SMART HEADSET」今夏発売
AR/VRとの融合にも意気込み
リスボンで開催されているIFAのプレイベントに出展するゼンハイザーが、iPhoneに接続してバイノーラル録音できるマイク搭載イヤホン「AMBEO SMART HEADSET」を発表した。欧州では今夏に249ユーロで発売を予定する。
AMBEO(アンビオ)は2015年のIFAでゼンハイザーが初めて発表した立体音響のための独自のオーディオ技術をコアとするプロジェクト。立体音場の録音・編集・再生に関わる一貫したソリューションと機器をゼンハイザーが展開する。
AMBEOではこれまで、360度の立体録音ができるマイク「AMBEO VR MIC」がプロ向けの商品として発売されていたが、「AMBEO SMART HEADSET」は初めての再生用機器となる。なお本機のプロトタイプは今年のCESでも発表されていたが(関連ニュース)、商品として公式にアナウンスされたのは今回のIFA GPCが初めてとなる。
iOS 10.3以上のデバイスとLightning端子で接続する。通常の音楽再生にも使えるが、主に没入感の豊かな立体音場を録音することを目的に開発された製品だ。
左右の本体に2基ずつ無指向性マイクを内蔵する。リモコンユニットにはADコンバーター、マイクプリアンプを搭載しているほか、デジタルオーディオインターフェースのリーディングブランドである米アポジー社が開発するソフトウェアアルゴリズム「SoftLimit」を組み込み、自動的に最適な録音レベルを調整しながら、クリアなバイノーラル録音が行えるという。
IFA GPCの会場には、ゼンハイザーの社長であるアンドレアス・ゼンハイザー氏が登壇。「70年を超える歴史を持つゼンハイザーが、40年以上の年月をかけて開発してきた立体音響技術を『AMBEO』というブランディングのもと展開する、第2弾プロダクト。自身のスマートフォンで手軽にバイノーラル録音を楽しめる製品」とアピールした。本機は一般コンシューマーに向けて展開されることになりそうだ。
今回のイベントに参加した300人を超えるジャーナリスト全員に、完成した「AMBEO SMART HEADSET」が配布された。筆者も早速ハンドリングしてみたので、ファーストインプレッションをお届けしよう。
使い方はとてもシンプルで、iPhoneにつなぐとLightning端子経由でイヤホンに電源が供給される。録音はiPhoneにプリインされているカメラアプリで行う。撮影した動画を再生すると、鮮やかな立体感のある音声が再生される。
極めてシンプルな使い勝手だが、録音中の音声をイヤホンでモニタリングできないので、どのような音が録音されているかわかりにくいところが気になった。ただし本体のリモコンユニットには、外音取り込みレベルを調節するボタンも搭載されている。今夏の発売時までにゼンハイザーが独自開発したアプリがローンチされ、この機能を活用できるようになる可能性もある。
イヤホンのデザインはカナル型で、装着性を高めるためイヤーフックで耳に掛ける。ハウジングにベンチレーションポートを備えており、音楽を再生してみると適度な開放感が得られるので、半密閉型の構造を採用しているのかもしれない。右側ケーブルのインラインには通話・ボイスコントロール用のマイクが内蔵されている。
Androidバージョンのイヤホンも年内の発売に向けて開発を進めているという。こちらはUSB接続のデジタルイヤホンになるのか、または通常のアナログ接続になるのか今のところ未定とのこと。
アンドレアス・ゼンハイザー氏はプレゼンテーションの壇上で、今後AMBEOプロジェクトが力を入れていくカテゴリーは3つあると説明した。
「ひとつは音楽のステージ、そしてもう一つはスポーツイベントの3D録音。ゼンハイザーとグループ企業であるノイマンが培ってきた最先端の録音技術により、リアルで没入感の豊かな立体音場をキャプチャーすることができる」。
「そしてもう一つがAR(拡張現実)と融合した3D録音の技術だ。それぞれのカテゴリーについて録音からミキシング、そしてユーザーの手もとで感動を呼び起こすための再生機器まで一貫した体験をゼンハイザーがデザインしていきたい」と続け、さらにVRエンターテインメントとゼンハイザーの音響技術を融合していく戦略についても加速させたいと意気込みを語った。
AMBEO(アンビオ)は2015年のIFAでゼンハイザーが初めて発表した立体音響のための独自のオーディオ技術をコアとするプロジェクト。立体音場の録音・編集・再生に関わる一貫したソリューションと機器をゼンハイザーが展開する。
AMBEOではこれまで、360度の立体録音ができるマイク「AMBEO VR MIC」がプロ向けの商品として発売されていたが、「AMBEO SMART HEADSET」は初めての再生用機器となる。なお本機のプロトタイプは今年のCESでも発表されていたが(関連ニュース)、商品として公式にアナウンスされたのは今回のIFA GPCが初めてとなる。
iOS 10.3以上のデバイスとLightning端子で接続する。通常の音楽再生にも使えるが、主に没入感の豊かな立体音場を録音することを目的に開発された製品だ。
左右の本体に2基ずつ無指向性マイクを内蔵する。リモコンユニットにはADコンバーター、マイクプリアンプを搭載しているほか、デジタルオーディオインターフェースのリーディングブランドである米アポジー社が開発するソフトウェアアルゴリズム「SoftLimit」を組み込み、自動的に最適な録音レベルを調整しながら、クリアなバイノーラル録音が行えるという。
IFA GPCの会場には、ゼンハイザーの社長であるアンドレアス・ゼンハイザー氏が登壇。「70年を超える歴史を持つゼンハイザーが、40年以上の年月をかけて開発してきた立体音響技術を『AMBEO』というブランディングのもと展開する、第2弾プロダクト。自身のスマートフォンで手軽にバイノーラル録音を楽しめる製品」とアピールした。本機は一般コンシューマーに向けて展開されることになりそうだ。
今回のイベントに参加した300人を超えるジャーナリスト全員に、完成した「AMBEO SMART HEADSET」が配布された。筆者も早速ハンドリングしてみたので、ファーストインプレッションをお届けしよう。
使い方はとてもシンプルで、iPhoneにつなぐとLightning端子経由でイヤホンに電源が供給される。録音はiPhoneにプリインされているカメラアプリで行う。撮影した動画を再生すると、鮮やかな立体感のある音声が再生される。
極めてシンプルな使い勝手だが、録音中の音声をイヤホンでモニタリングできないので、どのような音が録音されているかわかりにくいところが気になった。ただし本体のリモコンユニットには、外音取り込みレベルを調節するボタンも搭載されている。今夏の発売時までにゼンハイザーが独自開発したアプリがローンチされ、この機能を活用できるようになる可能性もある。
イヤホンのデザインはカナル型で、装着性を高めるためイヤーフックで耳に掛ける。ハウジングにベンチレーションポートを備えており、音楽を再生してみると適度な開放感が得られるので、半密閉型の構造を採用しているのかもしれない。右側ケーブルのインラインには通話・ボイスコントロール用のマイクが内蔵されている。
Androidバージョンのイヤホンも年内の発売に向けて開発を進めているという。こちらはUSB接続のデジタルイヤホンになるのか、または通常のアナログ接続になるのか今のところ未定とのこと。
アンドレアス・ゼンハイザー氏はプレゼンテーションの壇上で、今後AMBEOプロジェクトが力を入れていくカテゴリーは3つあると説明した。
「ひとつは音楽のステージ、そしてもう一つはスポーツイベントの3D録音。ゼンハイザーとグループ企業であるノイマンが培ってきた最先端の録音技術により、リアルで没入感の豊かな立体音場をキャプチャーすることができる」。
「そしてもう一つがAR(拡張現実)と融合した3D録音の技術だ。それぞれのカテゴリーについて録音からミキシング、そしてユーザーの手もとで感動を呼び起こすための再生機器まで一貫した体験をゼンハイザーがデザインしていきたい」と続け、さらにVRエンターテインメントとゼンハイザーの音響技術を融合していく戦略についても加速させたいと意気込みを語った。