HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2017/05/17 16:02
JOLED、世界初RGB印刷方式の21.6型4K有機ELパネル。医療分野でソニーへの採用も決定
ゲーミングなどコンシューマーにも展開
株式会社JOLEDは本日17日、RGB印刷方式で世界初となる「中型サイズの高精細有機ELパネル」の製品開発説明会を実施。RGB印刷方式を用いた21.6型4K有機ELパネルを発表した。
同社は有機ELディスプレイパネルの量産開発加速および早期事業化を目的として、ソニー株式会社、パナソニック株式会社が有する有機ELディスプレイパネルの開発部門を統合。2015年1月5日に発足された会社となる。
今回発表された21.6型の4K有機ELパネルの精細度は3,840 RGB×2,160(204ppi)、TFTにはLTPSが用いられる。輝度はピークが350cd/m2、全白が140cd/m2。パネルの消費電力は14.6W(@40%window/6500K)、寿命は1,000Hrs.(LT95@w350cd/m2)。パネル質量は500g。サンプル出荷の価格は60〜100万円程度という。
会場には同社代表取締役社長の東入來 信博氏が登壇。今回の説明会について「製品を発表することで、印刷方式の有機ELテクノロジーがここまできたということを理解いただけるものと考えている」とコメントした。
すでに医療用モニターとしてサンプル出荷が開始されており、「今後は医療用からゲーミング、グラフィック、輸送機関やデジタルサイネージの世界などに展開したい」としている。なお、医療用モニターに関してはソニーでの採用が決定されたという。
また中型サイズを手掛けることについては、「スマートフォンなどに使用される5〜10インチの有機ELパネルはSANSUIが、大型パネルはLGが手掛けていることが多いなかで、10〜32インチの中型領域に事業参入し、市場を創造する」とコメント。
さらに同社が開発を進める印刷方式が、小型から大型までパネルのサイズを問わず活用できる技術であるとし、「大型パネル市場へは過去の蓄積技術も活かした新事業モデルでのアライアンス戦略を検討している。またスマートフォンやタブレットなど小型パネル市場への展開も視野に入れてさらなる高精細化技術の開発を進めたい」と述べた。
JOLEDは現在ジャパンディスプレイ(JDI)に連結子会社化されているが、JDIでは蒸着方式による開発が進められてきた。その住み分けについては「まず業界として、小型から大型まで普遍的な技術で行えた方が良い。印刷方式はそれを確立するもので、もう少しで小型パネルの開発も可能となる。ただ現段階では実現できていないなかで、事業として蒸着方式をやり抜くのがひとつの選択肢であることは間違いない」としている。
今後の展開については「パネルは月あたり2,300枚程度といった少量生産。量産というイメージはなく、まずはこの範囲でのマーケットを想定している。将来の布石として、車用のパネルなども開発をしている。戦略的な判断をしながら、あるいは戦略的、資金的なパートナーと共に進めるなどが考えられるが、あくまでJOLEDは開発会社として印刷方式の有機ELを完成させて、それをベースに前に進むことになる」と語った。
同社は有機ELディスプレイパネルの量産開発加速および早期事業化を目的として、ソニー株式会社、パナソニック株式会社が有する有機ELディスプレイパネルの開発部門を統合。2015年1月5日に発足された会社となる。
今回発表された21.6型の4K有機ELパネルの精細度は3,840 RGB×2,160(204ppi)、TFTにはLTPSが用いられる。輝度はピークが350cd/m2、全白が140cd/m2。パネルの消費電力は14.6W(@40%window/6500K)、寿命は1,000Hrs.(LT95@w350cd/m2)。パネル質量は500g。サンプル出荷の価格は60〜100万円程度という。
会場には同社代表取締役社長の東入來 信博氏が登壇。今回の説明会について「製品を発表することで、印刷方式の有機ELテクノロジーがここまできたということを理解いただけるものと考えている」とコメントした。
すでに医療用モニターとしてサンプル出荷が開始されており、「今後は医療用からゲーミング、グラフィック、輸送機関やデジタルサイネージの世界などに展開したい」としている。なお、医療用モニターに関してはソニーでの採用が決定されたという。
また中型サイズを手掛けることについては、「スマートフォンなどに使用される5〜10インチの有機ELパネルはSANSUIが、大型パネルはLGが手掛けていることが多いなかで、10〜32インチの中型領域に事業参入し、市場を創造する」とコメント。
さらに同社が開発を進める印刷方式が、小型から大型までパネルのサイズを問わず活用できる技術であるとし、「大型パネル市場へは過去の蓄積技術も活かした新事業モデルでのアライアンス戦略を検討している。またスマートフォンやタブレットなど小型パネル市場への展開も視野に入れてさらなる高精細化技術の開発を進めたい」と述べた。
JOLEDは現在ジャパンディスプレイ(JDI)に連結子会社化されているが、JDIでは蒸着方式による開発が進められてきた。その住み分けについては「まず業界として、小型から大型まで普遍的な技術で行えた方が良い。印刷方式はそれを確立するもので、もう少しで小型パネルの開発も可能となる。ただ現段階では実現できていないなかで、事業として蒸着方式をやり抜くのがひとつの選択肢であることは間違いない」としている。
今後の展開については「パネルは月あたり2,300枚程度といった少量生産。量産というイメージはなく、まずはこの範囲でのマーケットを想定している。将来の布石として、車用のパネルなども開発をしている。戦略的な判断をしながら、あるいは戦略的、資金的なパートナーと共に進めるなどが考えられるが、あくまでJOLEDは開発会社として印刷方式の有機ELを完成させて、それをベースに前に進むことになる」と語った。