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公開日 2019/10/23 12:05
Bang & Olufsen、オダギリジョーも絶賛の77型4K有機ELテレビ「Beovision Harmony」発表会。先行販売もスタート
伊勢丹新宿で限定ストアもオープン
Bang & Olufsenは、77型4K有機ELテレビ「Beovision Harmony」とブランド初のサウンドバー「Beosound Stage」の発売に先駆けて、新製品発表会を東京現代美術館にて開催。別所哲也氏やオダギリジョー氏が登壇し、トークイベントも行われた。
Beovision Harmonyは変形するスピーカー部を備えた4K有機ELテレビ。電源オフの時にはディスプレイの前に、電源オンの時にはスピーカー部が左右に開いてディスプレイの下に配置するように変形する。ディスプレイ部はLG製、4Kダブルチューナー搭載で外付けに録画することも可能。
ドライバーは1インチ・トゥイーター×1、2.5インチ・フルレンジドライバー×2、4インチ・ミッドレンジウーファー×1、4インチウーファー×2の計6基を搭載。ユニット配置は独自で、2基ずつ搭載するフルレンジとウーファーは左右の同位置にそれぞれ配置、トゥイーターとミッドレンジウーファーは右側スピーカー部に備えられている。電源オンの状態で中央に来るよう配置されており、ステレオスピーカーと接続する際、センタースピーカーの役割を果たすとのこと。
スピーカーの入力モードは登録してリモコンで容易に切り替え可能。テレビとして使用しない場合には、スタンドアローンのミュージックシステムとしても使うことができ、音楽モードとしてステレオ再生する際には、スピーカー内で処理して3ウェイシステムとして再生するとのこと。
端子部はディスプレイ背面に装備。HDMI端子は4基備えており、本機のリモコンを使ってBDレコーダーなど接続した外部機器を操作できる「Peripheral Unit Controller(PUC)」を利用する際には、スピーカー背面にある端子を利用する必要がある。
今回発表会のため、コンセプトマネージャーを務めるKresten Bjorn Krab-Bjerre氏が来日。改めてBang & Olufsenのブランドフィソロフィーと、今回発表した2製品の魅力を語った。
Bang & Olufsenは1925年に2名の創業者によって設立。両者の信念と製品開発に対する哲学を引き継ぎ、美しいデザインと最先端の技術を融合させる製品づくりを行なっていると説明。「製品開発には何度も試作を繰り返し、時間をかけながら我々がパーフェクトだと思えるモノづくりを心がけている。現代のユーザーが求めるものが全て詰まっている、簡単な操作で音楽を聴くことの喜びを感じられる製品群だと自負している」と語った。
Beovision Harmonyは、「急成長を続ける大画面市場に対する、我々の挑戦だ」とし、77インチという大画面テレビをいかにインテリアの一部として成り立つものとするか、工夫を凝らしたという。
「まず一つに、大画面によって部屋の中で場所を取るということ。また使っていないときは黒い大きなボックスがあるだけになってしまう。この問題点を解決するため、スピーカー部が変形する設計を施した」とのこと。
画面が美しくせり上がってくる様子や、スピーカーカバーに木材を使うことで家具との調和を演出。またアルミニウムの使用においても、「家の中にあるライトの光を浴びて反射させることでインテリアと融合できる」という。木材はデンマーク南部のメーカーから、アルミニウムも世界屈指とされるデンマークの工場との強いリレーションシップによって高品質な材料を投入することで「歴史あるデザインと文化が息づいている」とアピールした。
同社初のサウンドバーであるBeosound Stageについては、「テレビの大画面化とともに薄型化が進んでいる。それによって音響に用いるスペースが限られ、映像が美しくなる一方で音が薄くなってしまう。音声は映像の一部だ、と語られるように、映像の迫力を伝えるには音響システムが重要である」とし、本製品の開発に至ったという。
デンマークのデザインスタジオ「NORM ARCHITECTS」と共同開発した本製品は、「デザインの焦点は、シンプルかつエレガントなフレーム」とし、スピーカーの周囲をアルミニウムもしくはオーク材でかたどり、「スピーカーがフレームの中で浮かんでいるような印象を与えるデザイン」を施している。またフレーム部には、スムースな操作を実現できるようタッチセンサー内蔵のコントロールパネルを内蔵している。
本機はドルビーアトモスにも対応。B&Oアプリを用いたサウンド調整により、平置き/縦置きでも設置方法に合わせて最適化できる。サウンドバーとして使う以外に、Chromecast built-in、AirPlay 2などへの対応や、マルチルーム再生も可能で、ミュージックシステムとして使うことも可能だ。
発表会ではトークショーも開催。国際短編映画祭代表の代表も務める俳優の別所哲也氏が司会のもと、会場のスペースデザインを担当した建築家の長坂常氏、俳優・映画監督のオダギリジョー氏もゲストとして登壇した。
長坂氏は今回のデザインコンセプトとして「テレビの真ん前で見ることってあまり無いかもしれない、と思った。普段の生活ではずっと座って何かしているというより、動きながらいろんな情報が入ってくるのが現代のライフスタイル」であるとし、「たとえば街を歩いていて、通りすがりに様々な音が聴こえてきて物語を感じていくような、そういう体験ができたら」と考え、木組みを用いた展示方法を採用したという。
また、「製品のコンセプトの一つとして、和を表現していると伺ったので、グリッドシステムと和を組み合わせたデザイン」にしたとのこと。テレビやスピーカーが配置された木組みの背面には、どこからでも電源がとれるようになっており、B&O製品のマルチルーム再生を体験できるスペースも用意された。
「いろんな方向性に、テレビやスピーカーがランダムに置かれているというのが、今の空間にはふさわしいかなと思う。Beosound Stageは寝かして置いても、立てて置いていても、ちゃんと聴かせたい方向に再生できる。素晴らしい技術だと思うし、今のライフスタイルに合っていると思う」と語った。
Beovision HarmonyおよびBeosound Stageのデモンストレーションでは、オダギリジョー氏が監督を務めた映画「ある船頭の話」の一部映像を再生。「奥行きある色合い、グラデーションまで表現されている。サウンド面でも、音も一粒一粒が際立って聴こえるというか、圧縮されすぎず、必要なところがしっかり出ていると感じた」と語った。
また、同社のスピーカー「Beolab 50」を4台用いた5.1chサラウンド再生も実施。「いかに臨場感を出せるか、頭の中でぐるぐると回っているような感覚をサラウンドシステムで引き出せたと思う」とコメントした。
オダギリジョー氏は「なかなか忙しくて劇場に行くことが減っていたが、今回映画製作をしてみて、改めて、大きなスクリーンと良い音で見て聴くもの、映画は総合技術でできていると実感した」と語る。
作品にも映像と音のこだわりを詰め込んだというオダギリジョー氏。「映画の本当の狙いは、こうした高品質なシステムでないと再現できないのでは?と思う。もちろん一番は映画館で見て欲しいけど、作った側としても納得のいく再生が実現されている」とし、「デザインもかっこいい。自慢したくなる製品だし、実際に画も良いし音も良い。本当に欲しいですね」と絶賛した。
デザイン面について、「テレビの黒い画面は、空間を大きく支配をする。でも、そういうものだと思っていたので、スピーカー部を開閉式にして変形させるという、こういった解決方法は初めて。面白いし、実際に製品として美しく成り立っている」と長坂氏。
Kresten Bjorn Krab-Bjerre氏は、「製品作りにはコントラストが必要」とし、音作りをしっかり引き継ぎながらも、ユーザーが驚くような展開を盛り込んで開発したと説明。また、「美しい心を保つためには、良い経験が必要。我々は建築や映画などはもちろん、身近にある家具や色んなものから影響を受けているが、幸せな気持ちで生活していく上で身近な空間がより良いものであることも重要だ。B&Oの製品はそうした上質なライフスタイルを実現できる製品だと考えている」とした。
同社は本日10月23日(水)から29日(火)の一週間限定で、ポップアップストア「BEOVISION HARMONY STAGE」を伊勢丹新宿店本館1階 ザ・ステージにてオープン。本会場のデザインも長坂常氏によるもので、2製品を試聴できるほか、Beovision Harmonyは先行販売、Beosound Stageは先行予約受付も行われるとのこと。
Beovision Harmonyは変形するスピーカー部を備えた4K有機ELテレビ。電源オフの時にはディスプレイの前に、電源オンの時にはスピーカー部が左右に開いてディスプレイの下に配置するように変形する。ディスプレイ部はLG製、4Kダブルチューナー搭載で外付けに録画することも可能。
ドライバーは1インチ・トゥイーター×1、2.5インチ・フルレンジドライバー×2、4インチ・ミッドレンジウーファー×1、4インチウーファー×2の計6基を搭載。ユニット配置は独自で、2基ずつ搭載するフルレンジとウーファーは左右の同位置にそれぞれ配置、トゥイーターとミッドレンジウーファーは右側スピーカー部に備えられている。電源オンの状態で中央に来るよう配置されており、ステレオスピーカーと接続する際、センタースピーカーの役割を果たすとのこと。
スピーカーの入力モードは登録してリモコンで容易に切り替え可能。テレビとして使用しない場合には、スタンドアローンのミュージックシステムとしても使うことができ、音楽モードとしてステレオ再生する際には、スピーカー内で処理して3ウェイシステムとして再生するとのこと。
端子部はディスプレイ背面に装備。HDMI端子は4基備えており、本機のリモコンを使ってBDレコーダーなど接続した外部機器を操作できる「Peripheral Unit Controller(PUC)」を利用する際には、スピーカー背面にある端子を利用する必要がある。
今回発表会のため、コンセプトマネージャーを務めるKresten Bjorn Krab-Bjerre氏が来日。改めてBang & Olufsenのブランドフィソロフィーと、今回発表した2製品の魅力を語った。
Bang & Olufsenは1925年に2名の創業者によって設立。両者の信念と製品開発に対する哲学を引き継ぎ、美しいデザインと最先端の技術を融合させる製品づくりを行なっていると説明。「製品開発には何度も試作を繰り返し、時間をかけながら我々がパーフェクトだと思えるモノづくりを心がけている。現代のユーザーが求めるものが全て詰まっている、簡単な操作で音楽を聴くことの喜びを感じられる製品群だと自負している」と語った。
Beovision Harmonyは、「急成長を続ける大画面市場に対する、我々の挑戦だ」とし、77インチという大画面テレビをいかにインテリアの一部として成り立つものとするか、工夫を凝らしたという。
「まず一つに、大画面によって部屋の中で場所を取るということ。また使っていないときは黒い大きなボックスがあるだけになってしまう。この問題点を解決するため、スピーカー部が変形する設計を施した」とのこと。
画面が美しくせり上がってくる様子や、スピーカーカバーに木材を使うことで家具との調和を演出。またアルミニウムの使用においても、「家の中にあるライトの光を浴びて反射させることでインテリアと融合できる」という。木材はデンマーク南部のメーカーから、アルミニウムも世界屈指とされるデンマークの工場との強いリレーションシップによって高品質な材料を投入することで「歴史あるデザインと文化が息づいている」とアピールした。
同社初のサウンドバーであるBeosound Stageについては、「テレビの大画面化とともに薄型化が進んでいる。それによって音響に用いるスペースが限られ、映像が美しくなる一方で音が薄くなってしまう。音声は映像の一部だ、と語られるように、映像の迫力を伝えるには音響システムが重要である」とし、本製品の開発に至ったという。
デンマークのデザインスタジオ「NORM ARCHITECTS」と共同開発した本製品は、「デザインの焦点は、シンプルかつエレガントなフレーム」とし、スピーカーの周囲をアルミニウムもしくはオーク材でかたどり、「スピーカーがフレームの中で浮かんでいるような印象を与えるデザイン」を施している。またフレーム部には、スムースな操作を実現できるようタッチセンサー内蔵のコントロールパネルを内蔵している。
本機はドルビーアトモスにも対応。B&Oアプリを用いたサウンド調整により、平置き/縦置きでも設置方法に合わせて最適化できる。サウンドバーとして使う以外に、Chromecast built-in、AirPlay 2などへの対応や、マルチルーム再生も可能で、ミュージックシステムとして使うことも可能だ。
発表会ではトークショーも開催。国際短編映画祭代表の代表も務める俳優の別所哲也氏が司会のもと、会場のスペースデザインを担当した建築家の長坂常氏、俳優・映画監督のオダギリジョー氏もゲストとして登壇した。
長坂氏は今回のデザインコンセプトとして「テレビの真ん前で見ることってあまり無いかもしれない、と思った。普段の生活ではずっと座って何かしているというより、動きながらいろんな情報が入ってくるのが現代のライフスタイル」であるとし、「たとえば街を歩いていて、通りすがりに様々な音が聴こえてきて物語を感じていくような、そういう体験ができたら」と考え、木組みを用いた展示方法を採用したという。
また、「製品のコンセプトの一つとして、和を表現していると伺ったので、グリッドシステムと和を組み合わせたデザイン」にしたとのこと。テレビやスピーカーが配置された木組みの背面には、どこからでも電源がとれるようになっており、B&O製品のマルチルーム再生を体験できるスペースも用意された。
「いろんな方向性に、テレビやスピーカーがランダムに置かれているというのが、今の空間にはふさわしいかなと思う。Beosound Stageは寝かして置いても、立てて置いていても、ちゃんと聴かせたい方向に再生できる。素晴らしい技術だと思うし、今のライフスタイルに合っていると思う」と語った。
Beovision HarmonyおよびBeosound Stageのデモンストレーションでは、オダギリジョー氏が監督を務めた映画「ある船頭の話」の一部映像を再生。「奥行きある色合い、グラデーションまで表現されている。サウンド面でも、音も一粒一粒が際立って聴こえるというか、圧縮されすぎず、必要なところがしっかり出ていると感じた」と語った。
また、同社のスピーカー「Beolab 50」を4台用いた5.1chサラウンド再生も実施。「いかに臨場感を出せるか、頭の中でぐるぐると回っているような感覚をサラウンドシステムで引き出せたと思う」とコメントした。
オダギリジョー氏は「なかなか忙しくて劇場に行くことが減っていたが、今回映画製作をしてみて、改めて、大きなスクリーンと良い音で見て聴くもの、映画は総合技術でできていると実感した」と語る。
作品にも映像と音のこだわりを詰め込んだというオダギリジョー氏。「映画の本当の狙いは、こうした高品質なシステムでないと再現できないのでは?と思う。もちろん一番は映画館で見て欲しいけど、作った側としても納得のいく再生が実現されている」とし、「デザインもかっこいい。自慢したくなる製品だし、実際に画も良いし音も良い。本当に欲しいですね」と絶賛した。
デザイン面について、「テレビの黒い画面は、空間を大きく支配をする。でも、そういうものだと思っていたので、スピーカー部を開閉式にして変形させるという、こういった解決方法は初めて。面白いし、実際に製品として美しく成り立っている」と長坂氏。
Kresten Bjorn Krab-Bjerre氏は、「製品作りにはコントラストが必要」とし、音作りをしっかり引き継ぎながらも、ユーザーが驚くような展開を盛り込んで開発したと説明。また、「美しい心を保つためには、良い経験が必要。我々は建築や映画などはもちろん、身近にある家具や色んなものから影響を受けているが、幸せな気持ちで生活していく上で身近な空間がより良いものであることも重要だ。B&Oの製品はそうした上質なライフスタイルを実現できる製品だと考えている」とした。
同社は本日10月23日(水)から29日(火)の一週間限定で、ポップアップストア「BEOVISION HARMONY STAGE」を伊勢丹新宿店本館1階 ザ・ステージにてオープン。本会場のデザインも長坂常氏によるもので、2製品を試聴できるほか、Beovision Harmonyは先行販売、Beosound Stageは先行予約受付も行われるとのこと。