• ブランド
    特設サイト
公開日 2018/04/10 12:05

ソニー、“世界初”4K 3板式CMOSセンサー搭載ビデオカメラ 2機種をNAB2018で発表

440インチ大画面ディスプレイで8K 120p映像上映も
編集部:川田菜月
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、米ラスベガスにて現地時間4月9日から開催される国際放送機器展「NAB(National Associations of Broadcasters)2018」での出展内容を発表。8K 3板式カメラシステム「UHC-8300」、映画制作用CineAltaカメラ「VENICE(関連ニュース)」などの最新カメラシステムの展示や、440インチサイズのCrystal LEDディスプレイシステム(8K×4K構成)を用いた業界初の8K 120p映像の上映も行われる。

「Beyond Definition」をテーマに、次世代放送を見据えた最新製品および高画質・高効率な映像制作ソリューションの提案や、IPベースやクラウド活用など大容量の映像データを効率的に扱える制作・配信ワークフローも多数紹介される。

カメラシステムの新モデルでは、4K 60p収録・HDR対応のXDCAM メモリーカムコーダー「PXW-Z280」「PXW-Z190」「FS5 II」の3機種を初出展。

「PXW-Z280」「PXW-Z190」は、新開発のCMOSイメージセンサー Exmor Rをハンディタイプの4Kカムコーダーとしては世界初となる3板式で搭載(製品詳細)。登録した人物を自動検出・追尾してオートフォーカスする「顔限定AF」にも対応した顔検出AF機能や、露出と被写界深度を調整できる独自技術の電子式可変NDフィルターの搭載、HDR映像制作の時間を短縮できるインスタントHDRワークフローにも対応する。

写真左「PXW-Z280」、写真右「PXW-Z190」

PXW-Z280は新開発1/2型CMOSイメージセンサーを採用しており、4K対応ながら感度F12を実現。4:2:2 10bit(4K/HD)記録が可能な4K XAVC-Intraに対応、4K/60p収録時に4KとHDの同時記録も可能となる。またS-Log3にも対応する。発売は7月6日を予定、価格は770,000円(税抜)。PXW-Z190は従来モデルからさらなる小型・軽量化を実現。光学25倍ズームを搭載し、幅広い焦点距離を1台でカバーできるとのこと。本機は9月上旬の発売予定で、価格は495,000円(税抜)。

「FS5 II」では、4K Exmor スーパー35mmCMOSイメージセンサーを搭載(製品詳細)。現行機種「PXW-FS5」をベースに人物描写のよりナチュラルな表現を実現すべく、VENICE開発のノウハウを活用して画作りを再設計したとしており、XAVC 4Kでの本体記録やRAW映像の出力、ハイフレームレート撮影にも対応する。着脱式のワンタッチ回転グリップには操作ボタン/ダイヤルを配置、また取付け位置・角度の変更が可能な液晶パネルを搭載するなど、手持ち撮影時の機動性も高めている。価格は本体のみが620,000円(税抜)、ズームレンズキットが680,000円(税抜)で、2018年6月発売を予定している。

「FS5 II」

会場では8K×4K構成のCrystal LEDディスプレイシステムによる映像上映も実施。ディスプレイは展示会出展では最大となる横約9.7m×縦約5.4m(440インチ)を用意し、8K 3板式カメラシステム「UHC-8300」で撮影した8K 120p映像コンテンツなどによる、迫力ある高画質な映像体験を提供するとしている。

同社は2016年秋以降、4K HDR/HD HDR/HD SDR映像の同時制作を実現する映像制作ソリューション「SR Live for HDR」を推進。今回のNABでは、撮影段階からHLGでのエンドツーエンド制作を可能とする「HLG_Liveモード」のほか、マスターセットアップ ユニットによるマルチコントロールのワークフローなどを新たに展示する。

映像信号など(音声、メタデータ、同期信号、制御)をリアルタイムにIP伝送するライブソリューション分野では、会場をコントロールルーム、アトランタをデータセンターに見立て、機器をIPで繋いで操作するリモートインテグレーションのデモを実施する。4K映像データを1本の同軸ケーブルで伝送できる映像インターフェース「12G-SDI」対応製品も拡充、新製品として1.5Uの小型/HD対応カメラコントロールユニット「HDCU-3100」を発表。幅広いシステム選択肢を提供していくとしている。

映像アーカイブソリューションとして、光ディスク技術を継承したオプティカルディスク・アーカイブ対応の大規模ライブラリ装置の開発を推進。最小構成は約3PB(ペタバイト)、最大容量約27PBに拡張可能で、2019年の発売を目指すとのこと。また、同社は三菱ケミカルメディアとライセンス契約を締結・オプティカルディスク・アーカイブカートリッジの製造・販売の発展を目指すとしている。

その他、欧米で展開している報道制作向けクラウドサービス「XDCAM air」、ネットワーク制作システム「Media Backbone Hive」など、クラウドを活用したソフトウェアベースのソリューションも多数出展する。

ディスプレイ技術もアップデート。4K有機ELマスターモニター「BVM-X300」/業務用4K有機ELモニター「PVM-X550」に、フレキシブルエリアマーカー対応やタイムコード表示、入力設定一括切り替えなど、4K/HDR制作の運用性を高める機能が追加される。

他にも、デジタルワイヤレスマイクロホンシステム「DXWシリーズ」から、5月発売予定のデジタルワイヤレストランスミッター「DWT-B03R」、マルチチャンネルオーディオのIP伝送方式主要規格・Dante対応のデジタルワイヤレスレシーバー「DWR-R03D」などの新製品も出展される。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX