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公開日 2022/01/25 15:29
JR川崎駅から徒歩6分の“もてなしの別世界”。final新本社&直営店「final STORE」レポート
直営店一体のオーディオブランド新本社を訪ねる
イヤホン/ヘッドホンブランド「final」、ワイヤレスオーディオブランド「ag」を展開する(株)finalが、この度本社をJR川崎駅から徒歩6分の場所に移転。合わせて、これまで東京・秋葉原で営業していた直営店「final STORE」を、本社併設というかたちで移転・リニューアルオープンした。
入口にかかったのれんが目印の社屋は、1階から5階まですべて同社が使用。音響の基礎研究から製品開発、修理業務などが行われることになる。以前は学習塾が入居していたとのことで、広めの階段や部屋の間取り、ところどころに配置された黒板などに面影を残している。
本社併設というかたちでリニューアルされる直営店「final STORE」は4階にあり、1月24日より営業を開始している。
final/agブランド製品の販売とともにゆったりとした試聴スペースを設置。精緻な試聴を行いたいというユーザーのための防音室も秋葉原から引き継いでおり、空調などの設備が整いしだい、利用可能になるとのことだ。
また、イヤホン/ヘッドホン本体だけでなく、スイーツや酒類、小物といった“リスニング”という行為をより豊かにするためのグッズも取り揃えている。
中でもスイーツの新作として、finalブランドのイヤホン“Piano Forteシリーズ”をモチーフにしたというチョコレートが登場。甘いチョコレートにスパイスという異色の組み合わせながら、しっかりと調和した味わいが楽しめるという。こちらは現在まだ非売品で、同社イベントの参加者などにプレゼントされるとのことだ。
同社製品の修理も受け付けており、この度本社と地続きになったことで、受け付けから作業までのレスポンスが早くなることが見込まれる。
新社屋と直営店のコンセプトについて、同社代表の細尾 満氏に伺った。
「入口ののれんは、“くぐると自分のことをちゃんともてなしてくれる、楽しいと思える別世界”ということを感じてもらいたいとの思いで設置しています。直営店は、店員と積極的に喋って交流したいという方はもちろん、ひとりでゆっくりと見て回りたいという方にも面白いと思える空間を目指しています」
その他にも、同社5階には、学習塾の教室をまるまる活かした小規模なイベントホールが設置されている。秋葉原での直営店運営の経験から、ユーザーから直接話を聞ける場の重要性を強く実感したことをきっかけに設置したというこのスペースは、いずれ他メーカーやユーザーのオフ会にも利用してもらいたいとの考えがあるそうだ。
また、製品開発の基礎研究のための試聴室も設置されている。同社ではこの頃、九州大学との共同研究を実施しており、無響室のような同大学の本格的な設備も利用しているが、その前段階となる予備実験を行うための施設という位置づけとなる。
現時点では、ソニーの立体音響「360 Reality Audio」に準拠した13.2chのシステムが組まれているが、今後22.2chのシステムに拡張し、イヤホン/ヘッドホンで立体音響を実現するために研究を重ねていくという。
こうした様々な要素が盛りだくさんのfinal新本社/直営店だが、細尾氏によれば、この場所で次に力を入れる取り組みについて、すでに構想が固まっているようだ。
「2022年は、“Makeシリーズ”に改めて力を入れていきたいと考えています。いま欠品しているモデルも春には再入荷しますし、小イベントもどんどん開催していく予定です。そして将来的には、音質のカスタマイズだけでなく、装着感のカスタマイズもできるようにしたいと思っています」
イヤホンの中でも最上級のフィット感を持つと言えるのが、ユーザーの耳型から筐体を作るカスタムIEM。しかしその注文時には、多くの場合イヤーピースを使うユニバーサルタイプの試聴機で音を確認するほかないのが現状だ。
ユーザーの耳型に合わせてフィッティングした完璧な装着感のもとで、ユーザー好みの音質チューニングを行う。そんな理想的なイヤホンカスタマイズに向けたfinalの取り組みに要注目だ。
なお本日1月25日、同社のYoutubeチャンネル final公式LIVE配信チャンネルにてライブ配信が実施。本稿で紹介した“Piano Forte”チョコレートなども実際に登場予定とのことだ。
【final STORE 店舗詳細】
・場所
〒212-0012
神奈川県川崎市幸区中幸町4丁目44-1
final本社内4F
JR川崎駅 中央西口より徒歩6分
・営業時間
13:00 - 20:00
※木曜定休
入口にかかったのれんが目印の社屋は、1階から5階まですべて同社が使用。音響の基礎研究から製品開発、修理業務などが行われることになる。以前は学習塾が入居していたとのことで、広めの階段や部屋の間取り、ところどころに配置された黒板などに面影を残している。
本社併設というかたちでリニューアルされる直営店「final STORE」は4階にあり、1月24日より営業を開始している。
final/agブランド製品の販売とともにゆったりとした試聴スペースを設置。精緻な試聴を行いたいというユーザーのための防音室も秋葉原から引き継いでおり、空調などの設備が整いしだい、利用可能になるとのことだ。
また、イヤホン/ヘッドホン本体だけでなく、スイーツや酒類、小物といった“リスニング”という行為をより豊かにするためのグッズも取り揃えている。
中でもスイーツの新作として、finalブランドのイヤホン“Piano Forteシリーズ”をモチーフにしたというチョコレートが登場。甘いチョコレートにスパイスという異色の組み合わせながら、しっかりと調和した味わいが楽しめるという。こちらは現在まだ非売品で、同社イベントの参加者などにプレゼントされるとのことだ。
同社製品の修理も受け付けており、この度本社と地続きになったことで、受け付けから作業までのレスポンスが早くなることが見込まれる。
新社屋と直営店のコンセプトについて、同社代表の細尾 満氏に伺った。
「入口ののれんは、“くぐると自分のことをちゃんともてなしてくれる、楽しいと思える別世界”ということを感じてもらいたいとの思いで設置しています。直営店は、店員と積極的に喋って交流したいという方はもちろん、ひとりでゆっくりと見て回りたいという方にも面白いと思える空間を目指しています」
その他にも、同社5階には、学習塾の教室をまるまる活かした小規模なイベントホールが設置されている。秋葉原での直営店運営の経験から、ユーザーから直接話を聞ける場の重要性を強く実感したことをきっかけに設置したというこのスペースは、いずれ他メーカーやユーザーのオフ会にも利用してもらいたいとの考えがあるそうだ。
また、製品開発の基礎研究のための試聴室も設置されている。同社ではこの頃、九州大学との共同研究を実施しており、無響室のような同大学の本格的な設備も利用しているが、その前段階となる予備実験を行うための施設という位置づけとなる。
現時点では、ソニーの立体音響「360 Reality Audio」に準拠した13.2chのシステムが組まれているが、今後22.2chのシステムに拡張し、イヤホン/ヘッドホンで立体音響を実現するために研究を重ねていくという。
こうした様々な要素が盛りだくさんのfinal新本社/直営店だが、細尾氏によれば、この場所で次に力を入れる取り組みについて、すでに構想が固まっているようだ。
「2022年は、“Makeシリーズ”に改めて力を入れていきたいと考えています。いま欠品しているモデルも春には再入荷しますし、小イベントもどんどん開催していく予定です。そして将来的には、音質のカスタマイズだけでなく、装着感のカスタマイズもできるようにしたいと思っています」
イヤホンの中でも最上級のフィット感を持つと言えるのが、ユーザーの耳型から筐体を作るカスタムIEM。しかしその注文時には、多くの場合イヤーピースを使うユニバーサルタイプの試聴機で音を確認するほかないのが現状だ。
ユーザーの耳型に合わせてフィッティングした完璧な装着感のもとで、ユーザー好みの音質チューニングを行う。そんな理想的なイヤホンカスタマイズに向けたfinalの取り組みに要注目だ。
なお本日1月25日、同社のYoutubeチャンネル final公式LIVE配信チャンネルにてライブ配信が実施。本稿で紹介した“Piano Forte”チョコレートなども実際に登場予定とのことだ。
【final STORE 店舗詳細】
・場所
〒212-0012
神奈川県川崎市幸区中幸町4丁目44-1
final本社内4F
JR川崎駅 中央西口より徒歩6分
・営業時間
13:00 - 20:00
※木曜定休