• ブランド
    特設サイト
公開日 2023/05/18 16:09

「Beats Studio Buds +」が取り組んだ“5つの強化点”をBeatsから聞いた

透明なトランスペアレントカラーも印象的
編集部:成藤 正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Beats by Dr. Dre(Beats)が昨日5月17日に発表した、アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds +」。2021年8月に発売した「Beats Studio Buds」の第2世代に位置づけられる本モデルは、カラーバリエーションのひとつとして内部が透けて見える“トランスペアレント”を取りそろえているところがまず印象的だ。

しかしデザインに限らず、内部に関しても第1世代「Beats Studio Buds」から様々な改良が施されているという。そのアップデートについてBeatsから技術的な詳細を聞くことができたので、本稿でお届けしよう。

「Beats Studio Buds +」のアップデート詳細をレポート(Image: Beats)

2021年8月に発売したANC搭載完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」は、販売やユーザーからの評価など様々な面において、Beats自ら“ブランドの中でも最も成功した製品の1つ”に数えるほどのモデルとなった。

その第2世代モデルとして、“音質” “フィット感” “通話品質” “バッテリー持ち” “Apple/Androidデバイス間の互換性”の5つのポイントの強化に取り組んだのが、「Beats Studio Buds +」となるという。なお、第1世代「Beats Studio Buds」も、当面販売を継続するそうだ。

2021年発売「Beats Studio Buds」を、5つのポイントで強化したという第2世代モデル「Beats Studio Buds +」(Image: Beats)

「Beats Studio Buds +」では、カラーバリエーションも刷新。ブラック/ゴールド、アイボリーに加え、特にイヤホン本体/充電ケースともに内部が透けて見えるトランスペアレントが採用された点が印象深い。

内部まで透けて見えるトランスペアレントカラーをラインナップした

Beatsによれば、部品を固定する接着剤を目立ちにくい色のものに変えた以外、トランスペアレントと他のカラーで内部構造に違いはなく、ブランドの技術力を披露するものに仕上がっているという。ちなみにトランスペアレントを採用するにあたっては、初期Apple製品など、過去発売された透明デザインの製品からも影響を受けたとのこと。

接着剤の色味など一部を除き、“トランスペアレント”も他のカラーと内部構造は同じ。Beatsの設計をじっくり観察できる

まず音質の面では、第1世代から改良した新たな音響設計を採用した。そのひとつとして、外見上から分かる大きな変化が、イヤホン本体設けられた3つの通気口だ。これによりオーディオの再現性が向上するだけでなく、装着時に耳内にかかる圧力が低減され、着け心地も高まっているという。

さらに、第1世代と比較して3倍大きく、感度やS/Nに優れたマイクを搭載する上、プロセッサーも新開発した。第1世代と同様に、Apple製ではなく独自に開発したもので、オーディオやANCなど複数の機能を1枚のチップで処理可能になっている。これらの進化により、ANCの効果は最大1.6倍、外音取り込みモードの精度は最大2倍に向上したと謳っている。

3つの通気口を配置するなど音響設計を改良。マイクやプロセッサーも新しくなっているという

通話面においては、上記の新マイクの搭載に加えて配置も再検討し、集音性能アップと風切り音の低減を行った。また通話ノイズ除去のアルゴリズムに機械学習を導入し、合計7,000時間を超える学習で最適化を図ったという。

ドライバーユニットについては、第1世代から引き続き、2層構造の振動板を備えた独自のトランスデューサーを搭載している。クリアな低音と歪みの少ないサウンドで、音楽も通話も臨場感豊かに再生できるというものだ。大小さまざまな改良が行われている中、第1世代からまったくそのまま受け継がれた数少ない部位となっている。

バッテリー持ちについても改良された。イヤホン単体での連続再生時間は、ANCオンで最長6時間/ANCオフで最長9時間と、第1世代から1時間ずつ伸びている。充電ケースを併用する場合では、ANCオンで最長24時間/ANCオフで最長36時間の再生が可能。また、5分のケース充電で約1時間再生できる急速充電機能「Fast Fuel」も引き続き搭載している。

製品自体からパッケージまで、環境に影響を与える素材を減らす取り組みも進めているという

そしてハードウェアの性能と同じくらい重視されているのが、デバイス互換性。Appleデバイス/Androidデバイスのどちらでも同等の豊富な機能が使えるように設計したという。

AppleデバイスではiCloudアカウントと紐づいたワンタッチペアリングやSiriの起動、ANC/外音取り込みの切り替え、ワイヤレス・アップデートといった機能がOSに統合されており、別途アプリをインストールせずとも利用可能。イヤホンを紛失した際は、「探す」アプリで最後に検出された場所を追跡することができる。

一方Androidデバイスでは、専用の「Beatsアプリ」をインストールすることでボタン操作のカスタマイズやソフトウェア・アップデートを実行可能。Gmailアカウントと紐づいたワンタッチペアリング機能「Google Fast Pair」や、紛失したイヤホンの位置を追跡する「デバイスを探す」機能にも対応と、Appleデバイスと同等の機能が利用できる。

Beatsによれば、同ブランドユーザー内のデバイス利用比率は、Apple/Androidがほぼ半々だという。このため、どちらのデバイスでもほぼ同じ使い勝手を実現できるよう力を注いだそうだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX