HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2018/10/18 18:27
“原音”を知る強みを活かし「ビクター」ブランド強化へ。幹部が語る今後の戦略
サブブランド「○○ by VICTOR STUDIO」も展開
別項の通り、JVCケンウッドはビクターブランドからフラグシップイヤホン “WOOD inner” 「HA-FW10000」(関連ニュース)を発表。発表会を開催し、同社幹部がビクターブランドの今後の戦略について説明した。
コーポレートブランド「JVCKENWOOD」の下、プロダクトブランドとして「JVC」「KENWOOD」「VICTOR」の3ブランドを展開する同社。2017年に復活させ、今回新製品を発表したビクターブランドは「従来の枠組みにとどまらない製品・サービスを展開するブランド」「“時代をつくる”、イノベーションを追求するブランド」と位置づけている。
“イノベーション” とは何かを考える上で、同社では長年掲げてきた「原音探究」思想を再定義。今後は、 “こだわりの音作り” から生み出していく商品やサービス、ソリューションにビクターブランドを付与して展開していくという。
ブランド戦略部 部長 山本耕志氏は、「以前は音の領域では各社ともハードウェアとソフトウェアの両方を持ってハードの開発をすることが多かった。しかし、今はインターネット系企業がソフトやコンテンツを握り、ハードのみで展開する企業も増えている。一方で我々は変わらずにハードとソフトの両方を持ち続けている」とコメント。
音楽スタジオ「ビクタースタジオ」という音楽制作の現場を知る企業という立場から、「“原音が分かる会社” として、音のブランディングを進めていく」とした。
そして、そのビクタースタジオもブランドして今後はさらに活用すると発表。音楽制作現場を熟知したスタジオエンジニアのノウハウを活用するべく、「Produced by VICTOR STUDIO」「Tuned by VICTOR STUDIO」「Made by VICTOR STUDIO」という3つのサブブランドを、今後様々な製品に付与していく。
エンジニアが製品開発にどれくらい関わったかの度合いの違いによってこれら3点を使い分ける。「Produced by VICTOR STUDIO」では製品をトータルで監修・プロデュースした商品に付与するとのことで、例えば現在JVCブランドで展開しているスタジオモニターヘッドホン「HA-MX100-Z」は今後ビクターブランドで「Produced by VICTOR STUDIO」製品として展開する。
「Tuned by VICTOR STUDIO」は、製品の音質面でビクタースタジオが調整やチューニングを施した商品に付与。WOOD CONEやK2テクノロジーなどの技術開発について同ワードを付与していく。そして「Made by VICTOR STUDIO」は、音以外のジャンルでもビクタースタジオのノウハウを注ぎ込める幅広いアイテムでの展開を考えているという。
また、今後は海外でもビクターブランド製品を順次展開していくことも発表。世界各国の状況を見ながら段階的に各国にビクターブランドを導入していく。
なお、今回発表した “WOOD inner” はこれまでJVCブランドのサブブランド「CLASS-S」で展開していたが、今後、CLASS-Sで展開していたプレミアムレンジの製品はビクターブランドで展開していくとのこと。CLASS-Sは発展的解消となり、現行ラインナップまでで展開が止まるという。
続いて登壇したJVCケンウッド技術開発部 主幹 音質マイスターの秋元秀之氏も、同社が音楽制作の現場を熟知していることの強みに言及。ハイレゾの登場によって、アーティストが制作したマスター音源と同じクオリティのものをユーザーが入手できるようになったことで、「だからこそ、音楽を再生する環境が今まで以上に重要になっている」と語る。
秋元氏は、ユーザーの嗜好にあわせて低域あるいは高域を強めて再生する機器があることに触れ、「それも素晴らしい音楽の楽しみ方のひとつだが、その音やバランスが本当にアーティストが伝えたい音なのかというとそうとは限らない」とコメント。「音源がマスターと同じクオリティだからこそ、再生機器で味付けがあるほど、元々の音と離れてしまう」と言葉を続けた。
そして「ここで重要なのが、音響製品の造り手側が、音楽がどのように作られているのかを知っていることだ」とコメント。音楽制作現場であるビクタースタジオとの濃密な関係があるからこそ、その現場の “原音” をビクター製品で味わえるのだとアピールした。
コーポレートブランド「JVCKENWOOD」の下、プロダクトブランドとして「JVC」「KENWOOD」「VICTOR」の3ブランドを展開する同社。2017年に復活させ、今回新製品を発表したビクターブランドは「従来の枠組みにとどまらない製品・サービスを展開するブランド」「“時代をつくる”、イノベーションを追求するブランド」と位置づけている。
“イノベーション” とは何かを考える上で、同社では長年掲げてきた「原音探究」思想を再定義。今後は、 “こだわりの音作り” から生み出していく商品やサービス、ソリューションにビクターブランドを付与して展開していくという。
ブランド戦略部 部長 山本耕志氏は、「以前は音の領域では各社ともハードウェアとソフトウェアの両方を持ってハードの開発をすることが多かった。しかし、今はインターネット系企業がソフトやコンテンツを握り、ハードのみで展開する企業も増えている。一方で我々は変わらずにハードとソフトの両方を持ち続けている」とコメント。
音楽スタジオ「ビクタースタジオ」という音楽制作の現場を知る企業という立場から、「“原音が分かる会社” として、音のブランディングを進めていく」とした。
そして、そのビクタースタジオもブランドして今後はさらに活用すると発表。音楽制作現場を熟知したスタジオエンジニアのノウハウを活用するべく、「Produced by VICTOR STUDIO」「Tuned by VICTOR STUDIO」「Made by VICTOR STUDIO」という3つのサブブランドを、今後様々な製品に付与していく。
エンジニアが製品開発にどれくらい関わったかの度合いの違いによってこれら3点を使い分ける。「Produced by VICTOR STUDIO」では製品をトータルで監修・プロデュースした商品に付与するとのことで、例えば現在JVCブランドで展開しているスタジオモニターヘッドホン「HA-MX100-Z」は今後ビクターブランドで「Produced by VICTOR STUDIO」製品として展開する。
「Tuned by VICTOR STUDIO」は、製品の音質面でビクタースタジオが調整やチューニングを施した商品に付与。WOOD CONEやK2テクノロジーなどの技術開発について同ワードを付与していく。そして「Made by VICTOR STUDIO」は、音以外のジャンルでもビクタースタジオのノウハウを注ぎ込める幅広いアイテムでの展開を考えているという。
また、今後は海外でもビクターブランド製品を順次展開していくことも発表。世界各国の状況を見ながら段階的に各国にビクターブランドを導入していく。
なお、今回発表した “WOOD inner” はこれまでJVCブランドのサブブランド「CLASS-S」で展開していたが、今後、CLASS-Sで展開していたプレミアムレンジの製品はビクターブランドで展開していくとのこと。CLASS-Sは発展的解消となり、現行ラインナップまでで展開が止まるという。
続いて登壇したJVCケンウッド技術開発部 主幹 音質マイスターの秋元秀之氏も、同社が音楽制作の現場を熟知していることの強みに言及。ハイレゾの登場によって、アーティストが制作したマスター音源と同じクオリティのものをユーザーが入手できるようになったことで、「だからこそ、音楽を再生する環境が今まで以上に重要になっている」と語る。
秋元氏は、ユーザーの嗜好にあわせて低域あるいは高域を強めて再生する機器があることに触れ、「それも素晴らしい音楽の楽しみ方のひとつだが、その音やバランスが本当にアーティストが伝えたい音なのかというとそうとは限らない」とコメント。「音源がマスターと同じクオリティだからこそ、再生機器で味付けがあるほど、元々の音と離れてしまう」と言葉を続けた。
そして「ここで重要なのが、音響製品の造り手側が、音楽がどのように作られているのかを知っていることだ」とコメント。音楽制作現場であるビクタースタジオとの濃密な関係があるからこそ、その現場の “原音” をビクター製品で味わえるのだとアピールした。